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大切にしていること

サステナビリティビジョン

サステナビリティビジョン2030

アソビへ懸ける品質は、
持続可能なウェルビーイング向上にグローバルで貢献できる。

当社グループは、2024年2月に100周年を迎え、次の100年に向けて新たにスタートを切りました。その新たな節目を機に、事業活動における最上位概念としてパーパスを策定しました。そのパーパスのもと、経済価値を追求するビジネス・ビジョンと、社会価値の向上を追求するサステナビリティ・ビジョンを新たに制定しました。当社グループの経済価値の向上はもとより、グローバル社会の一員として、持続可能な社会の実現に向けた取組みを通じて社会価値の向上を追求していくことが、当社グループのビジネスをよりサステナブルなものとし、持続的成長と中長期的な企業価値の向上につながると考えています。

サステナビリティ・ビジョン「アソビへ懸ける品質は、持続可能なウェルビーイング向上にグローバルで貢献できる。」を実現するために、私たちは、従業員が惜しみなくアソビへ情熱を注ぐ環境を整備し、高品質のアソビを提供していきます。
私たちの責任はお客様の安心・安全にとどまらず、地球環境への影響や、人権の尊重へ配慮し、健全な経営体制により、持続可能な社会の実現と当社グループの成長の両立を目指し、世界に向けて価値を提供していきます。

タカラトミーグループ
サステナビリティフレームワーク

タカラトミーグループでは、中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026)を含めた「タカラトミーグループサステナビリティフレームワーク」に沿った取り組みを推進しています。事業を通じて社会に貢献していく上での考え方を、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を参考にして整理しました。今後も、当社グループの事業そのものが今まで以上に社会に貢献できるよう努めてまいります。

サステナビリティ推進体制

タカラトミーグループのサステナビリティについては、代表取締役社長が最高責任者として統括しています。サステナビリティ経営を推進するため、代表取締役社長の直轄組織としてサステナビリティ推進室を設置し、サステナビリティ・ESG課題の取り組み方針・計画の策定、推進およびモニタリング、社内啓発、ESG関連情報の開示などを行っています。中期サステナビリティ目標・KPIのうち、特に横断的な取り組みが必要なテーマでは、サステナビリティ推進室が統括する、テーマ別タスクフォースを設置し、担当執行役員とグループ横断の多様なメンバーによって、取り組みの実行・推進・新たな提案を進めています。テーマ別タスクフォースの進捗状況は、四半期に一回の定時進捗会議にてモニタリングし、定期的に代表取締役に報告・具申し、必要に応じて取締役会または常務会に報告・具申・付議されます。

ガバナンス体制図

ガバナンス体制図

私たちは、
生業である“おもちゃ”を通じて
広く社会に貢献してまいります。

創業者の想い

1923年(大正12年)9月1日、関東大震災は、市井に生きる人々のなにげない日常を一瞬にして奪い去っていきました。何もなくなった東京下町で、創業者富山栄市郎は時をおかずおもちゃ製作にとりかかります。生活再建が優先された時代、ブリキ職人は屋根職として高給で迎えられたはずなのに、栄市郎はなぜ10銭、20銭のおもちゃ作りを生業として選んだのでしょうか。栄市郎は信じていたのです。おもちゃのもつチカラ、おもちゃが子どもたちに笑顔を与え、その子どもたちを取り巻く大人たちをも笑顔にしていくことを。

1930年(昭和5年)には家内工業の集積であった玩具業界の近代化、合理化をめざし、栄市郎は志を一にする仲間とともに東京玩具工業同志会を設立しました。その後発表された「東京玩具工業同志会産業指導精神」と題した起草文には、玩具製作を志す者が等しく心に刻むべきものとして「経営者座右銘」が記されています。

先人たちはこの中で、「永遠に栄えんと願うものは自他共に栄えされば能はざる事を悟るべきなり」と謳い、「共存共栄」を自らの理想として掲げています。

私たちタカラトミーグループの創業理念である「我らの優良な商品で世界の市場を賑わせよう」「誠意と努力は他を益し、自己の幸福の基となる」はこの「経営者座右銘」をもとに制定されました。世界市場に優れた商品を供給し、斯業を通じて広く社会に貢献することが創業者の堅持する信念であり、私たちが傾注する一切の誠意と努力は、人類文化の進展に寄与するものでなければならないとの想いが簡潔に示されています。時代が移り、私たちを取り巻く環境が変わっても、この想いは根底的信条として脈々と受け継がれています。
私たちは創業者が生業とした“おもちゃ”で、これまでもそしてこれからも、広く社会に貢献してまいります。