タカラトミーグループは、「世界中の子どもたちと友だちになる」というサステナビリティビジョンの実現に向けて取り組みを進めています。
その一つとして、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本を中心とした世界の各拠点で社会貢献活動を展開しています。
海外事業を担うTOMY International(トミーインターナショナル)とFat Brain Toys(ファット・ブレイン・トイズ)では、DEI委員会を発足し、その活動の4つの柱の1つである「慈善活動とスポンサーシップ」に取り組んでいます。
今回は、社会貢献活動を展開するチームのTOMY COMUUNITY(トミーコミュニティ)と、TEAM JACK FOUNDATION(チームジャック財団)の取り組みを、現地からお届けいたします!
TOMY COMMUNITY
ってどんな活動をしているの?
TOMY COMMUNITYでは、TOMY Internationalのアメリカとイギリスの各オフィスから20-40人の従業員が集まりチームとなって、ボランティア活動に従事しています。この取り組みを通じて、TOMY COMMUNITYメンバーは地域に貢献することに加え、同じ目的に向かって活動を共にする仲間のとしての絆も深まっています。
私たちの商品やサービスだけでなく、社会貢献を通じて直接人々と関わり笑顔をもらえることが、TOMY COMMUNITYメンバーの喜びにも繋がっています。
TOMY Internationalの
社会貢献活動のページ
(英語)
Day of Service(奉仕の日)
アメリカチームは、毎月1~2つのテーマに沿ったアクティビティを実施しています。なかでも1月の「キング牧師記念日*」(別名「Day of Service(奉仕の日)」)には慈善活動に取り組んでいます。 米国の祝日であるこの日は、ほとんどの学校も休みとなるため、誰もがボランティアや地域社会への奉仕活動に参加しやすくなっています。私たちの米国の各オフィスでは、地域の慈善団体を特定した上で、Day of Service(奉仕の日)を迎えています。
*キング牧師の誕生日に近い1月の第3月曜日は、キング牧師の生涯と彼の公民権運動における功績を称えるアメリカの祝日です。アメリカチームでは、次の5つの慈善活動を行いました。
Habitat for Humanity(ハビタット・フォー・ヒューマニティ)
公式サイト(英語)
水害にあったお家に新しい家族が入居できるよう修理・清掃をしました。
Room to Grow(ルーム・トゥ・グロー)
公式サイト(英語)
様々な事情により暮らしに困っている子どもやその家族を支援するため 、従業員から洋服、おもちゃ、寝具などの物資を募り、品質や清潔さをチェック・分類し、届けました。
Sleep in Heavenly Peace(スリープ・イン・ヘブンリー・ピース)
公式サイト(英語)
毎晩寝る暖かいベッドや毛布を必要としている子どもたちのために、心地よく眠れる毛布を作り、寄付しました。
Ronald McDonald House
Charities(ロナルドマクドナルドハウス・チャリティーズ)
公式サイト(英語)
ロナルドマクドナルドハウスの居住者は、地域の病院で病気を治療中のお子さんを持つご家族です。ハウスの居住者のために、昼食や夕食の準備に加え、おやつづくりやその後の片づけも行いました。
Cradles to Crayons(クレイドルズ・トゥ・クレヨンズ)
公式サイト(英語)
様々な事情により暮らしに困っている子どものために 、寄付された洋服の仕分け・整理を行いました。
その他の活動
Day of Service(奉仕の日)の活動以外にも、アメリカチームは月ごとに各テーマを設けた活動を行っています。6月にはLGBTQ+コミュニティを支援するPRIDE(プライド)月間、また10月には乳がん啓発月間とし、地域のウォーク/ランへの参加や「PINK Out Day(ピンク・アウト・デー)」の開催を通じて乳がんの方への寄付を集めました。このほかにも、月単位で、さまざまな研修的要素も含んだ社内行事を行っています。例えば、2月のブラックヒストリーマンス(黒人歴史月間*)では黒人の文化や国への貢献をたたえ、ドキュメンタリーの上映会に参加し、彼らの歴史を学ぶ場を設け、従業員啓発を行いました。
*米国社会で市民権を得るために逆境と闘ったアフリカ系アメリカ人の世代に敬意を表して、2月は黒人歴史月間とされています。Youth Project
公式サイト(英語)
Youth Projectセンターは、子どもたちが遊んだり話したり、複雑な環境で育つ子どもたちを助ける支援員のサポートを受けることができる場所です。ボランティアや支援員の指導のもと、工作やスポーツなどのさまざまなイベントが行われています。
イギリスチームは、Youth Projectでのボランティア活動に2日間で16名のメンバーが参加し、センターの建物内の掃除と模様替えを手伝いました。まずは、キッチンエリア、トイレ、共有スペースや壁の掃除、古いペンキをこすり落として綺麗にした後、内壁のペンキを塗り替えました。その結果清潔感の溢れる明るい雰囲気のセンターへと生まれ変わりました。Youth Projectからは、「今回のリフォームによって、当センターの活動もより活性化するだろう」と感謝のコメントが寄せられました。
その他の活動
昨年2022年にはアメリカのDay of Service(奉仕の日)のある1月に、Food Bank(フードバンク)と共同で、地域の子どもたちに少し遅めのクリスマスギフトを届けました。主に、ギフトの包装やデリバリーを担当しました。この活動が、今年のYouth Projectへのボランティア支援に繋がっています。
Food Bank(フードバンク)
公式サイト(英語)
イギリスチームからのコメント
TOMY COMMUNITYでの活動は、私たちのDEIの考え方である「子どもたちを笑顔にする」というミッションともマッチしており、ボランティアを希望していたしてきた人にとって最適な活動でした。この活動は、昨年の成功に加え、オフィス内でも好意的なフィードバックがあったこともあり、今年はより多くの人がボランティアに名乗りを上げてくれました。この取り組みは、社会への恩返しだけでなく、私たちのチーム活動として、地域の子どもたちに対して、有意義な取り組みであると感じます。
参加した全員が、子どもたちに安全でかつ素敵で新鮮な空間を提供したいと考えるセンターの目標に貢献できたと実感しました。またリモートワークなどでハイブリッドな働き方をする時代においては、グループでリアルに集まる機会が少なく、チームワークで物事を進めることの大切さを誰もが感じたと思います。
TEAM JACK FOUNDATIONと
Fat Brain Toys って
どんな活動をしているの?
Fat Brain Toys TEAM JACK
FOUNDATIONのページ
(英語)
TEAM JACK FOUNDATION(チームジャック財団)は、小児脳腫瘍と闘う子どもとそのご家族のために、病気の治療に向けた研究資金の提供や、社会に広くこの病気を知ってもらうための活動を行っている団体です。
Fat Brain Toysは、「よりスマートな遊び方」の提供をミッションとして掲げ、子どもが本来持つ言語、視力、感覚の識別・育成、創造などの能力を引き出すことを目指し、従業員のボランティア活動や寄付を通じて、当財団を2013年より支援しています。毎年2月に開催されるチャリティイベントでは、約30~40人のFat Brain Toysのメンバーが、設営から受付、サイレント・オークション、会期終了後の清掃などを手伝っています。
毎年異なる活動が企画されており、過去にはラジオソン、ロードレース、ワインイベントのサポートなども行ってきました。
2023年の夏には、オマハでのイベント開催サポートを予定しています。
Fat Brain Toys 上級副社長
Karen Carson
小児脳腫瘍と闘う子どもたちに現在施されている治療法は、30年以上前に確立されたものです。この治療法で使う薬剤には非常に重たい副作用が伴い、その結果、小児脳腫瘍ではなく、薬の副作用がもたらす脳卒中や発作などに起因して命を落とす子どもも少なくありません。TEAM JACK FOUNDATIONでは、こうした残酷ともいえる化学療法プロトコルから子どもたちを守る研究へ資金を投じており、小児脳腫瘍と闘う一人でも多くの子どもたちの笑顔につながることを願ってやみません。私たちは活動を通じて、まさに今、闘病中にある子どもたちに直接会うことができ、時には彼ら彼女らの闘病過程を目にします。イベント開催のボランティア活動を通じて、「病気に負けない」という子どもたちの闘病への強い意志を感じ、また、ヒーローとして笑顔を見せる子どもたちを見るたびに、この活動の意義や活動を通じた変化を実感しています。
タカラトミーグループの
社会貢献活動はこちら
社会貢献活動として各オフィスの地域社会に寄り添った取り組みや、全国の小学生向けに
タカラトミーの活動を通してSDGsを考えるオンラインプログラムを行っています。
詳細は、下記からご覧ください。
最後に
今回タカラトミーグループの世界各拠点で取り組んでいるボランティア活動や寄付などの社会貢献活動をご紹介しました。これらの活動は、支援を必要としている人たちを笑顔にするだけでなく、活動を行う私たち自身も笑顔になる機会を多くいただいています。これからも一人でも多くの世界中の子どもたちと友だちになれるよう、取り組みを進めてまいります。
アメリカチームからのコメント
地域社会への貢献は、TOMY Internationalの掲げているミッション「世界を笑顔にする」ことを実現します。 この活動を行うことで、私たちは他の人を笑顔にするだけでなく、私たち自身も充足感を得ることが出来ます。他の人がどんな経験をしているのかに目を向けることで、自分が世界をどう見ているのか、どうすればより良い貢献ができるのかを考えるきっかけとなります。