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9月、タカラ・アメリカンゲームの一つとして「THE GAME OF LIFE」が日本で発売される。当時の価格は1,700円。
日本の国民総生産(GNP)が、資本主義国のなかで世界第2位になる。
“タカラ・アメリカンゲームシリーズ”のひとつとして発売、「人生、山あり谷あり・・・」のコピーで始まるTVCFでヒット商品となる。
盤面のデザインは本家米国版のものを踏襲、マス目のコピーも日本語直訳になっており、「世界旅行に出発する」「金鉱発見」「北極探検にいく」といった米国における黄金の60年代を象徴するようなスケールの大きなコピーのマス目が並ぶ。
また「商用で飛行機にのる」「潜水して鯨をつかまえた」といった時代を感じさせるマス目や、「ミイラのコレクションを博物館にあずけた」「逃げたサーカスの象をみつける」といった日本人の感覚からは生まれない独特のテイストのマス目のコピーも興味深い。
・牧場のあとつぎになる
・火星から使者がきた
・高級車ロールスロイスを買う
・羊がとなりの家のランを食った
・ヨットを買う
本家ミルトン・ブラッドレー社版の大幅モデルチェンジに合わせて、世界各国で発売されていたものも相次いでモデルチェンジ。 日本の「人生ゲーム」も2代目となる。
山口百恵引退。
「ルービックキューブ」発売。
発売以来マス目のコピー変更などの若干のマイナーチェンジはあったが、この年の本家米国版の大幅なデザイン変更をうけて日本版もそれに伴いモデルチェンジ、2代目となる。
コースが曲線から直線を基調としたものになり、バックのデザインも単なる色分けから細かいイラストが盤面いっぱいに描かれたカラフルなものになる。
マス目のコピーは初代と同じく直訳なので大きな変化はないが、「世界旅行に出発する(初代)」→「豪華客船による世界一周旅行に参加する」、「裁判に勝った(初代)」→「損害賠償請求裁判に勝つ」というように、初代ではあっさりしていたコピーがより具体的になりドラマ性がアップしている。
・TVのゲームショーで勝つ
・南極観光旅行に参加する
・潜水中に財宝を発見する
・ウラニウム鉱山を発見する
・エベレスト登山成功
世相を反映させて、日本オリジナルのルール改定を行った、3代目「人生ゲーム」発売。
例えば、職業を増やして「アルバイト」「アイドル」等の不定期収入の職業を設定したり、“転職”を新しくルールに加えた。
「東京ディズニーランド」開園。
三宅島、大噴火。
この年のモデルチェンジにより、3代目となる。
このモデルチェンジは日本独自のものであり、この3代目以降の「人生ゲーム」は日本オリジナルとなる。
デザイン上の変更点としては、コースが初代のような曲線に戻っている。
ゲーム上の大きな変更点としては、それまでの「物理学者」「先生」「弁護士」といった職業に代わって、「デザイナー」「パイロット」「アイドルスター」といった当世風のカタカナ職業が採用されたことと、世相を反映して”転職”ができるようにルールが改正されたことがあげられる。
また従来通りの夢のあるマス目のコピーは残しながらも、「お歳暮」「正月休み」といった日本的なテイストのコピーも加わった。
・たずね猫を見つけ飼い主にわたす
・お世話になった人達にお歳暮を送る
・正月休みに4泊5日のスキーツアーに行く
・ノーベル賞を受賞する
・先祖代々の土地を売る
米国において「THE GAME OF LIFE」発売25周年を記念して、ルーレットに銀メッキをほどこした“限定版”を発売。
日本では、本格的なカジノ型ルーレットを備えた、豪華版の「人生ゲームロイヤル」を発売。
“筑波科学万博”開催。
御巣鷹山にジャンボ機墜落。
「人生ゲーム」の豪華版として発売される。 デザイン上の特徴としては、コルクボードをイメージした盤上に金メッキの建物や山が配置され、ルーレットもカジノ風のデザインで、カラフルな通常版と比べるとシックかつ豪華なものになっている。
コマの自動車も高級リムジンをイメージしたリアルなデザインで、そこに刺す人物ピンも男性が背広・女性はスカート姿と性別が分かれており、さらに子供ピンは小振りになっているというように豪華版にふさわしく凝った内容になっている。
ルール的には決められたマスに止まると設置される“ハプニング・ロード”と名付けられた隣のコースにまたがる橋状のパーツでゲーム途中でコースレイアウトが変わってしまう点が特徴。
・フルムーン旅行で温泉めぐりに行く
・離婚、子供を手離し、さらに慰謝料を払う
・年末調整で税金が戻ってきた
・脱税が発覚、追徴金を払う
・愛は地球を救う!恵まれない人の為に寄付する
「人生ゲーム」の日本発売20周年を記念して、「人生カードゲーム」を発売。
青函トンネル・瀬戸大橋開業。