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月は重力が地球の1/6の天体で空気がありません。
またクレーターや崖、丘がある荒地です。
月面ではこのような過酷な環境下で耐えられるモビリティが必要となります。月で活躍するルナクルーザーを作るため、JAXAの持っている宇宙環境下での高い技術に加え、トヨタが持っている「地球上での壊れないクルマの信頼性」と「荒地を走破する能力」、将来のモビリティに必要な「FC技術」、「自動運転技術」が活かせると考えています。
FC燃料は水素を燃料にしています。
水素から作り出した電気でクルマが走行し、電気を作るときには水が作られるので、走ると水が出てきます。
月の上ではその水を冷却水や飲料水にも利用できます。
探査地点間の無人移動は自動運転で走行し、探査地点では宇宙飛行士が乗り込み、有人走行する構想です。月面での自動運転を実現するには、JAXAの月周回衛星「かぐや」の映像データを使います。しかし、それだけでは不十分なので、走行しながら地図を作る技術が必要になります。
クルマの大きさは、マイクロバス2台分くらいで、2人の宇宙飛行士が滞在できます。クルマの中では宇宙服を脱いで滞在できる計画です。
全長 6.0m×全幅 5.2m×全高 3.8m(マイクロバス約2台分)
居住空間13m3(4.5畳程度)/2名滞在可能