【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

今日はまるっとオールスター!「第2回川崎王決定戦」振り返り&AS的新弾カードレビュー!?

皆さんこんにちは。
オールスター講師(自称)の炎200です。

「REVERSAL SELECTOR」がいよいよ発売しましたね!
皆さん、最新ルリグでのバトルはいかがですか?
私はアンとやエルドラいった、思い出深いルリグたちのデッキを早速楽しんでいます。

さて、そんな新弾や次弾情報の興奮も冷めやらぬ中で恐縮ではありますが、本日はオールスターの講義2本立てとなります。

  • 1時間目「第2回川崎王決定戦」振り返り

先月行なわれたオールスターの大型大会「川崎王決定戦」について簡単に振り返りつつ、注目のデッキを紹介します。

  • 2時間目―AS的新弾カードレビュー!?

最新弾「REVERSAL SELECTOR」に収録されたカードの中から、オールスター視点での注目カードをご紹介!

それでは、早速1時間目行ってみましょう!

【1時間目】「第2回川崎王決定戦」振り返り

1か月ほど前の9月15日、オールスターの大型大会「第2回川崎王決定戦」が開催されました。
参加者47名、最終戦まで最長9戦にも渡る長丁場!
参加された皆様、本当にお疲れ様でした!

開催から少し時間が空いてしまいましたが、1時間目では当日の環境と上位デッキ、そして注目のデッキについて紹介していきます。

以前私が書いたアカデミーコラム『新時代のオールスター環境とは?「第2回川崎王決定戦」に向けて』を事前にご一読いただくと、この先の内容がわかりやすいかもしれません。

まずはルリグ分布から見ていきましょう。
トップシェアはタマとグズ子。
その点においては以前の環境と大きな変化はありませんでした。
タマは【ダッシュタマ】や【祝輪タマ】など、バリエーションも魅力のひとつであり、今大会でもデッキタイプは分散していたように見受けられました。
その為、同一デッキタイプとしてのトップシェアはグズ子と言えるでしょう。

そして次点にカーニバルやドーナといったLostorageルリグたちが続きます。
カーニバルは極めて高水準な攻防能力と安定性を誇るデッキですが、シェアがここまで伸びるのは久しぶりな印象ですね。

ちなみに、以前の記事で躍進を予想していたレイラは1人に止まりました。
残念!

さて、続いては気になる結果についてです。

WXEX2-19

優勝はメル!
レベル4の《メル=ミントビア》を主軸にした【4メル】になります。
《対極の選択 タマVSウリス》での確実なライフ要求に加え、レベル3とレベル4では相手の行動を抑制する強力なメルのゲーム1能力、そして必殺の全体除去アーツ《因果応報》と、攻めの姿勢を崩さない強力なデッキです。

メルはこれまで、グズ子に対して非常に不利と言えました。
グズ子は高い水準で攻防を行ない、シグニの起動能力を封じる《死之遊姫 キングゲーム》を有するなど、メル側の防衛をたやすく掻い潜ることができたからです。

SP38-004

しかし《十年一昔》が登場し、相手のトラッシュをデッキに戻すことで、グズ子が得意とするトラッシュ活用をさせないターンを作ることができ、対応の余地が生まれることとなりました。
今大会でも、メルの決勝の相手はグズ子。
不利対面をしっかりと打ち取り優勝に繋げました。

WX20-002

メルは4位にも、レベル5の《メル=スピリタス》を中核とした【5メル】が入賞しました。
……私です。がんばりました。
以前の記事でも紹介しましたが、【4メル】に対しこちらは中~長期戦にも対応したタイプのメルとなります。

WX20-028

アクセを上限なく付けられ、豪快な除去能力を有する《コードデリシャス ビューフェ》を場に出し続け、攻撃と防御の主軸とするデッキです。
やはり【5メル】は良いぞ……(自画自賛)。 

これらのメルが活躍した理由のひとつとして挙げられるのが「コンボデッキの台頭」です。

WX14-062

今大会では、スペル《STAR ARROW》を連打する【2止めミルルン】など、かなり尖ったコンボデッキが見られました。

SP38-001

アタックフェイズにグロウできる《クロス・テンスグロウ!》の登場で、メインフェイズにグロウできる《ビカム・ユー》の採用率が下がり、その対抗策としての《羅星 リンゼ》の採用率も同時に下がることが予想されたり、《創鍵の巫女 マユ》の登場でスペルを妨害する《ぶりっつあーや!》などを無力化できるようになったことなど、コンボデッキの台頭には、複合的な要因があります。
そしてメルは、そうしたコンボデッキに対し、非常に有利なルリグです。
《メル=チアーズ》のゲーム1能力、《メル=ミントビア》の【ベルセルク】、アクセシグニ《コードイート メロシロ》によるスペルとアーツの使用制限など、行動抑制能力を多く有しています。
前環境のオールスター大型大会「第2回大須星決定戦」でも、メルはベスト8内に2人使用者がいるほど高いパワーを持っていましたが、環境の変化が追い風となり、さらなる躍進を遂げ、今回の結果に繋がったと言えるでしょう。

他の上位ルリグについても触れていきましょう。

WXEX2-27

惜しくも2位になったのはグズ子。
キーに《カーニバル -K-》を採用した、場の形成能力が非常に高いタイプの構築となります。
オールスターが新環境に突入したことにより、動向が注目されていたルリグではありますが、前環境と変わらない力を見せつけてくれました。
ルリグ分布からもわかるとおり、やはり今後もしばらく「オールスター環境の中核にはグズ子あり」と言って差し支えないでしょう。
グズ子への対応を有しているかどうかは、オールスターで「勝ち」を取るデッキを構築するうえで、明確な基準のひとつであることは間違いないですね。

WXEX2-09

3位にはLostorageの看板ルリグ、リルが入ってきました!
上位4デッキがLostorageルリグというまさかの展開。
「川崎王決定戦」は記憶を巡る戦いだった模様です……。
そしてこのリル、以前の記事でも台頭を予想していた「《創鍵の巫女 マユ》を活かしたショットデッキ」となります!

個人的には今大会でも特にアツいデッキに感じられました。
こちらはデッキリストをチェックしながらお話ししていきましょう。

センター:リル

リルの基本戦術である【ライズ】を多用し、エースシグニ《神聖なる美将 ジャンヌ》でライフを削り取るショット系デッキです。

WXEX1-35

《神聖なる美将 ジャンヌ》には強力なアーツ耐性と、自身をアップする自動能力があり、《井伊の赤鬼 ナオマサ》などを活用する事で、さらに攻撃性を上げていきます。
ここまでは以前から存在していたデッキタイプでしたが、このデッキをさらに押し上げたのが《創鍵の巫女 マユ》と【リミットアッパー】です。

SP38-006

WX24-P1-031

《神聖なる美将 ジャンヌ》はアーツ耐性を得ることのできるシグニですが、《創鍵の巫女 マユ》により相手の場のシグニとキーの能力を無力化しながらアタックを仕掛けられるようになりました。
また、【リミットアッパー】ギミックの登場で、《神聖なる美将 ジャンヌ》を場に3面出すことができるようになり、対戦相手の防御手段を極端に絞りながら圧倒的なショットを繰り出すことが可能になりました。
最新のカードたちの恩恵を受けて戦うこのデッキは、まさに「新時代のオールスター」の姿の一つと言えるのかもしれません。

他にも、さまざまなデッキが見受けられ、多くのデッキにチャンスがあるように感じられた「第2回川崎王決定戦」。

環境変化により躍進したメル。
前環境から続き強力なグズ子。
新カードでの強化が光るリル。

これらの研究が進んだ先に、今後のオールスターがどのように変化していくのか……。
次の大型大会を楽しみにしながら、見守ることにしましょう。

【2時間目】AS的新弾カードレビュー!?

拡張パック「REVERSAL SELECTOR」

さて、ここからは2時間目!

オールスターセレクターたちは最新弾が出るたび毎回「オールスターで使うと面白そうなカード」のチェックをしているんじゃないでしょうか?

え、私だけ?
いやいやそんなことないはず……。

ということで、最新弾「REVERSAL SELECTOR」の中から、オールスターで使うとおもしろそうな注目カードを紹介していきます!

まずはこちら!

WX24-P3-009

最新弾で登場したリミット増加アーツサイクルの1枚《ダーク・ブルーム》です。
リミット増加に加えて特に注目すべき点は、リフレッシュによるライフ減少を防ぐという珍しい常時能力を付与する部分です。

このカード、見た瞬間に真っ先に思いついたのがこちら!

WXEX1-49

アルフォウ限定のシグニ《魔鳩の飼育 ゴージアウト》です。
《魔鳩の飼育 ゴージアウト》は、非常に強力な能力を持つ反面、リミットを3消費するというデメリットを有しています。
《簒奪の花嫁 アルフォウ》を軸とする【2止めアルフォウ】に《ダーク・ブルーム》を採用すれば、限られたターンだけではありますがリミット7となり《魔鳩の飼育 ゴージアウト》のリミット消費を軽減しながら、アルフォウ関連のカードが多く持つデッキ破棄を多用しても、1回はライフが減らずに済みます。


続いての紹介カードはこちら!

WX24-P3-052

エルドラのパートナーシグニ《幻闘水姫 ナマコズ》です!
自発的に自らのライフをクラッシュする手段は他にもありますが、《幻闘水姫 ナマコズ》は特に使いやすい部類かと思います。

WXEX2-13

特に《エルドラ×マークV ULTRA》を軸とする【5エルドラ】での採用が見込め、埋めておいたライフバーストを直ぐに発動させて……といった芸当が可能です。
他にも、このカードからはさまざまな可能性の香りが、そこはかとなく立ち込めていますね……。
一見扱いが難しい能力をメリットに変えていける、オールスターらしい1枚と言えるかもしれません。

まだまだいきます!
お次はこちら!

WX24-P3-054

《蒼将姫 ヤマトタケル》……。
このカードはWIXOSS最初期をプレイしていたおじいちゃんたちからしてみると、ある意味で衝撃の1枚だったのではないでしょうか?

WX01-045

初期のドローソースシグニの代名詞であり、【腹筋ピルルク】と呼ばれたコンボデッキの中核だった《幻水 シャークランス》が裸足で逃げだす驚きのスペックだったからです。
《蒼将姫 ヤマトタケル》には、WIXOSS10年間の発展を感じましたね、ええ……。

さて、そんな《蒼将姫 ヤマトタケル》を何に使うのかと言われると、その【腹筋ピルルク】で採用が可能です。

WX09-012

そもそも【腹筋ピルルク】とは何かを簡単に説明すると、《ブルーコードハート V・@・C》の能力で、スペルを使用する毎に《幻水 シャークランス》をアップさせ、大量ドローを行うコンボデッキです。
ダウンとアップを繰り返す《幻水 シャークランス》の様子を、筋トレの「上体起こし(腹筋)」に例えて、そう呼ばれるようになりました。
ピルルクが腹筋するわけではありません(笑)。
現代オールスターでは、スペルへの対抗策が当たり前のように採用されていたため、現在ではあまり見られなく……。

……勘のいい皆さん、お気付きですね?
1時間目の授業を振り返ってみましょう。
そう、スペルを活用したコンボデッキには、復権の余地があるかもしれません。
1から新たに研究し直すことで、新しい【腹筋ピルルク】を生み出すことができれば……。
そんな可能性を感じられたのが、この《蒼将姫 ヤマトタケル》でした。

え?
メルにはどう対応するのかって?
それはそれ、ということでひとつ……。


最後はキーセレクションでも使えるコンボをご紹介!

WX24-P3-058

《コードラビリンス バンリ》は、正面のシグニの基本パワーを0にできる能力を持ちます。
単体でも強力な能力ですが、この能力をさらに活用する方法があります!

WXK11-022

《コードラビラント クイン》は、シグニがアタックした時、場のシグニを配置し直すことができます。
つまり、《コードラビリンス バンリ》との自動能力のトリガー順を調整することで、以下のようになります。

《コードラビリンス バンリ》がアタックし自動能力を適用。常時能力が付与され、正面のシグニがパワー0になりバニッシュ。

《コードラビラント クイン》の自動能力を適用。シグニの配置を変更し、正面に相手シグニがいる箇所に①《コードラビリンス バンリ》を配置。

《コードラビリンス バンリ》の常時能力により、正面のシグニがパワー0になりバニッシュ。

《コードラビリンス バンリ》の能力を一度適用するだけで、相手の場が2面もバニッシュできてしまう、お手軽コンボとなります。
さらにオールスターでは、コンボ相手を 《清心の巫女 ユキ》にしても同じことができますね!


以上、オールスター目線での「REVERSAL SELECTOR」注目カード紹介でした!

ここに記載したカードを試すもヨシ!
新たな注目カードや未知のコンボを発見するもヨシ!

ぜひ、新しいカードたちをオールスターで使って遊んでみてくださいね! 


オールスター講義2本立て、いかがでしたか?

現在はディーヴァセレクション最盛期ですが、オールスターでも遊べるカードは今も登場しており、「川崎王決定戦」でのリルのように、さまざまなデッキがさらなる進化を続けています。

皆さんも是非、お手元にオールスターのデッキをおひとつご用意いただき、推しルリグ達の可能性を試していただければと思います!

そしてちょうど、この締めのご挨拶を書いている最中、とんでもない情報が公開されました!

2025年1月31日(金)に最新弾「FORTH SELECTOR」の発売が決定しましたね!

レベル4ルリグの本格参戦に、シリアルカードのイラストは「あのころ」の制服姿のるう子たち!?
高レベル帯の一挙登場は、10年前の第5弾「BEGINNING SELECTOR」を思い出してワクワクしますね…!

詳細情報はまだこれからですが、ディーヴァセレクションはもちろん、オールスターでも活躍できそうなカードにも期待です!
リミットの問題はありますが、レベル4が登場するならるう子たちでオールスターのデッキを作れないかな……と、私も今から面白デッキを作るのを楽しみにしたいと思います。

皆さんもぜひ、確実に進化を続けているオールスターで遊んでみてくださいね!

それでは、本日はこの辺で!

ターンエンド!

タカラトミーモール