タカラトミーグループは、創業理念「われらの優良な商品で世界の市場をにぎわせよう」「誠意と努力は他を益し自己の幸福の基となる」のもと、
行動基準「個性尊重と自主性・創造性の発揮」を掲げています。世界の市場をにぎわせ、子どもも大人もわくわくするような新しい発想は、
従業員一人ひとりの個性やスキル、そして多様な価値観を尊重するチームワークから生み出されると考えています。
海外事業を担うTOMY International(トミーインターナショナル)では、ダイバーシティ&インクルージョンの大切さを認識し、推進する委員会を発足しました。
この活動は北米、イギリス、ヨーロッパが中心となる国を超えた取り組みです。今回は彼らの幅広い活動内容を紹介いたします。
TOMY International DEI委員会
特設ページ(英語)
TOMY Internationalの
DEI委員会のはじまり
DEIとはDiversity(多様性)・Equity(公平性)・Inclusion(包括性)の頭文字を表しています。2020年8月にDEI委員会を発足し、ミッション実現への旅が始まりました。
TOMY Internationalのピート・ヘンセラー会長とグレッグ・キルレア社長が思い描くDEI ミッションには、次の重要な3つの要素を含んでいます。
-WORKPLACE(働く場所):一人ひとりの才能が輝き、誰もが成長し、成功を手にするチャンスがある平等な職場であること。
-WORKFORCE(従業員の力):すべての人が参画し、一人ひとりのアイデアが尊重され、受け入れられる組織であること。
-MARKET PLACE(市場):私たちの商品が、グローバル市場をはじめとした多様な消費者のニーズに応えていること。
DEI LOGO
このロゴは周囲の人々に光と利益をもたらす太陽を表現しています。中央には人の幸せをいつも想っているタカラトミーのキャラクター「のほほん族」がいます。
色とりどりのラインは、私たちTOMY Internationalの個性豊かなメンバーが、それぞれ光輝きながら、DEIミッションに参加していることを表しています。
DEI MISSION
DEI委員会の活動
DEI委員会は、北米、イギリス、ヨーロッパにかけて広がる各拠点に所属する6名のコアメンバーが推進し、毎月活動内容や計画について、検討するミーティングを実施しています。
またDEIに関するさまざまな取り組みに対して、社内公募で有志を募った結果、25名の多様なメンバーが加わり、現在では31名で活動しています。
更なるDEIの取り組みの深化に向け、社内アンケートを実施し、社外コンサルタント会社からのアドバイスを受けながら、DEI活動における柱として、次の4つを特定しました。
MESSAGE
―どのような観点からTOMY Internationalにおいて多様性が重要だと考えていますか。
多様な人財が共に働くことで、お互いにさまざまな視点に触れることができます。同じ視点では、見逃してしまうような革新的なアイデアも発見することができるのです。従業員の多様性を確保することは、お客様の多様なニーズを私たちの商品・サービスに反映し、TOMY Internationalのミッションである「世界中の子どもたちを笑顔にすること」を実現することができる、素晴らしい方法だと考えています。
―DEI活動の推進について、良かったことや苦労したことを聞かせてください。
私たちのDEIの取り組みはCOVID-19のロックダウン中にスタートしましたが、メンバー一人ひとりの熱意によって困難を乗り越えることができました。まず最初の活動として、全従業員を対象としたe-learningを実施し、アンコンシャスバイアスや長年差別や抑圧などを受けてきた人たちの支援(Allyship)等 DEIについての理解を深めました。これがとても素晴らしい施策だったと感じています。また各チームで学んだトピックについて、意見・感想をディスカッションし、コミュニケーションを深めています。毎月配信しているDEIニュースレターや業界のグル―バルコミュニティであるWomen In Toysとの連携、初めてのインターンシップのプロジェクトの立ち上げ、各オフィスの地域コミュニティーへのボランティア活動を通じて、DEIの考えを社内にどんどん浸透させています。
―DEI活動によって社内に変化を感じましたか?
社内での変化もいくつかありました。例えば、DEI目標の設定を人事評価の指標と関連付けることの検討、社内ハンドブックへトランスジェンダーに関する規定の導入等です。よりユニバーサルデザインの考えを取り込んだ商品開発も行われており、今後商品・サービスへとアウトプット出来ることを期待しています。
ACTIVITIES
具体的な活動を紹介します!
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毎月DEIニュースレター(社内報)を作成し、発行しています。全社員にメール送信されるほか、オフィスにも掲示されています。内容は例えばLGBTQ関連(PRIDE)、メンタルヘルス、花見についてなど、各月のイベントや文化等DEIに関連する特定のトピックを取り上げ、知識を深めることを目的とした内容になっています。
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TOMY Internationalは有志による地域密着のボランティアをおこなっています。実施する際はオリジナルTシャツを着用して、チームワーク活動の浸透を図っています。
リーダーシップ、異業種他社とのネットワーク、教育の機会を通じて女性の地位向上を支援しているWomen In Toysのスポンサーをつとめています。
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慈善活動
- ・寄付
- ・玩具寄贈
- ・チャリティイベントなど
ボランティア実績(一部)
2021年12月号のDEIニュースレターで参加者を呼びかけ、
今後のボランティア活動先として、下記を予定しています。- ・Exeter(UK) : Food bank in Sidmouth
- ・Brooklands(UK) : Yorda Adventures
- ・Oakbrook(US) : Habitat for humanity
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スポンサーシップ
WEBサイト:Women in Toys
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多様性のある組織として、DEIに焦点を当てたインターンシッププログラムを立ち上げ、地元の大学や教育センターと協力して、多様な人財の確保に取り組んでいます。
インターンシップ WEBサイト
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従業員の研修
全従業員を対象にしたe-learningを提供しています。プログラムでは、DEIの重要性や推進することによるメリットについて、従業員一人ひとりが理解し、ビジネスにおいても活用できるように促しています。
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従業員エンゲージメント
従業員の満足度を把握するために、イギリスでは2年に1度、従業員エンゲージメント調査を実施しています。今年もDEIに関する調査項目が含まれており、その結果、DEIに対する人々の意見を知るいい機会となっております。
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最後に…TOMY Internationalより
このようにDEIは私たちのビジネスにとって戦略的に重要な分野であり、社員の教育に注力してまいりました。また、DEI委員会に時間と人的資源を投入し、TOMY InternationalがDEIフレンドリーな職場になるよう積極的に働きかけています。DEIは1週間や1ヶ月、あるいは1年といった短期のプロジェクトではありません。
DEIを日々の仕事と行動の中核に据えることでTOMY Internationalの文化を進化させるものであり、今まさに、私たちは進化への道を歩んでいます。そして従業員への浸透にとどまらず、消費者やステークホルダーとの関係においてもDEIを実現していくことを約束します。