
【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミーディーヴァグランプリ2024 WINTER 参加振り返り Part3
みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。花粉の気配を感じ始めて怯える日々を過ごしているルの人です。
先週までのお2人に続き、私も使用したデッキの解説と「ディーヴァグランプリ2024 WINTER」を終えて感じたことをお話していきます。
「今週も振り返り?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、私は過去2回のコラムを踏まえたうえで、ガチとカジュアル両方の視点からお話していこうと考えております。
「夢限少女杯2024」出場を控えた皆様や、これからの『ウィクロス』をもっと楽しみたい! と考えている皆様のお力になれたらと思います、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは行ってみましょう!
ディーヴァグランプリに参戦して───
早速ですが、使用したルリグとデッキについてお話していこうと思います。
今回私は、ベスト16の『じゃき選手』と試行錯誤を重ねて完成した、採用カード50枚がすべて同じ《熾式 一衣》を使用していました。
そのデッキがこちらになります。
ベスト16:じゃき選手
センター:ひとえ
さまざまなルリグが候補に上る環境でしたが、今回「ひとえ」を選択した理由は以下のとおりとなります。
- ①防御力の向上
私は以前まで《熾式 一衣》の枠に、防御アーツである《温故知新》を好んで採用していました。
しかし《熾式 一衣》は、出現時でエナと手札リソースを獲得しつつ、エナさえあれば際限なくダメージを無効にするゲーム1能力を持つため、「あと1ダメージを何かで守れていれば、次のターンがあって勝てたのに」という状況を回避しやすくなりました。
ルリグアタックの防御手段に悩まされるデッキが多い中、「ひとえ」はレベル4グロウ後もエナゾーンの<植物>シグニでガードし続けることができるため、そちらも魅力に感じました。
- ②苦手だった「あきら」の克服
①の内容に通ずるものはありますが、「FORTH SELECTOR」発売前は《あきら☆らっきー》のルリグアタック時能力は、ライフクロスか《加持祈禱》でしか止まらなかったため、攻め手を捌ききれず負けてしまう対戦が多かったです。
しかし《熾式 一衣》のゲーム1能力によって事実上1ターンぶんの防御が可能になり、次の自分のターンに繋ぐことができるようになりました。
- ③新規シグニによるデッキ強化
これまでもエナゾーンに送られた《羅植姫 ジャックビーンズ》を手札や場に戻すカードはいくつかありましたが、その中で<植物>のシグニは《羅植姫 フラスタ》だけでした。
今回の《羅植 サイネリア》の登場により、《羅植姫 ジャックビーンズ》を毎ターン配置することを容易にしつつ、ガードの為の<植物>シグニを安定して供給し続けることができるようになりました。
《羅植 スイセン》は、《羅植姫 ジャックビーンズ》から場に出せるパワー8000のレベル1<植物>シグニです。緑シグニでは今まで《羅闘植 ローザリ》のパワー5000が限界だったため、盤面が以前よりも固くなりました。
どちらも以前から「こんなシグニが居たらなぁ」と切望していた能力を持って登場したため、ビシッと最後のピースが埋まる形となりました。
- ④ルの人が「ひとえ」を好きだから
『ウィクロス』をするうえでは、やはり大事なことだと思います。
「loth SELECTOR」発売以降「ひとえ」と共に多くの大会に参加し、いつしか一緒に戦うパートナーのような感情を抱いていました。
そして顔が良い。あぁ顔が良い。顔が良い──取り乱しました。
上述した《熾式 一衣》の強さもあり、今期最後のGPを共に戦うのは「ひとえ」に決めました。
そしてここからは、デッキの”型”についてお話していきます。
デッキの”型”選定
一口に《熾式 一衣》のデッキといっても、その戦略はさまざまです。
例えば《全力疾走》で、エナゾーンのシグニを場に出しつつパワーを上げて、攻防一体のアプローチを行なう型。
《ダーク・マイアズマ》で、他のカードでは触れることのできないトラッシュから目当てのシグニを回収したり、リフレッシュによる相手の妨害を狙う型。
《竜花相搏》で、思いもよらない所から対戦相手のライフクロスを奪ったり、逆に自身のライフクロスを増やして守りを固めたりと、状況によって戦略を切り替えていく型。
この他にも多くのアーツが選択肢となり、その豊富さは相手を翻弄させることにも繋がります。
そんな中から今回《ダーク・マイアズマ》を選択した理由は、以下のとおりです。
- ①トラッシュに送られたシグニにアクセスする手段が欲しい
私が《ダーク・マイアズマ》を採用している一番の理由といっても過言ではありません。
先ほど例に挙げた《全力疾走》型や《竜花相搏》型では、攻めの要となる《羅植姫 ジャックビーンズ》など、主要なシグニをトラッシュから手札に加える方法が無いに等しい、という弱点があります。
なので、【シュート】などの能力によりシグニがエナゾーンに行かずトラッシュへ送られてしまう、といった展開には苦戦を強いられると考えました。
それを《ダーク・マイアズマ》であれば解決してくれるため、トラッシュ送りや手札破壊を多用する相手への対策として採用しました。
- ②厄介なシグニを除去したい
「あきら」の使用する《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》や「アン」の使用する《翠美姫 スイボク》、「ひとえ」ミラーの《羅植姫 ジャックビーンズ》など、こちらのターンに能力を持っているシグニを除去したり、《大装 エナジェ》や《コードハート リメンバ//メモリア》など、バトルで突破することができないシグニを除去するために採用しました。
特に「あきら」の《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》は、アタックフェイズ中に除去すると場に<遊具>のシグニが出てしまうため、メインフェイズ中に除去できるカードは必須だと考えました。
- ③対戦相手によってはリフレッシュを狙う
デッキを10枚トラッシュへ送る効果は、必要なカードが手札に揃っている場合の追加の選択肢として考えていました。
ですが、ドローを多く行う《ロストコード・ピルルク》や、能動的にトラッシュを増やす黒ルリグでは、早いうちにデッキの枚数が10枚以下になることが多く、トラッシュ利用への妨害も兼ねてリフレッシュを狙いました。
結果的に《ダーク・マイアズマ》はどの試合も予想以上の働きをしてくれて、自分のやりたい戦略に合致した“型”を選ぶことの大切さを学べました。
誰かと一緒にデッキを作ろう!
話は変わりますが、今回私は使用するデッキを「じゃき選手」と共に改良していました。そしてこの期間を経て、実感したことがあります。
“誰かと会話しながら「こっちの方が強そう」や「いやこっちの方が」とデッキを考えることは、非常に楽しい”ということです。
──もちろん1人で考えても、強いデッキは作れます。
しかしパートナーや友人、SNSの仲間など、さまざまな相手と意見をぶつけ合うことで、より強いデッキが完成すると私は考えています。
そんな相手と、上位を目指し同じデッキで大会に臨むもよし、意見を踏まえて各々考え抜いた至高のデッキを持ち込むのもよし。
きっとその経験や思い出は、自分にとっても相手にとっても素敵なものになるでしょう。
これからもディーヴァグランプリなどの大型大会は継続して開催されると思います。
直近では4月12日(土)の東京・秋葉原、4月20日(日)の大阪・日本橋にて「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」の開催が予定されています。
せっかくのチーム戦、パートナーや友人を誘って参加してみるのはいかがでしょうか?
チーム一丸となり、勝利を目指しましょう。参加予定の方は、ぜひチームメイトと一緒にデッキを考えてみてください。
グランプリは、本戦だけじゃない!
「大型大会って、ガチで『ウィクロス』を遊んでいる人向けのイベントじゃないの?」と考えてしまう方も、中にはいるかと思います。
しかしディーヴァグランプリは、本戦以外にもクイックトーナメント、バトルラッシュなどのサイドイベントが充実しているため、気軽に対戦ができます。
いきなりグランプリの本戦に参加するのは……と緊張してしまう方は、上記のサイドイベントから参加してみるのはいかがでしょうか?
もちろんそんな気持ちを払い除け、本戦に参加してみるのもまた一興。本戦の空気感、そして熱気は店舗大会では味わえないものです。
そんな次のディーヴァグランプリこと「WIXOSS DIVA GRANDPRIX 2025 SPRING」は、2025年5月6日(火)に埼玉・大宮にて開催します。ぜひお越しください!
おわりに
私のディーヴァグランプリは予選敗退にて幕を閉じましたが、一緒に試行錯誤を重ねたデッキでじゃき選手が決勝トーナメントに進出できたため、デッキ選択や構築は間違っていなかったと思いたいです。
これからも日々プレイングや知見を広げつつ、次回以降のディーヴァグランプリでは優勝を目指して頑張りたいです。
そして先ほど紹介したように、デッキの構築を誰かと相談しながら考えるのも、カードゲームの醍醐味です。良ければ試してみてください。
最後になりますが、今月末にはついに「夢限少女杯2024」が開催されます。どのルリグやデッキが勝ち上がるのか、今から楽しみでなりません。
一緒に新たな夢限少女の誕生を見届けましょう!
それでは今回のアカデミーはここまでとさせていただきます。
次回の更新でお会いしましょう!