【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」ウィクロスアカデミー講師使用デッキ紹介
みなさんこんにちは。お久しぶりです、おうかです。
暖かい日と寒い日が入り混じり、秋を感じさせる季節になりましたね。『ウィクロス』の秋といえば先日東京で開催された「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」ですよね。私も参加しましたが、今回も夢限少女杯への切符を手にすることはできませんでした。次がラストチャンスなのでぜひ掴みにいきたいところです。
今回はそんな「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」で私が使用したデッキ紹介になります。
私なりに環境を予想してこのデッキを使用するに至った経緯も踏まえて紹介していきたいと思います。少し上級者向けの内容になるかと思いますが、初心者の方もデッキの組み方などは参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
それではさっそく本編へ行ってみましょう。
ディーヴァグランプリ環境予想
「REVERSAL SELECTOR」の発売から約3週間後の開催となった今回のディーヴァグランプリ。前環境から新ルリグが加わる形となりますが、まずは私なりに大会で多くのシェアを占めるだろうと推測したルリグたちを紹介していきましょう。
「ディーヴァグランプリ2024 SUMMER」優勝ルリグであり、「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」でもしっかりと爪痕を残した前環境の王こと「ひとえ」です。
非常に安定した立ち回りと終盤のガードが引けないといった運に左右されない点などから最も多くの人が使用するであろうことは予想できました。案の定、今回のディーヴァグランプリでは使用率がトップでしっかり環境のトップメタの立ち位置となっていました。
続いてこちらも負けず劣らずの「ディーヴァグランプリ2024 SUMMER」準優勝ルリグであり、「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」でも活躍していた「あきら」です。
青特有のハンデスだけでなく、シグニとルリグによって毎ターン5点取ることが可能な非常に攻撃的なルリグで、環境トップの「ひとえ」に対して有利な立ち位置にいることから使用者も「ひとえ」同様多くなるのではないかと予想しておりました。結果としては「ひとえ」と同じ使用者数で、「ひとえ」「あきら」が使用者数の最も多いルリグとなりました。個人的には「ひとえ」よりプレイに求められるスキルが多いことから「ひとえ」よりは少し使用者数が落ちるとは思っていましたが、同率なのは驚きました。
最後にそれら2ルリグに対して立ち位置の良い「緑子」も多く人が使用するのではないかと考えました。【ランサー】による攻めや高パワーラインの形成によって攻めも守りも安定しており、エナ破壊軸であればエナ破壊対策をしていないデッキを蹴散らすことも可能なルリグとなっています。結果として使用者は14人とそこまで多くのシェアを占めているわけではありませんでしたが、今回のディーヴァグランプリ優勝ルリグとなっており、環境予想としては間違ってはなかったと言えるでしょう。
今回は上記3ルリグが多いのではないかと予想しましたが、ディーヴァグランプリでは非常に攻撃的なデッキやリソースを徹底的に刈り取る鈍足気味なデッキなど多種多様なデッキとマッチすることも考えなければなりません。そうしたデッキにもしっかりと勝ちに行けるデッキが求められます。そんな中で私が使用したデッキを選択理由とともに紹介していきましょう。
使用デッキ
私が当日使用したデッキは「ひとえ」でした。
カード名(カードNo.) | レベル | 枚数 |
---|---|---|
零式 一衣 (WX24-P2-023) | 0 | 1 |
壱式 一衣 (WX24-P2-024) | 1 | 1 |
弐式 一衣 (WX24-P2-025) | 2 | 1 |
参式 一衣 (WX24-P2-026) | 3 | 1 |
全力疾走 (WX24-P1-007) | – | 1 |
温故知新 (WX24-P1-008) | – | 1 |
シーク・エンハンス (WX24-P1-032) | – | 1 |
加持祈禱 (WX24-P2-008) | – | 1 |
蔓巻発条 (WX24-P2-037) | – | 1 |
付洋雷同 (WX24-D4-07) | – | 1 |
細かい選択理由はたくさんありますが、その理由は大きくわけると以下のとおりとなります。
①序盤から終盤まで試合毎のブレが少なく非常に安定している
②ダメージ無効アーツの採用により相手のシグニの持つ耐性に左右されにくい
③ゲーム1能力によってリーサルを作りやすい
④良い意味でプレイの幅が狭くプレイミスが少ない
ディーヴァグランプリは予選だけでも最大8回戦行なう長丁場の戦いになるため、使いやすさや時間切れの少なさなども重要な要素であると考えました。また、どんなデッキと当たるかわからないディーヴァグランプリだからこそダメージ無効の強みもあると判断して今回のデッキ選択に至りました。そして、環境トップシェアのルリグを使うと決めたうえで外せないのはミラーを意識することでした。不利となりうる「あきら」などの対策も採用カードの紹介とともに後述していきたいと思います。
採用カード紹介
「ひとえ」がどういったデッキであるかここでは割愛して、一般的な「ひとえ」の構成から少し変わっている部分、私が予想した環境に挑むために工夫した点などに焦点を当てて紹介していきたいと思います。下記で紹介するカード以外についてはおおかた一般的な構成どおりとなっているかと思います。多少の違いはあるかと思いますが、大きくは違わないと思いますので他のコラムのサンプルレシピなどを参考にしてみてください。
ルリグデッキの中で一般的な構成と違う点があるとすればこのカードだと思います。このカード中で最も注目した効果がエナからシグニを出してパワーを上げる効果です。まず「ひとえ」のミラー戦では《大幻蟲 ベル・クリケット》で《羅植姫 ジャックビーンズ》の能力を消してから除去を何回行なえるかが勝負の鍵となるため、エナから《大幻蟲 ベル・クリケット》を呼び出せるだけでなく、こちらの《羅植姫 ジャックビーンズ》のパワーを上げることで相手の《大幻蟲 ベル・クリケット》によって能力を失わないようになります。次に、「ひとえ」が苦手としている「あきら」戦でも《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》の能力だけでは除去されにくくなり、次のターンでも《羅植姫 ジャックビーンズ》が場に残ることも期待できます。最後に「ひとえ」は序盤の点取りを《羅植 モミジ》に大きく依存しており、《羅植 モミジ》が引けなかった場面でもライフクロスやエナチャージによってエナに置かれた《羅植 モミジ》を呼び戻してしっかり最大点数を取り続けることが可能となりました。また、《加持祈禱》のコストに使用することもできるため、一般的に多く採用されている《ダーク・マイアズマ》では実現できない点が今回の採用ポイントとなりました。
最近このカードの枠は《剣戟森森》になっているようですが、個人的にはこのカードも侮れません。リコレクト条件を達成せずに大型シグニの除去が可能な《剣戟森森》ですが、このカードはおおむね1ターン目から使用できる点で「あきら」に対して序盤の点数を防ぐことができ、優秀でした。「あきら」はシグニの性質上、終盤のアタック中にシグニを除去しても手札から新たなシグニを場に出せてしまうため、序盤から使用してシグニの除去に繋がるこのカードを採用しました。
このカードの枠として《守破離》や《今昔之感》などが挙げられますが、「ひとえ」は相手シグニの除去に大量のエナを使用するため、大型シグニの除去と防御を担ってくれるこのカードを採用することにしました。実際、リコレクト達成するころに対戦相手にパワーの低いシグニで詰められる場面はグランプリの当日でもありましたが、《加持祈禱》《付洋雷同》などと同時に使用することで、ライフクロスが0枚からでも負けることはありませんでした。このカードを採用するうえで《加持祈禱》を早々に使ってしまうのはあまり良くないので覚えておきましょう。
ディーヴァグランプリでは試合展開の再現性だけでなく、下振れなどもどこまで最小限に抑えられるかにかかっていると思っており、そんな中で安定性を上げてくれるこのカードが最適であると判断しました。実際、《羅植 ボンサイ》などを出すことができれば《プロフィット・エンハンス》に近い性能になりますし、その時一番欲しいカードを探し出せるという点で非常に優秀でした。試合ごとのブレを最小限にしてデッキの安定性を大きく向上してくれたカードです。
このカードも一般的にはあまり採用されていませんが、個人的に環境を意識した注目のカード。こちらも《全力疾走》同様パワーを上げる効果を持っており、「ひとえ」が苦手としているパワーが12000から上がった状態の《翠美姫 スイボク》や《聖天姫 エクシア》などを他にシグニによるバトルでバニッシュしたり、アタックした時にバニッシュして点数を取りにいったりと「ひとえ」の持っていないものを補ってくれる良いカードでした。
主に《幻獣神 オサギツネ》のアタックした時の効果の条件を達成するために採用したカード。《羅植 イケバナ》でも条件は達成できますが、4枚だと少ないと感じたため1枚のみの採用となりました。出すだけでエナを増やしてくれるすばららしいカードですが、真ん中のシグニゾーンでしか効果を発揮しないため、1枚でちょうど良かったとも思います。手札にシグニを戻すことを主軸としているデッキに対しても手札をエナに変換するカードとして重宝しました。
《羅植 ヤドリギ》より優先してこのカードが入っているのは珍しいかもしれませんが、このカードもなかなか優秀です。《羅植 ヤドリギ》とは違い、このデッキではパワーが最大11000になることから、パワー10000以下のシグニを除去する効果の対象から外れることができます。また、ライフバーストが《羅植 ヤドリギ》とは違って序盤に捲れても嬉しいことも採用のポイントとなりました。《羅植 ヤドリギ》には《羅植姫 ジャックビーンズ》を場に出すことができる唯一性はありますが、新弾で登場した《羅植姫 フラスタ》によって再現性が大きく向上したため、《羅植 ヤドリギ》が活躍する場面は少ないのではないかと判断し、このカードを採用しました。
まとめ
ここまで一般的な「ひとえ」の構成とは外れている点を紹介してきましたが、本番ではすべて想定どおりの活躍をしてくれたと思います。一回戦目は「アン」に先攻を取られる苦しいマッチでしたが、《幻獣神 オサギツネ》がしっかりと役割を果たしてくれましたし、《全力疾走》を《加持祈禱》のコストにする機会もしっかりありました。このように採用したカードが想定したとおりに活躍するのはデッキビルダーとしてはこの上なく嬉しいですね。しかし、苦手としている「あきら」に2回マッチし、どちらもライフバーストで何点も止められたことで2敗してしまいました。不利マッチである「あきら」にのみ負けているのである意味想定どおりではありましたが、今後は不利をもっと克服できるような構築を模索していきたいと思います。
おわりに
というわけでいかがだったでしょうか。今回採用したカードやその採用枚数などは主に「安定性」を軸に決めました。カードゲームである以上、相手の上触れやこちらの下振れによって勝敗が決してしまうこともありますが、こちらの下振れを可能な限り排除して堅実に勝ちにいける構成にしてみました。結果としては6勝2敗で予選落ちという結果になりましたが、勝つことの難しさを学ぶ大変良い機会となりました。今回は一般的によく使用されているデッキの構成と個人的な考えを元に採用したカードを紹介しているので、デッキの組み方などで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
今年度のディーヴァグランプリも残すところあと1回となりました。泣いても笑っても次がラストチャンスなので、夢限少女杯の権利を目指している人は後悔の無いように最後まで走り切りましょう!!
それでは今回のアカデミーはこのへんで終わりにしたいと思います。
またどこかでお会いしましょう。