技術
トミーテック
生産部 生産技術課
塩田 浩英
Hirohide Shioda
2018年入社
妥協なき挑戦を続ける
Career Step
2018年 | 新卒で入社。生産技術課に配属。治具作製の業務を担当。現在に至る。 |
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鉄道模型ファンで、タカラトミーグループのNゲージ「トミックス」を知らない人はいないでしょう。その精巧さ、再現性の高さで定評があります。そのトミックスの組立や印刷に用いる治具の設計・加工が、私の仕事です。製品を量産する場合、加工や塗装、印刷、組立、検査といった工程の中で同じ作業を繰り返し行います。その作業の中で安全に早く精度よく量産するために部品を位置決めしたり、固定して作業を行える構造を持つ作業工具が治具(ジグ)です。Nゲージは実物の150分の1スケールなので、それを扱うための治具は0.01ミリの精度が求められます。さらに作業中にしっかり固定するだけではなく、作業終了後に取り外しやすいことも重要になります。図面上は問題がなくても、成型してみると治具の嵌まり具合がきつすぎたり、逆に緩すぎたりすることもあります。経験と集中力が必要な仕事ですね。
私の父は鉄道写真と鉄道模型が好きで、その影響もあり私も幼いころのプラレールにはじまり、小学3年生からはトミックスに興味を持つなど、鉄道模型が趣味でした。就職活動のとき、「自分が受けた感銘を多くの人に伝える仕事に就きたい」と考え、タカラトミーグループを志望。玩具全体で見ると生産拠点は海外へとシフトしていますが、とりわけ精密なトミックスについては国内に自社工場がある。技術者にとっては、それも魅力でした。動画サイトで自分が製作に関わった模型が実際に走っている映像を観るとファンの元に届いているのが分かり、嬉しくなりますね。
この仕事は、模型が好きというだけでは通用しません。「なんでもやってみよう」というチャレンジ精神と、ただ指示を待つのではなく自分から「やりたい」と手を挙げる積極性が必要です。作業は鋭利な刃物を使うので安全面には充分な注意が欠かせませんが、新人だからと臆したりせず、難易度の高い業務にも果敢に挑戦していく。最初のうちは失敗もありましたが、それを通して多くのことを学びました。将来的には、治具よりもさらに精密さが要求される金型の設計・加工に携わりたいですね。すでに先輩のお手伝いとして、何回か作業はさせてもらっていますが、早く一人前になって業務を任されるまでに成長したいです。
学生の皆さんへ
好きなことを仕事にするのは、大変幸せなことだと思います。しかし、「好きだから」で働けるわけではありません。だからこそ、その「好き」をどうしたいのか、自分の将来をしっかりと考えて就職活動に臨んでください。
1日の流れ
出社、メールチェック
チーム内で情報交換
朝礼後、治具の設計
昼食
治具の加工
今後の加工スケジュールについて打ち合わせ
終業