【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

強烈効果が勢ぞろい!「loth SELECTOR」新ルリグ最速評価

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
今回の授業を担当させていただきます、からばこです。

7月6日(土)発売の「loth SELECTOR」、新カードが続々発表されていますね。
ルリグやセレクターたちの10年後の、衝撃的な世界観に驚いている方も多いでしょう。ひとえ……、ひとえ……。

はい、というわけで今回はそんな新ルリグ5人と、パートナーシグニの能力を解説します。
まだまだ未発表のカードが多く、あくまでファーストインプレッションではありますが、「こんな感じかな」「こんなことはできるかな?」という方向で、つらつら書いていきたいと思います。がんばっていきましょう!

①ユヅキ—王道のバーン戦術!

まずはユヅキから。
オールスターの《幻竜姫 レッドドラゴン》を思わせる【アサシン】とエナ破壊、<龍獣>シグニを生かした戦術が武器です。

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《熾炎舞 遊月・参》の自動能力では<龍獣>シグニ1体に【アサシン】を付与できます。
「アタックしたときに、相手が3エナを支払わなければ」という前提条件つきですが、どんな<龍獣>シグニもアタッカーにできる優秀な能力です。特に緑子の高パワーシグニや、《聖天姫 エクシア》など厄介な白シグニを飛び越してライフクロスを狙えるのは嬉しく、高パワーシグニの対処に難儀する赤シグニにとっては嬉しいですね。
3エナ払われたら【アサシン】は得られませんが、3エナを奪うことで次のターンのアーツ・アシストルリグによる防御が妨害できます。そもそもエナ破壊を徹底し、3エナを払わせない状態を作り出す方向でデッキを作りたいですね。

パートナーシグニは《幻闘竜姫 スヴァローグ》《幻竜姫 スヴァローグ》のリメイクです。

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エナ破壊とアタック時の除去を持つ攻撃的なシグニ。前者の「エナゾーンにカードが1枚置かれたとき」は、各種【エナチャージ】系のカードやバトルによるバニッシュ、ライフクロスのクラッシュなどが該当します。バニッシュを多用する赤デッキでは与えるエナを絞ることができ、《熾炎舞 遊月・参》の3エナ支払いの負担を大きくできる嬉しい能力です。
エナ絞りはどんなセンタールリグでも発動するので、白デッキに採用しても面白そうですね。

すでにディーセレに登場した<龍獣>シグニにも、エナ破壊に長けた能力を持つカードが多くいます。

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《幻竜歌姫 オロチ》は相手のエナに更なるプレッシャーをかけられます。自身は除去を持ちませんが、ユヅキで【アサシン】を付与できる点が嬉しいですね。序盤のエナ破壊は《幻竜 キリン//ディソナ》が適役です。《幻竜 遊月//メモリア》など、エナ破壊に長けた下級シグニも多いので、方向性はわかりやすいでしょう。
《幻竜 カルカロ//ディソナ》《幻竜姫 遊月//ディソナ》など、「ディソナ」に優秀な<龍獣>がいるのも注目点。《幻水姫 アキノ//ディソナ》や各種ディソナピースと合わせたチーム構成も面白そうです。

バトルで使う際はよく採用されるピースやアシストルリグのエナコストを覚え、的確にエナを焼くことで、その発動を封じることができます。
新弾の中でも注目度が高いセンタールリグ。私はぜひ使いたいです。

②あきら—暴力性たっぷりの直接火力

ピンクの水着とフードを身にまとい、ルリグとして参戦です。
あきらぶりーな見た目とは裏腹に、本人の暴力性がたっぷり込められた能力です。

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《あきら☆らっきー》は自身のアタック時に、<遊具>シグニ1体をコストに、相手の手札を3枚奪うかダメージを与える強烈な能力を持ちます。
「ライフクロスをクラッシュ」よりさらに痛い「ダメージ」なので、ライフクロスがない状態であきらに殴られ、手札がないとゲームエンドです。《フローズン・ギア》などルリグを止めるアーツが増えたとはいえ、このプレッシャーは計り知れません。
その分リスクも大きく、場の<遊具>シグニ1体をデッキの底に送る必要があります。シグニを1枚失いますが、その損失はパートナーシグニの《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》がフォローしてくれるでしょう。

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「あきらのルリグアタックで<遊具>をデッキの底に置く→《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》で別の<遊具>を出して場を埋める」が基本的な動きでしょうですが、《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》自身も他の<遊具>シグニをコストにした除去能力を持つので、1度のアタックフェイズですべて使うとシグニが足りなくなるので要注意です。
とはいえ、場を離れたときに発動する自動能力は相手ターンにも発動します。アタック時除去にはめっぽう強いので、意外な耐久力を発揮することも。ルリグ共々盤面を開けるので、《アビス・ノスタルジア》などの蘇生カードと相性がいいのも嬉しいです。

現行の<遊具>はカードプールが非常に狭く、この弾で登場するであろう<遊具>シグニでデッキを作ることになるでしょう。
既存の<遊具>では《弍ノ遊 アイヤイ//メモリア》《弍ノ遊 アイヤイ//ディソナ》が便利そう。どちらもエナからシグニを取り戻す能力を持つため、《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》やキーカードを繰り返し使えます。
また、《あきら☆らっきー》の自動能力をきっちり刺していくためにも、手札破壊は重視したいところ。《TOO BADLY》《コードアート Sヨクセンキ》といったカードたちにも、活躍の場面がありそうです。

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いずれにせよ、遊具シグニのコストによる消費をいかにカバーするかが大切です。
《スノー・サークル》のような豪快なドローや、リコレクトを達成した《ロック・オン》などで、ゴリゴリに攻めていきましょう。
《ロック・オン》のUAR、ほんっっとうに、ありがとうございます! 大好き!

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③ひとえ—私の気持ちをあなたにあげる

緑さん(緑子)への大きな感情が明らかになった一衣。
それについてあれこれ語りたくて仕方ないのですが、落ち着いて能力を見ていきます。

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《参式 一衣》の最大の魅力は、ガードをエナの<植物>シグニで肩代わりできる常時能力。タマの連続ルリグアタックを防げたり、そもそも【サーバント】がない状態でもガードできるため、デッキの防御力が大幅に向上します。ただ、あくまで「ガード」なので、《コードハート リメンバ//メモリア》に課税されますし、《閃花繚乱 花代・参》などのガード不可は止められず、《あきら☆らっきー》の自動能力には貫かれます。それでも優秀な防御能力です。
起動能力「本当の気持ち」は実質的な手札破壊。エナこそ与えますが相手の戦略をガタガタにでき、今後のゲームプランを大きく混乱させられます。自分はエナゾーンから1枚だけ回収できるので、パートナーシグニの《羅植姫 ジャックビーンズ》などにつなげましょう。

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そんな《羅植姫 ジャックビーンズ》は豪快な除去能力を持ちます。「アタックフェイズ開始時に相手のシグニ3体までを対象とし、そのレベルの合計分緑エナを払うと、それらをエナ送りにできる」というもので、膨大なエナコストこそかかりますが、1枚で全面除去が可能です。
大量のエナコストは「本当の気持ち」で工面できますが、そうでなくともシンプルな1面除去として運用してもいいでしょう。相手ターン中に発動する自動能力も、盤面維持に優秀です。

<植物>ではやはり《羅植姫 タナバタ》が注目株。《羅植姫 ジャックビーンズ》の膨大なエナコストを、自身の自動能力で肩代わりできる点が好相性。セレモニーの7〜8月賞品になっているだけあって、ぜひ入手したいところです。
青の<植物>シグニもおり、《羅植 ヒヤシンス》《羅植 オカトトキ》もリソース役として優秀。色がさらに増えれば《羅踊植 ハイビス》もいい仕事をしそうですね。あまり緑以外を入れると《羅植姫 ジャックビーンズ》のコストが苦しくなるので要注意。

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緑子を思わせる豪快な能力を持ちつつ、各種カードの管理には繊細な気配りが必要なのは、一衣の緑さんへの気持ちを具現化のように思えてなりません。
ゲーム1「本当の気持ち」は、自分の手札=気持ちを開示し、相手にもそれを求めるけれど……。という話はまた今度。

④イオナ—シグニの配置を自在に操る

唯一背景設定が明かされなかったイオナ。「loth」でどんな役割を持つのでしょうか。

レベル3ルリグは《エニグマ/メイデン イオナ》。シグニゾーンへの介入を得意とします。

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<迷宮>シグニが場に出ると、シグニゾーン1つを指定して、そこにいるシグニのパワーを5000マイナスします。
基本的な流れは、最初に下級シグニがいるゾーンを指定して除去し、<迷宮>シグニで相手のシグニをマイナス領域に連れていって除去、でしょうか。ゲーム1「グレイヴ」もマイナスをサポートする能力。最大6000を全面にばらまけるので、大型シグニへの対処に使いましょう。
パートナーシグニ《コードラビラント ルーブル》は、そんなイオナの能力のすべてを支える最高の相棒です。

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相手のシグニの再配置と、正面のシグニのパワーを最大7000マイナスできます。マイナス領域の正面にこのシグニが立てばマイナス12000となり、レベル3シグニに手が届くようになります。追加のマイナスはアタックフェイズに入らないと適用されないので、シグニを場に出す順番やマイナスの配分を考えながら盤面を作っていきましょう。

<迷宮>のシグニはすでにディーセレでも多く登場しており、シグニの配置操作についても、現時点で困ることは少なさそうです。
《コードメイズ ユキ//メモリア》《コードメイズ キヨステイ》が出現時能力で「配置」、《コードラビリント クイン》が自動能力で「入れ替え」を持ちます。《コードラビリンス ギロッポン》《コードラビリンス ムジカ//メモリア》など優秀なレベル3の<迷宮>シグニも多く、むしろアタックフェイズに何を並べるかで悩みそうです。使い勝手の良い自動能力が多いので、《アビス・ノスタルジア》など、「場に出す(出現時能力が出ない)」防御カードも有効活用できますね。

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また、マイナスの底上げには《ドライ=ブラックマンバ》が便利です。起動能力を使ってリムーブしても、そのまま場に残しても仕事をします。アーツ構築をするなら、ぜひ持っておきましょう。

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オールスターの迷宮戦術のように、相手のシグニを撹乱させながら戦いましょう。
黒のイオナはセレクター時代は<毒牙><古代兵器>の印象が強く、<迷宮>は白の「ユキ」のイメージが強かったです。今回は「黒で迷宮」なのですが、このイオナ、何者なのでしょうか。

⑤るう子—夢限の理がすべてをリセット

さて、あえて最後に持ってきましたるう子。《満月の使徒 小湊るう子》は、<悪魔><天使>の2種のシグニを操る、現時点でも特権的な存在です。自動能力ではそれぞれリソース回復ができ、各種カードのコストを工面できます。
何よりも目を引くのはゲーム1「夢限の理」。わかりやすく言えば「ライフクロス以外のすべてのカードをデッキに戻して6ドロー」という、驚異的なリセット能力です。いろいろ書いていきましょうか。

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発動ターン、相手にダメージは与えられませんが、お互いのリソース差を無に返すことができます。
どれだけ自分が手札を失っていても、どれだけ相手が潤沢なエナを持っていても、この起動能力でリセットです。整えたトラッシュなども綺麗サッパリ消え、デッキもシャッフルされるので「下に積んでおいたカード」もパァです。ですので、「ゲーム1を使うまでガンガンリソースを吐いて攻めて、無くなったらリセット」というプランがまず浮かびます。

リセット後の盤面はドロー次第で、発動ターンはダメージを与えられませんが、相手もエナを失うので、次の攻めも滞ると考えてもいいでしょう。リセット後の次のターンに、エナを失った相手の上から詰める、という流れが自然でしょう。
それを達成するためにも、メインデッキにはある程度の打点が必要になります。もちろん《聖魔 サキュ》《聖天姫 エクシア》など堅い白シグニを厚く採用し、コントロール色を強めるのもありです。

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リセット直後の手札破壊は強力そうです。
エナがないので《TOO BADLY》は使えませんが、<ブルアカ>軸で《猫塚ヒビキ》を立てて豪快に手札を奪うのも一案です。とはいえ、できれば<天使><悪魔>でシナジーを生みたいため、《蒼天姫 ブリュンヒルデ》《蒼魔 マノミン》あたりが相性よしでしょう。また、るう子の自動能力があるとはいえ、自分もエナを失うため、《翠天姫 オーベロン》など緑天使で補完するのもいいですね。

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パートナーシグニは《聖天姫 アダム》《聖魔姫 イヴ》です。
天使の《聖天姫 アダム》は相手の妨害、悪魔の《聖魔姫 イヴ》《轟炎 フレイスロ団長》を思わせるバーン能力を持ちます。リセット後でもそうでなくても優秀で、特にリセット後はダウンで手札を6枚にしながら、《聖魔姫 イヴ》のバーンにつなげられる点が偉いですね。《聖魔姫 イヴ》の除去には白のカードが求められますが、ライフクロスのバウンスは白以外でも良いのが助かります。

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いかんせん過去にない強烈なリセット効果で、現時点で「これだ!」という方向性を見出すのが難しいというのが正直なところ。
<天使><悪魔>は非常にカードプールが広いので、あれこれ試していくのが一番です。

まとめ

というわけで新ルリグのファーストインプレッションでした。
シンプルな打点を持つユヅキが強そうな予感がします。るう子は構築の腕の見せ所でしょうか。
5ルリグとも種族にフォーカスした能力が多いので、前弾の《幻獣神 サラブレッド》のように注目されるシグニも登場するでしょう。組みたいルリグがいる方は、今のうちに関連するシグニをゲットしておいてくださいね。

それはそうと「loth」の世界観が強烈で、そちらについて語りたい衝動もすごいです。
一衣と緑の関係性ですが、一衣は緑の愛情を試(キーンコーンカーンコーン)

おっと、時間ですか。それではまた次回の更新で!

タカラトミーモール