【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「REVERSAL SELECTOR」発売! ディーヴァグランプリ開催も目前!? 環境予想と新弾サンプルレシピ紹介
みなさん初めまして。
特別講師のhyakkoです、夢限少女杯2023で優勝したりディーヴァグランブリで2連続優勝した人です。
今緊急で動画を回……筆を執り勝手にコラムを占拠して文字を書いています。
皆さん、落ち着いて聞いてください。
なんと……明日10月12日、新弾「REVERSAL SELECTOR」が発売するようです!
……そんなはずありません。
つい先日までルリグにるう子が参戦して激アツだねって話をしていたはずなのに……。
えっ、いつの間にか「ディーヴァグランプリ2024 SUMMER」が終わっている?
アカデミー講師たちが何人か入れ替わった?
……どうやら過去に取り残されているのは私だけのようですね。
気を取り直して。
ひとまず現状を整理したうえで、「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」での環境予想とそのうえで考える新弾ルリグの構築を私の個人的目線にはなりますが、皆さんにこっそりとお伝えしましょう。
「環境予想だけ」「新ルリグの構築だけ」でも構いません、読んで皆さんの糧にしてください。
環境の振り返りと新弾後の予想
まず、今までの環境のおさらいとして前回ディーヴァグランプリのルリグ分布を見てみましょう。
夏のディーヴァグランプリでは一衣が全体の10%以上の使用率となり《参式 一衣》のゲーム1による全ハンデスからの《羅植姫 ジャックビーンズ》によるお手軽点要求の安定した火力と、ガードを植物で肩代わりする対ハンデスへの対抗手段が合わさり、初心者から上級者まで幅広く使用していたようです。
次点でハンデスによる妨害ができるルリグの中で一番対応力のあるビルルク、そしてキャラ人気とカードパワーの高さからタマの使用率が高い状態でした。
大会結果を見てみると、使用率がそこまで高くなかったあきらがグランプリトーナメント進出率2位、グランプリ準優勝と強さが浮き彫りになり、そのあきらが一衣に対して有利寄りであることから最近のウィクロスセレモニーなどで使用率、入賞数をぐんぐんと伸ばしていく中でその横から花代や遊月といった赤い火カデッキが隙を見て勝利をもぎ取っている。といった一衣、あきらの2つの入賞が大きく目立つけど2強というほどでもない雑多な環境になっています。
ここから次弾登場における環境予想ですが、
まず、新弾による強化もあり、より安定感を増した一衣とあきらは相変わらず環境に居座っているでしょう。
新弾ルリグたちは相手のエナや手札に直接干渉できる能力がほとんどなく、良くも悪くも真っ向勝負なタイブのデッキとなります。
その中でも【シャドウ(レベル3以上のシグニ)】による盤面の固さを特徴としたアンは、火力をレベル3シグニに一任してしまっている一衣、あきらへの対抗馬として数を増やしそうな感じがします。
そしてこれらを含めた妨害系のデッキが群雄割拠している間からエナや手札をもぎ取られても火力を安定して出せるエルドラとちよりを筆頭に攻防のバランスに長けている新ルリグたちが勝ちをもぎ取ろうと隙を狙っている、という「これが最強!」というよりも今よりも雑多な環境に、過去を例に挙げるならフェゾーネ環境のような流れになりそうです。
と、簡単に書いてみましたが、あくまで予想なので皆さんはこれを元に自分なりの予想をしてみてください。もちろんここで想定していない秘蔵デッキの登場で戦況がひっくり返ることもありますので今後の大会入賞報告などをチェックしておくといいかもしれません。
特にディーヴァグランプリの環境は新弾発売後の大会結果に影響されやすく、入賞数の多いルリグを構築そのままで使っている人も多いので、ウィクロスセレモニーなどの結果には要注目です。
さて、なんとなく環境を理解したうえで新弾ルリグをどう構築するのがいいのか、参考程度ですが私の構築を2つほどお見せしようと思います。
普段の店舗大会と違って最大10戦以上するかもしれないディーヴァグランプリでは、とにかく安定したデッキが重宝されます。
今回はより安定を意識した構築となっているため、ぜひ参考にして最強デッキを導き出してください。
アンは「盤面を盾に、それ以外を矛に」
センター:アン
カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
翠美姫 コンテンポラ (WX24-D4-23) | 3 | ★ | 4 |
紅美 トウロウ (WX24-P3-071) | 2 | ★ | 4 |
翠美 グレーズ (WX24-P3-081) | 1 | ★ | 4 |
反響 (WXDi-P14-065) | – | ★ | 4 |
サーバント # (WX24-P3-094) | 1 | ★ | 4 |
翠将姫 ヒデヨシ (WXDi-P08-044) | 3 | 2 | |
翠美姫 スイボク (WX24-P3-055) | 3 | 4 | |
翠美 エッチング (WX24-P3-083) | 2 | 4 | |
聖翠美 オリガミ (WXDi-P07-096) | 1 | 3 | |
翠魔 バン//フェゾーネ (WXDi-P16-077) | 1 | 3 | |
翠美 モネ (WX24-P3-080) | 1 | 4 |
このデッキは序盤の《翠美 モネ》から終盤の《翠美姫 スイボク》と、とにかく防御性能の高いシグニが多いです。
《翠美姫 スイボク》に関しては【シャドウ(レベル3以上のシグニ)】を常に全体に付与しているため、相手の攻めを止めるどころか《聖天姫 エクシア》などのライフバーストすら防ぎ「ライフバーストで守られたどころか盤面も空いちゃった」という悲劇も起こりにくいです。
序盤は《翠美 モネ》や《一筆啓上》でしっかりとパワーラインを高く維持しつつ、3ターン目以降は《翠美 エッチング》《翠美姫 スイボク》《翠美姫 コンテンポラ》の盤面を目指して《回想の階層 アン=サード》のゲーム1効果を合わせながら相手に越えられない壁を用意しましょう。
《翠美 グレーズ》や《全力疾走》などで《翠美姫 スイボク》のパワーを上げているとあきらや一衣はシグニでの突破はほぼ不可能となります。
無理してでもパワーを上げるのか、《翠美姫 コンテンポラ》を立てるのか、《翠美姫 スイボク》を2体立てたほうが良いのか、対象を取らないカードへの対策として《翠将姫 ヒデヨシ》を添えた方が良いのかなど、相手に合わせた理想盤面を見極めましょう。
ただ、ひたすら守っているだけだと時間切れでバーストチャンスに身を任せることになってしまうため、火力もしっかり出せるように《反響》《翠魔 バン//フェゾーネ》《紅美 トウロウ》辺りを有効活用していきます。
《反響》や《翠魔 バン//フェゾーネ》は盤面に残らないため、作りたい盤面を作りつつ点数を取ることができます。
《紅美 トウロウ》は<美巧>なので盤面に残っていてもある程度の固さはあるのですがパワーラインが心もとなく、手札に余裕があるときはスペル感覚で使用してリムーブする選択もアリです。
スペル感覚での運用をするために《翠魔 バン//フェゾーネ》や《紅美 トウロウ》は「序盤でとりあえず盤面に立てる」ということはせず、なるべく中盤から後半にかけて使うために手元に温存しておくことを意識すると綺麗に攻め手を作れると思います。
こちらの盤面が固いと相手はそれを突破するためにより強い盤面を作ろうとしますが、それに対抗できるように除去と防御が一体となった低コストアーツの《付洋雷同》と《剣戟森森》を2枚採用しています。
一度に防御アーツを全部使ってもよし、ターンを分けて打ってもよしで臨機応変に対応できるアーツ構成にしているため、未知数のデッキが登場しやすいディーヴァグランプリでも対応しやすい構築になっているかと思います。
万が一のルリグアタックにも対応できるように《加持祈禱》を採用していますが、さらなる火力を求めて《加持祈禱》を《温故知新》や《虚心坦懐》にしてもいいかもしれません。
盤面に立てるカードを防御寄りにして、それ以外を火力寄りにすることでカードの役割をしっかりと線引きできるようになります。
カードそれぞれの役割を明確にすることでそのターンにしたいこと、やれることがわかりやすくなるのでグランプリなどの連戦の中でミスを起こしにくくなります。
アンは特にカードの役割がわかりやすくなっているので自分に合った動きのできる構築にしてみましょう。
ちよりには「常に安定した火力と盤面を」
センター:ちより
初登場のギミックである【マジックボックス】は簡単に説明すると「コストを先払いすることで安く効果を使える」というものです。
【マジックボックス】は《小罠 カサマワシ》や《中罠 トラピーズ》で手札やエナ1枚から作り出します。
そしてそれをコストに使う《中罠 ヒノワクグリ》や《大罠 バーニングチョリソー》の効果などは手札やエナ1枚ぶん以上の能力を持っています。
【マジックボックス】をコストにするシグニたちは皆アタック時効果で、相手のアーツなどで防御された場合はボックスを消費せず場に残るため、次の攻め手のコストにできます。
【マジックボックス】を序盤から必要以上に埋めておくことで、エナを削ってくる相手や、そもそもエナを与えない系統のデッキを相手にしたとしても埋めておいた【マジックボックス】を攻めのコストにすることで終盤でもエナをほぼ使わずにしっかりと攻めることができます。
さらに埋めた【マジックボックス】は《ちより 第三章》の効果でシグニ化させることもできます。
事前に《大罠 バーニングチョリソー》などをボックス化させておくことで、手札を削ってくる相手に対して山札の上から命賭けのドローをする必要がなくなり、攻め札を途切れることなく出し続けることができるようになります。
このようにエナや手札を「増やして攻める」ではなく「使わず攻める」ことで、相手によるエナや手札への妨害をかいくぐりやすくなっているのがちよりの特徴ですね。
今回はこの安定した火力の上に白のカードを採用することで防御面を補う構築になっています。現在各イベントでSP版を配布している《大罠 パントマイム》を採用……ではなく《大盗罠 ルパンヌ》を採用しています。
採用理由は主にライフバーストです。
《小罠 カサマワシ》のライフバーストは相手の攻撃を止められるものではありません。《大罠 パントマイム》のライフバースト自体は優秀ですが、その効果でライフに埋めたいカードが少なすぎる問題があることを考えると使いづらさが勝り、一衣やあきらに対して《大罠 パントマイム》の効果が有効になりやすいかと考えてもそうではないため、白の<トリック>と同じ条件でライフバーストが強力な《大盗罠 ルパンヌ》で補っています。
《大盗罠 ルパンヌ》自身がバニッシュされるとライフに潜り込む効果自体は相手の攻めを抑制できる効果として優秀ですが、一衣の《羅植姫 ジャックビーンズ》のエナ送りなどのバニッシュではない除去に無力なので気を付けましょう。
《大盗罠 ルパンヌ》に加え、安心と信頼の《聖天姫 エクシア》を採用することで白のカードを一定枚数組み込むことで、《セイクリッド・フォース》や《シャイニング・クロック》などの強力な白いアーツを採用して赤いデッキながらも相手のルリグアタックに対して強く出られるようにしています。
《大罠 バーニングチョリソー》や《ちより 第三章》のゲーム1効果によるクラフトシグニなど、純粋にパワーラインの高いシグニに加え、《聖天姫 エクシア》まで採用しているので、自然と作りあがる盤面の強度は高くなります。
そのうえでさらに汎用性をあげるために残りのデッキ枠にリコレクトでなんでもバニッシュになる《羅輝石 ヴォルカノ》とあらゆるシグニに変身できる《羅星姫 カーニバル//メモリア》を入れて、レベル2の枠としてパワーは高いが少々コストの重い《中装 バルディッシュ》を採用しています。
今回はディーヴァグランプリ向けに安定性重視でちよりを構築しましたが、黒を添えて山落とし、青を添えてハンデス、アシスト+ピース構成にしてエナ削りなど構築の幅は広いと思いますので、これを参考に試行錯誤してみてください。
最後に
アンとちよりの構築を紹介してみましたが、どちらもとにかく安定感を重視した構築になっています。
アーツをもっと攻めに寄せたり、青を無理やりねじ込んで手札破壊の要素を追加したりなど、いくらでも改良の余地はあると思います。正解なんてものはないので私の構築を参考程度に、より最強の構築を探してみてください。
本当は残り3つの新ルリグたちも紹介したかったのですが、時間切れのようです。
これ以上このコラムを占拠し続けているとウィクロス警察に捕まってしまうので、とんずらさせていただきます。
次は、「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」の会場でお会いしましょう。