
【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「FORTH SELECTOR」使用してみて評価が変わったカード・デッキ紹介
ウィクロスアカデミーの時間です。今回の講師を務めますおうかです。
みなさん、「FORTH SELECTOR」環境楽しんでますか?
レベル4ルリグや多色アーツの登場によってデッキ構築の幅が広がり、やりたいことができるようになったぶん、調整が難しいと試行錯誤しているころでしょうか。
そこで今回は私が実際に使用してみて評価が変わったカードの紹介をしようと思います。
「FORTH SELECTOR」の発売前にカード収録カードの先行公開はありましたが、実際にカードを使用して大会に出ることは少なかったのではないでしょうか。
個人的に公開された時点ではあまり注目していなかったカードが使用してみると想像以上に強かったといったものをいくつか紹介していきたいと思います。まだ試したことがないカードがあればぜひ試してみてくださいね。
それでは本編へ行ってみましょう。
実際に使用してみて評価が変わったカード4選
「FORTH SELECTOR」の発売から2週間の間に、私が実際にこの環境で使用してみて評価が変わったカードをルリグ、アーツ、シグニ、スペルの中から各1枚ずつ紹介していきたいと思います。「あまり注目していなかったけど使ってみると強かった」や「このカードのこんな使い方があったんだ」といった観点で紹介していきますので、他にもこんな使い方が良いかもしれないと一緒に考えながら進めていってくださいね。
それではカード紹介へ移りましょう。
ルリグの中ではこのカードの評価一番変わりました。「ピルルク」は毎ターンスペルを回収することができますが、それに頼りっきりになると終盤にスペルの数が足りなかったり相手シグニの除去が追い付かなかったりと、スペルとシグニの使い方が難しい印象でした。しかし、このカードのスペル回収という唯一性と派手な除去性能によって、「ピルルク」の弱点をカバーするだけでなく、対応力もさらに高めることができました。
そもそも「ピルルク」というデッキはエナを破壊されてしまうと《コードハート Vキューム》と《UPDATE》のコンボが使用しづらくなり、シグニの除去手段をほとんど失ってしまっていました。しかし、《ロストコード・ピルルク X》のゲーム1効果によって、相手の手札破壊と自分の手札増強を行ないながら同時にシグニの除去も可能にしてくれます。エナが無い状況で相手の手札破壊と自分の手札増強をどうやって行なうのかという話になりますが、《コードアート Wオーターカッター》と《TROUBLE》などを回収することでこの問題を解決できます。
このカードはスペルで必要とするエナコストを手札コストに変換することができるため、エナが0の状態から《TROUBLE》や《TOO BADLY》などのスペルを使用することができます。《ロストコード・ピルルク X》のゲーム1能力を事前に使用しておけば、簡単に相手シグニを除去することも可能でしょう。「ピルルク」は手札リソースが多いルリグのため、手札破壊対決になればほとんど最強格のルリグですので、エナ破壊に対しても強くなった「ピルルク」が今後どのように活躍するのか楽しみですね。
続いてはアーツの紹介です。
このカードの評価というよりは直接相手のライフクロスをクラッシュするアーツが増えたことの方が意味は大きいかもしれません。このカードの登場によって、アーツだけで直接相手のライフクロスを減らす手段が4つに増えました。
《OPEN DREAM LAND!》についてメインデッキに《プリパラアイドル 黒須あろま》《プリパラアイドル ガァルル》《プリパラアイドル 白玉みかん》を入れる必要性はありますが、直近の東京で行なわれたWIXOSS CEREMONY HYPER!!で優勝していた「緑子」デッキにもしっかり入っていましたので、このカードについては今後もしっかり警戒しておいた方が良いでしょう。
『ウィクロス』は<ライフバースト>によって逆転が狙えるカードゲームです。そのため、問答無用でライフクロスをクラッシュしてしまう効果は非常に強力で、<ライフバースト>による逆転のチャンスを奪ってしまいます。対戦相手がシグニで3点取ろうとしている時に、こちらのライフクロスが2枚しかない。といった場面にだれしも一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。ここでアーツを使用して生き残っても次のターン生き残れる保証がないのであれば、<ライフバースト>にかけるしかない! となって相手の攻撃を通して無事<ライフバースト>が発動して助けられた。といった経験も少なくはないでしょう。それだけ<ライフバースト>はこのゲームにおいて勝敗を左右する要素のひとつでもあるのですが、そのチャンスを奪って強制的にアーツを使用しないと負けてしまうという状況を作り出せる効果は非常に強力です。
また、このカードは相手のライフクロスをクラッシュする効果に目が行きがちですが、純粋にライフクロスを増やすカードとしても使用することができます。ライフに加わるカードはランダムになりますが、強力な<ライフバースト>を持つカードがライフクロスに加われば、それこそ逆転のチャンスを増やすことにも繋がります。
こういった使い方「FORTH SELECTOR」で登場した《エルドラ×マークⅣ FINAL》デッキに入れれば、攻防どちらにも対応できるおもしろいデッキになりそうですね。赤色と緑色のカードを採用する必要があるのが難しそうではありますが、《幻水 デメキン》や《幻水 スイギュウ》、ライフに仕込む前提の《コードメイズ アクフク》などを入れれば無理なく使用できるかもしれません。
続いてはシグニの紹介です。
このカードもなかなか侮れませんでした。効果としては手札リソースをエナリソースに変換するだけの単純な効果ではありますが、赤のシグニ、レベル1でメインフェイズ中にこの行動が取れるという点で戦術の幅を大きく広げてくれるカードでした。このカードは赤をメインとするデッキに自然と入れることができ、エナフェイズとメインフェイズで2エナ作ることができるという点が優秀でした。ウィクロスはエナフェイズに1枚だけしかエナゾーンにカードを置くことができないため、《セイクリッド・フォース》などの序盤に使用したいアーツを1ターン目に使用しようとするとエナを増やすことができる《プロフィット・エンハンス》などを採用する必要がありました。
また、相手のエナ破壊戦術によって大量にエナを破壊されたとしても、エナフェイズのエナチャージとこのカードで2エナ作ることで《鏡花炎月》などのアーツをしっかり使用して勝負を仕掛けることもでき、柔軟に対応することができます。《羅石 シンシャ》と似たような効果を持つシグニとしては《翠魔 バン//メモリア》が既にありますが、色の噛み合いが悪い赤デッキなどでは採用するのが難しいカードだったため、このカードの登場によってさまざまな戦術を使う赤デッキが今後登場するかもしれません。
最後はスペルの紹介です。
このカードも似たような効果を持つカードは他にもいくつか存在しますが、メインデッキに同じカードが4枚までしか入れられないルールがある以上、登場したことにしっかりと意味があるカードです。このカードと同様にスペルを使用した時の効果がほとんど同じカードは《RANDOM BAD》《EXTRA》《TOO BADLY》の3枚があります。
《EXTRA》については使用してしまうと他のスペルが使用できなくなる制約ができてしまうため、同時に採用することは難しいかもしれませんが、《RANDOM BAD》と《TOO BADLY》については《RAINY DAY》と無理なく同時に採用することができます。これによってメインデッキ中に手札破壊スペルを最大12枚も入れることができ、エナを増やすことができるカードと合わせることで1ターン目から相手の手札を0枚にすることも難しくなくなりました。実際こういった戦術は非常に強力で一時期「あきら」デッキではこういった型のデッキが流行っていた時期もありました。今後はこういったデッキに対する警戒を強める意味も込めて《羅菌 アメーバ》や《羅菌姫 トーチュー・カソー》などのカードをメインデッキに忍ばせておいた方が良いかもしれません。ただし、《参式 一衣》のゲーム1能力「本当の気持ち」には無力であることは覚えておきましょう。
おわりに
というわけでいかがだったでしょうか。今回は使ってみて評価が変わったという観点で紹介していきました。一見地味な効果であったり、似たような効果を持つカードがすでにあったりといって甘く見ていた方もいるのではないでしょうか。実際にカードを使って試さないのは非常にもったいないので、みなさんも試行錯誤してみてください。新しいカードが登場し、それらのカードをひとつひとつ精査して評価するのは非常に骨が折れますが、発売期間はしっかり空いてますので、自分のペースで試していきましょう。
とはいえ、今年度最後のディーヴァグランプリまで残り約2週間となりました。参加するつもりの方々は限られた時間の中で最強のデッキを組み上げなければなりません。自分で考えた最強のデッキで挑戦して悔いのないようにベストを尽くしましょう。「RECOLLECT SELECTOR」の登場からアーツ環境の集大成とも言える今環境で一体どんなデッキが優勝するのかとても気になりますね。
それでは今回のアカデミーはこのへんで終わりにしたいと思います。
またどこかでお会いしましょう。