【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「ウィクロス 10th Anniversary Book」書籍付録カード先行公開!

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
先週に引き続き、今回も担当しますからばこです。

7月22日(月)に、書籍「ウィクロス 10th Anniversary Book」が発売されます。
ウィクロス10周年を記念したメモリアルブック。全パック振り返り、懐かしい思い出を呼び起こすさまざまな企画などなど、超豪華な1冊になっています。
付録はなんと、完全新規カード8種9枚! 今回、そのすべてを公開しちゃいます!

8種類の内訳はこちら!

オールスター用アーツ:5色5枚
キーアイコン付きキー:1枚
ディーセレ用スペル:1種2枚
ディーセレ用センタールリグ:1種1枚

です!
効果を知りたい方が多いでしょうから、早速見ていきましょう。

オールスター環境激変? 新規アーツが5枚登場!

最初に紹介するのはオールスターのアーツ!
キーセレ、ディーセレでは使えませんが、オールスター環境を激変させるかもしれない、強力な効果がそろっています。
全5枚、行ってみましょう!

①《クロス・テンスグロウ!》— 新時代の《ビカム・ユー》

まずは《クロス・テンスグロウ!》です。
自分のセンターレベルのルリグが対戦相手より低い場合、自分のセンタールリグがグロウできます。

事実上、先攻後攻を入れ替えられる1枚であり、オールスターに革命を起こした《ビカム・ユー》に近い能力と例えれば、その性能の強烈さが分かるでしょう。デメリットとして出現時能力が発動しませんが、「レベル3→レベル4」にグロウする場合であれば、レベル4のセンタールリグが持つ、アタックフェイズに使える起動能力などでカバーできます。

さらに1面防御がついており、これで先攻でも使えます。
シグニもルリグも止められるので、序盤に《羅星 リンゼ》などのアタックを止めたり、《アーク・オーラ》《燐廻転生》で強化されたルリグアタックを止めたりと、0コストで使える1面防御アーツとしても優秀です。

②《炎天烈術》—ライフクロスを守る炎

「えんてんれつじゅつ」です。
発動ターン、自分のライフクロスが相手より少なければ、ライフクロスがクラッシュされなくなります。
コストは重いですが、自分のライフクロスが相手より多ければ、赤2と比較的低コストで使えます。

コスト軽減と効果が合っていないように思いますが、発動後の相手のアタックなどで、自分のライフクロスが相手より少なくなった時点で、これ以上ライフクロスがクラッシュされなくなるようになります。
《神聖なる美将 ジャンヌ》や<遊具>のシグニなど、オールスターでは連続攻撃を駆使し、1度のアタックフェイズで一気にライフクロス割り切るデッキがあるので、それらに対する対抗策になりそうです。

③《ロック・テンカウント》—動くな!

青からは《ロック・テンカウント》。アーツの名前は10周年にちなんだものになっています。
エナコストは青3ですが、発動時に青のカードを捨てると、その枚数分コストが減ります。

発動ターン、相手は手札を3枚捨てなければシグニでアタックできなくなります。
《白羅星 フルムーン》のように、対戦相手に影響する能力なので、各種耐性を無視してアタックに制約をかけられます。

手札を3枚捨てればアタックできますが、ほとんどの場合2回まで、がんばって3回までに留められるでしょう。後から場に出たシグニにも適用されるので、「グズ子」のような、シグニが入れ替わりながら連続攻撃をするデッキには刺さりそうです。

オールスターの青デッキは難しい立場ですが、これで復活なるでしょうか?
ピルルク好きな私としては、このアーツで反撃ののろしを上げたいところです。

④《十年一昔》—トラッシュ戦術を粉砕!

緑は《十年一昔》。これで「アニバーサリー」と読みます。

自分のトラッシュをデッキに戻して1点回復するか、相手のトラッシュをデッキに戻して1点与えるか、ができます。
自分に使えばリフレッシュ防止とカードの再利用、及び1点回復とシンプルに強力。相手に使えば1点を与えながら、トラッシュを使ったシステムを破壊できます。
エナコストは緑2と軽いですが、緑2無3を払うと、上記の2モードが両方使えます。緑はエナを伸ばすのが得意なので、両方のモードでの使用が期待できますね。

《四型金娘 翠子》《五型開 緑姫》で、合計3回使ってもおもしろそうです。
ルリグデッキだけで3枚のライフクロスをエナに送ることができる点は強力です。エナ確保も植物軸なら大丈夫そう?

⑤《ダーク・テンペスト》—ルリグのレベルをダウン!

最後に黒の《ダーク・テンペスト》です。相手のルリグ1体のレベルを1下げます。
メインフェイズ中のみに使用可能ですが、相手ターン中に自分のセンタールリグのレベルが相手より低ければ、4コストでアタックフェイズに使えるようになります。

センタールリグのレベルより高いシグニが場にいると、ルール処理でトラッシュに置かれます。
どんな耐性も関係なく、強制的にトラッシュ送り。《ダーク・テンペスト》はそれを強制的に引き起こすアーツです。

例えば、レベル5ルリグで「5・5・2」と並べたところに使われると、レベル5が2体消えますし、レベル4ルリグで「4・4・3・4(チア)」に使われると、レベル3だけになります。
耐性を貫通するのが何より強力ですし、そうでなくとも、センタールリグと同じレベルのシグニは場に出やすいので、防御の期待値は高そうです。エナコストも重そうですが、《フォーカラー・マイアズマ》と同じだと思うと、意外とそうでもないかも?

キーセレクションにも新カード! キーワードは“追加”!

続いてはキーセレクション。新規「キー」カードが1枚登場です。はいどうぞ!

《創鍵の巫女 マユ》—10周年でもマユのターン!

オールスターの《創世の巫女 マユ》がキーとして登場!
マユにちなんだ3つの起動能力を持っています。

エクシード1はキーとシグニの能力消し。
特にキーの能力を封じられる点は優秀で、《繚乱する花束 アルフォウVSハイティ》《レイラ=クレジット》などの厄介なキーを無力化できます。自分のターンのみの発動ですが、エクシード1というコスパも魅力で、複数ターンにわたって相手のキーを無力化できます。シグニについても「新たに得られない」が記載されている点が優秀です。
アタックフェイズ中に使えるエクシード2は、相手シグニ1体の入れ替え。《真名の巫女 マユ》の起動能力に近い性能です。
【ランサー】などを持ったシグニに対して使うのが有効ですが、どんなシグニが出てくるかわからず、出現時能力が発動するのがネック。それでも優秀な除去ではあるので、あって便利な能力です。

そして目玉は、自身を破棄することにより追加の1ターンが得られる能力。マユの伝統「エクストラターン」ですね。
使用すると、次のアタックフェイズとグロウフェイズがスキップされます。特にアタックフェイズのスキップは、バトルによるダメージで勝敗を決するウィクロスにおいて、非常に大きなデメリットといえます。グロウフェイズのスキップも痛いです。
それでもメインフェイズは2度行なえるので、十分に強力な起動能力です。このカードはオールスターでも使えますので、新たなコンボをぜひ開発してほしいところ。

やはり《夢限 -P-》とのコンボが連想できます。
コインを得る起動能力はメインフェイズに使うものなので、裏返りまでを1ターン縮められるのは大きな強化でしょう。
アシストルリグの登場もあり、追い風が続く夢限デッキ。久しぶりに登場の新規“キー”カード、ぜひ活かしてくださいね。

ディーセレにも新規カード!

お待たせしました、ディーヴァセレクションの新規カードです。
スペルが1種2枚と、新規センタールリグが1枚登場します。
早速見ていきましょう。まずはスペルから!

《ヴィクティム・メモリーズ》—「10枚見て1枚」に圧倒

見覚えのある少女が描かれたスペル《ヴィクティム・メモリーズ》です。
「デッキの上から10枚を見て、カードを1枚手札に加える」という効果を持ちます。ライフバーストも同じです。
無色1エナとデッキを選ばずに使えますし、何より「10枚見て1枚」という、圧倒的な掘削能力を持ちます。
《シーク・エンハンス》が「8枚見て1枚」ですから、それを上回る枚数と言えば、その圧力は相当です。《サーバント #》など、欲しいカードには確実にたどり着けるのではないでしょうか。

そして「残りをデッキに加えてシャッフル」もポイントです。
ディーセレのこの手のカードのほとんどは「残りはシャッフルしてデッキの下へ」「好きな順番でデッキの下へ」ですが、これは「デッキに戻してシャッフル」であり、デッキの順番を変えられる点が優秀です。《ドンドン・バキューム》など、各種族にある「5枚見て2枚加えて残りは下へ」系のアーツで、デッキの下に泣く泣く送った《サーバント #》の位置を混ぜられるのは嬉しいですよね。
同様のことがライフバーストでもできるので、《サーバント #》を探しに行ったり、次のターンに必要なカードを加えられたりと、汎用性はなかなかのもの。ただ、自身が無色で「マルチエナ」になれないため、エナゾーンでの管理には気配りが必要です。

「ヴィクティム・メモリーズ」を直訳すると「被害者の記憶」です。
スペルに描かれたこの少女は「被害者ちゃん」と呼ばれ、アーツやスペルでさまざまな目に遭っています。
フレーバーテキストの「この10年…思い返せば…。」からは、被害者ちゃんの恨みつらみがにじんでいますね……。

《轟炎 花代・爾転》—「元祖・2止め戦術」が凱旋!

そして最後の1枚は、花代さんの新規センタールリグ!
何と何と「2止め」が帰って参りました。元祖2止めルリグ《轟炎 花代・爾改》のリメイクです。

レベル2ながらリミットは6で、さまざまな能力を持ったルリグです。
その分グロウコストは赤2と重く、グロウフェイズがスキップされるため、原則レベル3以上にはグロウしません。
この《轟炎 花代・爾転》を最終形態として戦っていくことになります。

能力は2つ。自分のターン中、中央のシグニゾーンのシグニのパワーを5000アップします。
パワー5000や8000のシグニが、10000や13000になるので、レベル3シグニとのバトルに勝てるようになります。自分のターン中、かつ中央のシグニゾーンのみと制約が多いので、シグニの配置を意識していきたいですね。

ゲーム1は赤3エナで、このルリグアタックの【ガード】を封じられます。
1度きりではありますが、止められない限りほぼ確実に1点が通せるので、ここぞで使っていきたいところ。
《フローズン・ギア》《ネオバロック・ディフェンス》などルリグを止めるアーツが多くあるので、タイミングはしっかり見極めましょう。

「2止め」はアーツを7枚採用でき、「リコレクト4」を得たアーツを3回使える点が、レベル3デッキとの差別点になります。防御面ではもちろんのこと、《ロック・オン》など、「メインフェイズで使えるリコレクト4アーツ」なども採用していきたいところ。「リミットアッパー」を得るアーツがいらないので、その枠も防御や攻撃に割ける点もメリットです。

ただ、ディーセレの2止めデッキは、「あや」や「ママ」など、コインを4枚得て戦えるルリグで、すでに開拓されています。
「爾転」を組むのであれば、やはり「レベル2リミット6」という唯一無二の性能で差別点としていきたいところです。
チーム構成にして、ピースを使うのもいいでしょう。《リベレーターズフォース》で火力やドローを増やせ、レベル2に優秀なシグニが多い「解放派」は、選択肢の1つになりそうな気がします。
2止めのあれこれについては、以前おうか先生が解説していますので、ぜひ参考にしてください。

終わりに—カードもすごいが本もすごい!

というわけで「ウィクロス 10th Anniversary Book」の付録カード紹介でした。
特にオールスターに大きな影響を与えるカードが登場しているため、この後のメタゲームが非常に楽しみです。
「創世マユキー」がキーセレクションでどうなるかや、ディーセレで「爾転」がどんな活躍を見せるのかにも注目しています。書籍発売日の1週間後には、大阪でディーヴァグランプリがあるわけですから、「爾転」が活躍することも……?

付録目当てでお買い求めいただく方も多いかもしれませんが、書籍の内容も“すごい”らしいです。
読んでいると懐かしさが爆発して、仲間と集まって「こんなカードあったねえ!」とやりたくなるとか、本ではあの人やこの人が登場するとか、その中には懐かしい顔ぶれがいるとかいないとか、懐かしの秘蔵情報が出るとか出ないとか……?
とにかく、なんだか“すごい”という噂をキャッチしております。ファンなら絶対に入手してほしい1冊になっていることでしょう!

そんな「WIXOSS 10th Anniversary Book」は7月22日(月)発売予定!
お求めは各種書店やインターネット通販などでどうぞ!

ではまた、次回の更新で。
……久しぶりに【紡ぐ者】を使いたくなったので、この新アーツを使って、いろいろ考えてみようかな?

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