【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

夏本番!2日間のスペシャルイベント振り返りレポート!

厳しい暑さが続く日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回の記事担当のウルシハです。

こちらのコラムではいつぶりになるでしょうか、かなり長いこと顔を出していない気がします。先日発売された「WIXOSS 10th Anniversary Book」では少しばかりですが執筆させていただいておりますので、そちらを読まれた方には久しぶりではないかもしれませんね。みんな、買おう(ダイマ)!


この場を借りての宣伝も済ませたところで本題へ移りましょう!
今回のアカデミーは先日行なわれた「WIXOSS 10th GROW!超夏祭り」と「ディーヴァグランプリ2024 SUMMER」の振り返り記事となります。2日間にわたって開催された本イベントに参加してみての感想や大会の様子などをお伝えしていこうと思いますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

1日目 WIXOSS 10th GROW!超夏祭り

入場とともにまず目に飛び込んできたのは物販に並ぶ長蛇の列。イラストレーター様のサイン会への抽選応募券がもらえるということもあり、開場直後に一番盛り上がるのは大型イベントの風物詩ですね。

続いて夏祭りらしいスポット、スマートボールと水獣釣りもなかなかの盛況ぶり。聞くところによると難易度がかなり高めで、トップ賞のUARを目指すのは至難の業だったとか。まぁそんな簡単にできたら商売あがったりなワケですからね。ユーザー出展のブースも多くの人だかりができており、また会場のそこかしこでお面や法被を身に着けているセレクターを見かけました。まさにお祭りといった雰囲気で楽しんでいる空気をひしひしと感じられ、つられて楽しくなってきます。

そしてバトルを求めるセレクターたちにとっての本命クイックトーナメント。景品が特製プレイマットということもあり、熱い戦意を燃やしたセレクターが続々と参加していきます。
並んだ順から8人グループを作る方式だったので、有名なプレイヤーが並んでいると列形成が緩やかになるという一幕もありました。

私も何度か参加しましたが、遠征してくる方もいるとはいえ流石に大阪近辺の方が多いようで、普段とは違った環境で対戦することができ新鮮で楽しかったです。どうにかウリスのプレイマットも勝ち取ることもできほっと一安心。

そのほかティーチングやバトルラッシュ、百人一首のブースは少し覗いたくらいですが、どこもほぼ満席でした。最近の『ウィクロス』はおどろくほどの勢いですが、改めてその熱を感じられましたね。

この日の締めとなるビンゴ大会は、今では入手が困難なアイテムや高レアリティのカードが景品の大一番。私はリーチにすらかすりもしませんでしたが、晴れてビンゴになった方々には直筆サイン色紙やアルフォウのURなど貴重な景品が贈られていきました。直筆サイン色紙欲しかったですねぇ……。

2日目 ディーヴァグランプリ2024 SUMMER

今年度の夢限少女を目指すための狭き門、本戦への出場権を争う大会が再びの開催となりました。
前回の名古屋大会から1弾分カードプールが更新され、最新弾の環境もある程度成熟してきた中で勝ち上がるのは誰なのか。
まずは大会でのルリグ使用分布から見ていきましょう。

使用最多ルリグは一衣で、その下にピルルク、タマと続く結果となりました。直近のセレモニーなどの大会結果からも一衣の強さは周知されていたため使用率1位は納得ですが、あきらよりもピルルク、タマが多いのは個人的に少し意外でした。

そして表を見ていただければわかるように、使用率上位10位までがすべて「loth SELECTOR」以降に登場したルリグとなっています。アーツによって大きく環境は変わりましたが、ルリグすらもここまで塗り替わるとはおどろきです。前回大会は緑子、ピルルクが頭一つ抜けて多かったものの、タマゴやタウィルなどの既存ルリグの使用数も多く見られましたが、今回は上位総ナメという結果に。

特に長らく環境を牽引し、前回大会でも優勝した「防衛派」タマゴが今大会では使用者たった1人と大きく数を減らしています。しかしこれは新規ルリグの人気に圧されたというわけではなく、より現実的な目線で、環境的な立ち位置が悪くなったからだと思われます。
新弾で登場した一衣、イオナには明確に不利がつき、既存ルリグでもピルルクなどに厳しい勝負を強いられます。
昨年末に登場して以降環境にあり続けた防衛派もとうとうその座を譲ることになり、時代の移り変わりを感じさせる結果となりました。


そして上位4名の使用ルリグは一衣2、あきら1、ピルルク1となりました。使用率上位の2ルリグと一衣に有利とされるあきらということで、形だけ見れば順当な形。それだけで済ませてはもったいないのでもう少しフォーカスして見てみましょう。

一衣

上位2名の構築に共通しており、かつ特筆するポイントは

の2つが挙げられます。

従来の一衣は攻防に隙の少ないデッキでしたが、ゲーム1能力以外で追加打点を作りにくい脆弱性を突かれてしまうケースがありました。《ダーク・マイアズマ》はその点を解消しつつ生命線である《羅植姫 ジャックビーンズ》にアクセスできるため非常に相性が良いカードと言えます。

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また《温故知新》《剣戟森森》はコストパフォーマンスが高い代わりに使える状況が限定され、パワーラインを下げることでケアされてしまいます。そのため安定して防御できる《加持祈禱》《守破離》の無効2枚採用となっています。

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そしてアーツによる除去ができないと《聖天姫 エクシア》をはじめとした防御シグニが重くなるという部分を黒エナも賄える《大幻蟲 ベル・クリケット》がカバーする、とすべてが噛み合っています。

もちろん細部に調整はあるでしょうが、これらの構築に共通するのは構築段階で「隙を失くす」という点を徹底していることでしょう。

あきら

手札破壊カードをほとんど採用せず、防御と自分のリソースを抱えることを重視した構築になっています。あきらの火力の大部分は《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》に依存しているため、再利用するためのアーツとして《ダーク・マイアズマ》が採用されており、また《弍ノ遊 アイヤイ//メモリア》《聖天姫 エクシア》の再利用もできるようになっています。

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特徴としては《クリアー・マインド》の採用でミラー戦を有利になるようにしてある点でしょうか。

ピルルク

今大会で私も近い構築のピルルクを使用していましたが、ピルルクの強みは対応力の高さにあります。手札破壊はもちろん、《轟炎 フレイスロ団長》やリフレッシュによる追加打点、《コードアート ピルルク//メモリア》による情報アドバンテージ量を武器としています。

無対策の相手ならほとんどのデッキに優位で、特に新弾のうち《アビス・ノスタルジア》採用のイオナや、どの型のあきらに対しても明確に有利な点が魅力です。

どの相手にも2面ダウンライフバーストを踏ませれば勝てるという強みもありますが、1ターンに出せる火力に限りがあるため一衣にはやや不利となる点が現環境だとマイナスポイント。いずれの相手に対しても《荘厳の絶火》の使い方が重要になってくるので、それらを回収するための赤<電機>シグニも取り扱い注意です。


本日のアカデミーは以上となります。

カジュアルなイベントの超夏祭りは参加するだけでも楽しく、今回のように大型大会と併催だとより多くの参加が見込めるかと思いますので、今後もこうした形で開催してくれると私個人としても嬉しく思います。

グランプリにつきましては、私は権利を獲得できなかったため大変悔しい思いをしましたが、現環境自体は多くのルリグが活躍できる良環境なのかなという気持ちもあります。

今月にはキーセレクションとオールスターの特別大会があったり、新しく公認チーム戦が発表されたりと、ますます加熱する『ウィクロス』を楽しんでいきましょう!

それではまたどこかで。


あとこれは完全に余談ですが、参加賞で《クロス・テンスグロウ!》のプレイマットがもらえると発表があったときの喜びようといったらなかったです。

タカラトミーモール