斬山碧(きりやまあお)はゾイドをはじめロボット玩具が好きな軽度の隠れオタクで、 小さい頃から「たくさんの人が夢中になって楽しむような玩具を作りたい」という夢を密かに抱えて生活していた。 しかし、志望していた会社には入れず、挫折して玩具メーカーではない会社へ就職。 その後、夢を諦められないことや、会社の空気が合わなかったこともあり、一念発起して現在の玩具メーカー会社へ転職。 ところが、本来は企画・開発部へ志望しようとしたものの、引っ込み思案ゆえに自己アピールしきれず、総務部への配属となってしまったのだった。 その転職先でかつて妹のように可愛がっていた幼馴染の財部真問(たからべまとい)と再会。 消沈している碧を励ますため、真問は「メタモルバース」というVRゲームを紹介する。
なりたい容姿になれるだけでなく、多種多様なゲームの要素を持ったイベントが開催される。
専用のVR機器を用いてプレイヤーの意識をデータ化して読み取ることでかつてない没入感を味わうことができる。
また、アニメや玩具IPなどとのコラボイベントが多数実装されていることでも話題を呼んでいた。
ちょうどゾイドとのコラボが始まるタイミングだったこともあって碧は興味を持ちプレイを始めることになる。
NPC(ノンプレイヤーキャラクター)と思われるフィーネと出会い、真問に教わりながらのめりこんでいく。