DIACLONE / GRIDMAN UNIVERS

ダイアクロン / グリッドマンユニバース

STORY

ダイアクロン VS. グリッドマン

ストーリー原案:高谷 元基(タカラトミー) 脚色・文:北嶋 博明 企画協力:雨宮 哲 イラスト:坂本 勝 監修協力:円谷プロダクション TRIGGER

共・闘その名はランドマスター!

 ランドマスターを目指して、グリッドスーツは廃墟の中を走り続けた。
 時に、瓦礫の下で助けを求める人々を救出しながら。
 そうした中でヒカリは、「自分がヒーローになる」という想いが、少しは叶ったような気がした。
 それも束の間──突如、半身の焼け爛れた次元寄生獣が行く手に立ちはだかった。
 ダイアウイングが墜落した際、一体だけ生き残っていたのだ。
 襲い来る次元寄生獣を迎え撃つグリッドスーツ!
 だが、交戦中、フリーゾンエネルギーの残量がわずかである事を告げるアラートがグリッドスーツ内に鳴り響いた。
 それでもヒカリは焦らずに、エミュレート・サンダーアックスを振り下ろし、どうにか次元寄生獣にとどめを刺した。
 すると、その直後、グリッドスーツの装甲が光の粒子となって消滅し、元のパワードスーツへと戻っていた。
 「すまない。エネルギーが尽きたようだ……」
 「いいえ、大丈夫。もう着いた」
 パワードスーツを脱いだヒカリが降り立ったのは──地表に穿たれた巨大なクレーター。
 ジャイガンターとダイアクロン隊の激闘を物語る戦いの爪痕である。
 そして、そのクレーターの中央部分の裂け目からは、今は閉鎖されている地下施設への入口が覗いていた──。

 ヒカリはエレベーターシャフトのロープを伝って、地下施設を下へ下へと降下していった。
 そして、最下層のフロアに辿り着くと、電波の発信源を目指して歩みを進めていった。
 やがてヒカリは、とある区画の前で足を止めた。
 「ここだ……」
 その眼前にある扉には、『N2財団研究所 東京分室』のプレートが掲げられていた──。

©TOMY ©円谷プロ