技術
タカラトミー
ブランドビジネス本部
ブランドビジネス事業室
プラレール事業部 企画開発課
鈴木 護
Mamoru Suzuki
2012年入社
エンジニアでもある「開発」
Career Step
2012年 | 新卒でタカラトミーエンジニアリングに入社。商品化推進本部に配属され、様々なブランドの試作開発を行う。 |
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2014年 | 合併によりタカラトミーアイビス 開発技術部に転籍。主にトミカ・プラレール試作開発を担当。 |
2015年 | タカラトミー 技術開発部に転籍。主にプラレールの試作開発を担当。 |
2022年 | プラレール事業部に異動。定番ラインの企画開発を担当。 |
プラレールの開発に携わっています。企画部門と打ち合わせして商品のアイデアを練りあげ、図面に起こし、機構サンプルをつくって検討、3Dプリンターで試作、何段階にもわたる調整を加えながら、具体的なカタチへと仕上げていく。商品のラベルづくりに至るまで、「多くの工程を」社内で行っています。一般企業でいう「開発」とはひと味違う、デザイナー的な要素やエンジニア的要素も兼ね備えた仕事ですね。玩具という性質上、安全の基準は非常に高く設定されており、部品ひとつをとっても、安全性への配慮が欠かせません。それと「遊ぶ面白さ」とを両立させるところが、私たちの腕の見せどころですね。
私は「動力を持った製品のデザイン」に関わりたいと思い、玩具業界の中でも面白いギミックを持った製品を多くつくっているタカラトミーを選びました。いま、思っていた通りの仕事ができており、とても満足しています。2018年末に発売した「はじめてのプラレール おでかけトーマス」は、1歳半から遊べる玩具で、走らせるとトーマスの中のビーズがシャラシャラ回転して音がなります。一見単純に見えますが、開発にあたってはビーズの形状、個数をいろいろ試し、最適なものを選びました。また、手でもって動かしたときに、ぐらぐらと揺れる感触が得られるように、わざと車輪の軸を中心から少しずらしています。
それ以前に開発を担当した「蒸気がシュッシュッ!トーマスセット」は、一両目の車体内にスピーカーやバッテリー、回転を検出する機構、超音波で蒸気を出すユニットと余剰の水を排出するパーツを搭載しています。トーマスの外観を損なわないように、ギミックをコンパクトに配置することに苦労しましたね。水を扱うため、水流の検証や防水対策などにも時間をかけました。また、量産開始の立ち会いで、タイの自社工場にも出張しました。努力した甲斐があり、日本おもちゃ大賞を受賞できました。凄い技術を持った先輩や、面白い感性の同僚たちに囲まれて仕事ができるのも、この会社ならではですね。
学生の皆さんへ
年齢は関係なく、自分自身にやる気があれば1から100まで全てのステップで活躍できる環境がある会社だと思います。また、突拍子の無いアイデアを受け入れてくれる懐の深さもあるので、皆さんの熱い魂をブツけて下さい!
1日の流れ
出社、メールチェック
3Dプリンターで造形した試作品のチェック
同僚・後輩たちと近くの洋食屋でランチ
試作品を基に仕様や品質の確認会議
会議で議案に上がった箇所の修正
同僚たちと会食