方針・考え方
タカラトミーグループでは、ONE TOMY’s Promise 心得のうち、「法令及び社内規定の遵守と良識ある行動」「自由な競争および公正・公平な取引」に対して、より具体的な行動を定めて役員・従業員の理解を促す「タカラトミーグループビジネス行動指針(以下、COBC)」に基づいて企業活動を行っています。
また、近年、国際社会からの人権や環境などの様々な要請が今まで以上に高っている背景から、タカラトミーグループでは取り組むべき11つのマテリアリティの1つに「持続可能な調達」を特定しました。2019年度には「タカラトミー製造会社行動規範」の見直しに取り組み、2020年5月に「タカラトミーグループCSR調達ガイドライン」を制定しました。
取り組み
タカラトミーグループCSR調達ガイドライン
タカラトミーグループは、安全で優良な品質の商品の提供はもとより、その商品の製造過程における工場での人権の尊重、環境への配慮、社会貢献に努めています。これまでも、製造委託先様には環境や社会に関する項目が含まれる「タカラトミー製造会社行動規範」の遵守の要請や、お取引の際の契約書に盛り込むなどの取り組みを進めてきました。しかしながら近年、国際社会からの人権や環境などの様々な要請が今まで以上に高まりつつある背景から、2020年5月に新たに「タカラトミーグループCSR調達ガイドライン」を制定しました。
今後は、タカラトミーグループ全体の周知徹底とともに、お取引先様に対しては説明会等でのご案内を通じて「タカラトミーグループCSR調達ガイドライン」をご理解いただき、ご協力をいただきながら取り組みを推進して参ります。
見直しを行ったCSR調達ガイドラインの項目
従来
タカラトミー製造会社行動規範
2. 強制労働
3. 差別
4. ハラスメントの禁止
5. 結束の自由
6. 労働時間と報酬
8. 環境保護
9. 法の遵守
10. 下請け業者
11. 監査
12. 公示
2020年5月以降
タカラトミーグループ
CSR調達ガイドライン
- 1. 人権
- 1-1. 児童労働の禁止
- 1-2. 強制労働の禁止
- 1-3. 差別の排除
- 1-4. ハラスメントの禁止
- 1-5. 結束の自由の確保
- 1-6. 長時間労働の抑制
- 1-7. 適切な賃金の提供
- 2. 労働安全衛生
- 2-1. 職場の安全衛生
- 2-2. 労働災害・疾病の防止
- 2-3. 施設・設備の安全衛生
- 2-4. 社員の健康管理
- 3. 環境
- 3-1. 環境への影響の最小化
- 3-2. 化学物質の管理
- 4. 公正な事業慣行
- 4-1. 法令順守
- 4-2. 贈収賄の防止
- 4-3. 知的財産の保護
- 4-4. 個人情報の保護
- 4-5. 電子情報のセキュリティ
- 4-6. 下請け業者
- 5. 製品・サービス
- 5-1. 安心・安全・品質の確保
- 5-2. 適切な表示
- 6. その他
- 6-1. 監査
- 6-2. 公示
タカラトミーCSRチームと
トミー香港の取り組み
トミー香港では、行動規範に対して特に厳しい基準のある取引先(ライセンサー)の商品やアメリカ、ヨーロッパ向け商品の生産管理を行っており、タカラトミーCOC(Code of Conduct:行動規範)プログラムに基づき、工場での人権の擁護、従業員の健康と安全の確保、環境の持続可能性などについてお取引先様とともに製造現場の管理・運営が継続されるようサポートしています。実際に監査を実施する場合、タカラトミーCOC(Code of Conduct:行動規範)プログラムに基づき、キックオフミーティング、施設視察、従業員面談、書類調査、終了ミーティングといったプロセスを経て監査を実施しています。
尚、トミー香港とお取引のある製造現場のうち85%以上が、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001を取得しています。(2019年12月現在)
お取引先様向けネットワーク説明会の実施
当社グループでは、法規制や「タカラトミーグループ品質規程」の改訂、安全品質向上のための事例共有や生産工場等での課題を共有するなど、主に製造委託先お取引先様との連携強化に努めています。ネットワーク説明会は年に1度、10年以上継続して開催しており、安全や品質に関わるプログラムのほか、2024年度は、11つのマテリアリティ(サステナビリティ重要課題)の1つである「持続可能な調達」を含む、当社グループのサステナビリティフレームワークについてご説明しました。