社員がイキイキ・ワクワク「アソビ」に夢中になれる環境を目指して!

安全なおもちゃづくり安全なおもちゃづくり

子どもたちが笑顔で安心して遊べるおもちゃを
生み出すために、私たちが大切にしていること。

それはおもちゃの企画・開発から販売、アフターサービスまで
すべての過程における「高い品質と安全性」です。
“優良な商品”を生み出すこだわりの1つとして、
90年を越える歴史の中で変わらず受け継いできました。

全従業員で安全意識を共有し、日々現場で議論と検証を重ね、
さらにお客様からの声を通じて課題を発見し次のものづくりに活かすことが、
安全で楽しい、魅力的な商品開発へとつながっています。

●「ものづくり」バリューチェーン〜新しい遊びの価値の創造〜

安全への取組はタカラトミーグループの全員で

▲安全の日

年に一度の「安全の日」。国内グループすべての従業員が一堂に会し、安全品質の大切さを考える日です。当日の映像が配信され、安全への意識をグローバルで確認しています。
また、同じく年に一度、社長から任命されるのが安全リーダーです。開発、営業、品質管理、お客様相談室…タカラトミーグループのあらゆる部署から1人ずつ選ばれ、1年の任期中、安全なおもちゃづくりを推進する役割を担っています。

▲ 「遊び込みの会」に国内安全リーダーが参加(立石本社)
▲ トミータイの「遊び込みの会」

また、この安全リーダーたちが定期的に集まり行われる「遊び込みの会」という集まりがあります。名前の通り、おもちゃをお客様の目線に立って、徹底的に遊び込もう、という会です。
安全リーダーたちは、安全・品質面の懸念事項を発見し、改善することを重視。「小さなお子さまの手が挟まってしまわないか?」「飲みこんでしまうような小さなパーツはないか?」「折れて危ない素材ではないか?」「音の大きさは適切か?」など子どもの動きや遊ぶシーンを想定しながら安全性をチェックしています。
この活動は2009年から取組始め、現在では日本に加え、タイ、ベトナムや中国などの各生産拠点でも同様に実施しています。
このように、各部署を代表する安全リーダーがそれぞれの専門の視点で意見を出し合うことで、問題点の発見はもちろんのこと、グループ全体の知識の共有・向上にもつながっています。

ものづくりの現場で〜安全と楽しさのバランス〜

子どもたちが楽しく遊ぶおもちゃだからこそ、ケガや事故は絶対に起こしてはなりません。安全を確保し問題を未然に防ぐため、タカラトミーグループでは「商品安全品質管理規程」において企画から生産まで一連の流れを仕組み化し、子どもたちが安心して遊べるおもちゃづくりに力を入れています。

黒ひげ危機一発の画像
タカラトミー品質規定書

おもちゃの安全基準として業界基準(ST)があります。第三者機関が行う検査でおもちゃの形や強度、可燃性や食品衛生法においても定められている重金属やフタル酸など有害な物質の確認をします。タカラトミーグループでは、国内及び各国の安全基準はもとより、90年以上の歴史の中で培われた独自の安全基準でもおもちゃを検査してきました。おもちゃの安全配慮は新たな遊びの登場やテクノロジーの進化とともに変化するため、規定・基準や検査内容は、時代に応じたアップデートを重ね、最善の安全対策を講じています。

玩具安全基準合格 安全面について注意深く作られたおもちゃであると業界が推奨する玩具に「玩具安全(ST)マーク」が表示されています。
▲どこまで引っ張っても大丈夫か、強度を図る機械でテストしています。
▲検査の様子
おもちゃの安全品質検査の一部を紹介 おもちゃの安全品質検査の一部を紹介

安全と楽しさの追求

安全性のみを追求してしまうと、わくわくする楽しいおもちゃを開発しづらくなってしまう側面もあります。たとえば「ベイブレードバースト」では、”バースト“する楽しさを失わずに安全に遊んでいただくために、企画や原材料調達、設計などの開発設計段階から、取扱い説明書やウェブサイトでの注意喚起に至るまで、社内の関係者が徹底して議論や検証を重ねました。
安全性と楽しさの追求はおもちゃづくりの大切なポイントです。
安全に遊べるようにお客様に守っていただきたいことはパッケージや取扱い説明書に加え、ウェブサイトなどでも表示。たとえば、対象年齢や警告・注意表示、ピクトグラムなどでわかりやすく表示しています。

※「絵文字」とも呼ばれる、情報や注意喚起を単純な絵に表した絵記号。
▲ 相手を破壊して勝つ“バースト”ギミック
▲ ウェブサイトでの注意喚起
▲ ベイブレードで遊ぶときの注意表示でピクトグラムを使用した例
©Hiro Morita,BBBProject,TV TOKYO ©TOMY

当社らしさを実現する「品質規程」の改定

企画、開発から販売に至るまでのすべてのステージにおける製品の品質保証に関する業務の担当です。当社らしさやこだわりを意識しながら、品質規定の改定に取組んでいます。私たちが使っている品質規定は、業界より厳しい独自の安全基準です。この規定を使いながら、試験をする際は使用の対象となる子どもの行動を予測し、安全確認をしています。とりまとめは大変ですが、最近では時代に合わせた改定の重要性が、社内でも理解されてきたように感じています。ものづくりの現場では、このような徹底した安全品質管理を日々追求し、楽しく遊べるおもちゃづくりに取組んでいます。

八重樫 学

お客様の声を、次のものづくりへ

おもちゃがお客様の手に届いてからも、安全への取組は続きます。お客様相談室ではメールと電話の窓口を整え、おもちゃのご相談やご意見など年間約20万件に上る問い合わせに対応しています。
そしてお寄せいただいたご意見をおもちゃづくりに活かしていくために、内容を正確に記録し分析をおこない、問題を特定した上で、社内に適切なフィードバックをしています。

▲社内に掲示されている「お客様からのお手紙」

お問い合わせのなかでも特に注意が必要なのが、ケガや事故のおそれがある場合です。窓口の担当者はお客様にケガや危険がないかを第一に考えて対応します。そして、「子どもが思いがけない使い方をしてしまった」などのヒヤリハット事例はお客様相談室で詳しく検証して、遊び込みの会などで対策を共有し対応するとともに、次のものづくりにも活かしています。
また、よくあるお問い合わせや、おもちゃの安全な遊び方、電池の正しい使い方などはウェブサイトでもご紹介し、お子様が安心して遊べるよう呼びかけています。

お客様サポート専用のウェブサイト

安全配慮にこだわるお客様対応を心がけています

タカラトミーグループ全体のお客様応対やお客様の声の有効活用などを担当しています。日々の業務では、お客様からのお申し出に対し「危険はないか」「ケガにつながる恐れはないか」など、特に「安全」に配慮しながら対応しています。また、対応する者の安全に対する知識を醸成するため、安全品質統括部と密に連携して、定期的な研修や意見交換会などを実施し、安心・安全を通じて、顧客満足度向上につながるように取組んでいます。

墨野倉 顕仁

このように
タカラトミーグループでは
企画・開発から
お客様相談室まで
全員でおもちゃの安全を
担っています。
これからも子どもたちが
笑顔で遊べる
おもちゃづくりのため、
高い品質と安全性に
取組んでいきます。

ストーリー 一覧