【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「ディーヴァグランプリ」直前特集! 注目デッキ徹底紹介

はいこんにちは、からばこです。ウィクロスアカデミーの時間です。
いよいよ今週末、「ディーヴァグランプリ2024SPRING(以下、GP)」が開催されます。アーツ環境になって最初の大規模大会ということもあり、多くのプレイヤーが参加されることでしょう。

というわけで今回のアカデミーはGPに向け、ここまでのメタゲームを予想していきます。
4〜5月に全国各地で開催されたウィクロスアカデミーでの優勝・入賞デッキの傾向から、あれこれ書いていきたいと思います。
GPまで時間がありませんが、直前までデッキを調整される皆様の一助になれば幸いです。

人気は「タマ&緑子&ピルルク」

4月に発売された「RECOLLECT SELECTOR」で、ディーヴァセレクションは大きく変わりました。何といっても「アーツ」の登場は非常に大きく、これまでの「アシストルリグ&ピース」の時代から、何もかも一新されています。
そんな中で開催された5月のセレモニー。多くの優勝・入賞があったのはこの3ルリグです。

WX24-P1-011 WX24-P1-014 WX24-P1-013

1人ひとり、デッキの傾向を見ていきましょう。

1:タマ〜【シュート】とルリグアタックで攻める

WX24-P1-011 WX24-P1-039

まずはタマ。《月日の巫女 タマヨリヒメ》をセンタールリグに置いたアーツ型が主流です。
自身の連続ルリグアタックを軸に、《大装 エナジェ》によるリソース獲得能力と、各種白ルリグのパワーアップと【シュート】で攻めていくデッキです。各地のセレモニーで優勝、入賞が非常に多く、GPでも多くの分布を占めることが予想されます。

【シュート】を持つシグニによってバニッシュされたシグニはトラッシュに置かれます。そのため、特にレベル3以降、シグニのバトルバニッシュによるエナ獲得は、ほぼ期待できないと考えましょう。毎ターンのエナフェイズでのチャージが重要になるほか、エナの無駄遣いはなるべく控えたいところですね。
また、《中装 フランベル》の存在もあり、最序盤からパワー10000のシグニが並びます。《アイス・アロー》のような「パワー8000以下」に関するアーツは、序盤に使い逃すと最後まで発動できないことも。リコレクト4の達成にも影響が出るため、早めの発動が肝になります。

WX24-D1-15 WX24-P1-051

白色単色で構築されることも多いですが、他色をタッチした構築も見かけます。
《ダーク・マイアズマ》《大装 エナジェ》の再利用やデッキ破壊ができる「白黒」、《中装 ハルパー》《幻水神 ホタルイカ》を採用し、エナに加えて手札破壊も仕掛ける「白青」、《大盾 アイアース》で高パワーシグニもバニッシュできる「白赤」などがあり、特に白黒、白青は見かける機会が多い印象です。
できるだけ早い段階で相手のデッキタイプを見極め、そこからアーツを予想し、ゲームプランを組み立てていきましょう。

WX24-P1-009 WX24-P1-070 WXDi-P11-041

白のLRアーツは《シャイニング・クロック》。1面のアタック不可と、リコレクト4でシグニ1体の能力を消します。

WX24-P1-002

《UPDATE》《幻獣神 バッファロー》のような「アタック時除去」ではなく、メインフェイズ中やアタックフェイズ開始時にシグニを除去し、リコレクト4を封じて攻め込みたいです。
とはいえ、パワー15000や17000が並ぶ盤面をメインフェイズで除去するのは至難の業。タマ側もそれを織り込み済みです。デッキに対抗手段があるか、今一度確認しておきましょう。

2:緑子〜高パワーで攻防一体

《讃型 緑姫》も高い優勝、入賞率を誇っています。
特徴はシグニのパワーアップ。《讃型 緑姫》《幻獣神 オサコ》の能力などで、地獣シグニのパワーを高めてガンガン攻めてきます。【ランサー】や【Sランサー】はもちろん、アタック時のバニッシュも得意なので、毎ターンコンスタントに3面要求できます。

WX24-P1-014 WX24-P1-046

パワーの上昇値は非常に高く、重ねがけなどを駆使すれば、「18000」「20000」「25000」なんて値を叩き出すほど。そこまででなくても、「全員10000以上」のようなパワーラインを安定して作りあげられます。
そして、そのパワーアップは相手ターンの終了時まで継続するものも多く、攻めた後はそのパワーで相手の攻めを防げます。《大装 エナジェ》の15000によるバニッシュをはじいたり、《ダーク・マイアズマ》のマイナス20000を耐えたり。この「攻防一体」を活かし、安定した戦績を収めています。

デッキ構築はほぼ共通していて、《幻闘獣 ミャオ》《幻闘獣 ベイア》《幻獣神 オサコ》などが主力です。
また、赤の地獣シグニも多く採用されており、《幻獣 ハムスター》による攻めや《幻獣神 サラブレッド》でのドローもできます。緑シグニらしく【エナチャージ】も得意ですし、手札破壊からの復帰も、《讃型 緑姫》のゲーム1能力「ワナ」やLRアーツ《全力疾走》などでそれなりに可能です。
中には《幻獣 テングザル》でダウンの、《幻獣神 ウルフレンド//ディソナ》で「アタックできない」の貫通をねらってくることもあります。攻撃面、防御面、突破力に優れた、総合点の高いルリグです。

WX24-P1-072 WXDi-P02-061 WXDi-P03-060

対緑子では、とにかく相手とのダメージレースについていくことが大切です。
継続した手札破壊や飛び道具など、自分のデッキの特技を生かしながら、相手の打点についていきましょう。
アタックフェイズでの除去も有効です。リコレクトを達成した《エターナル・ホース・ブリザード》《ゴシックリヴ・バウンダリー》など、除去できるアーツを活かしたいところ。極端ですが、「パワー25000で詰まないか?」という意識を持ちましょう。

WX24-D3-07 WX24-D1-07

また、緑アーツは他色に比べ貫通が容易です。
LRアーツ《温故知新》はパワー10000以上のバニッシュなので、パワー10000未満のシグニを出せば腐らせられます。もちろん緑子側もそれを見越して、《烈覇二絡》など赤アーツを採用するケースもあります。そこはゲーム展開から、残りのルリグデッキを予想して立ち回りたいですね。

WX24-P1-008 WX24-D2-07

3:ピルルク〜伝統のスペル戦術

最後はピルルクです。レベル3《ロストコード・ピルルク》はスペル戦術にさらなる磨きをかけており、《コードハート Vキューム》でスペルの色やコストを踏み倒せるようになりました。従来の手札破壊は今も健在で、《コードハート Vキューム》《TOO BADLY》、ゲーム1能力「アプリ」で、相手の手札を奪ってきます。

WX24-P1-013 WX24-P1-044

他色の電機という戦略を得た《ロストコード・ピルルク》。デッキタイプは大きく分けて2種類です。
1つは「赤青黒」「青黒」の火力型、もう1つが「白青」のリソース奪取型です。

前者の火力型は、手札破壊と打点を両立しています。
序盤は《コードアート Sイハンキ》で、中盤以降は《コードハート ピルルクAPEX//メモリア》《ダーク・マイアズマ》などでシグニを除去しながら、手札破壊と並行しつつ攻めてきます。《荘厳の絶火》での除去や《コードハート Mデム》でのリフレッシュを絡めてくることもあります。

WXDi-P09-048 WXDi-P05-043

後者のリソース奪取型は、《コードアート Cヤンデリア》でのトラッシュ送り戦術を活用したコントロールデッキです。バニッシュがトラッシュに置き換えられるため、手札に加えてエナも奪われていきます。火力は赤青黒、青黒ほどはありませんが、《UPDATE》による確定除去もあるため、見た目以上に打点が出ます。当然、手札破壊も飛んできます。

WXDi-D04-016 WX24-P1-071

手札破壊への対抗策は難しいですが、どのように復帰するかがポイントです。
アーツやピースを使っての復帰が基本ですが、1ターンであれもこれもと欲張ると、ピルルク側の継続した手札破壊に耐えられません。相手のゲーム1やアーツの消費に合わせつつ、最低限+αくらいの意識で復帰していくイメージ、でしょうか。
青カードが採用できるデッキであれば、思い切って《羅菌 アメーバ》《羅菌姫 トーチュー・カソー》を使ってみるのもいいでしょう。手札破壊をしないデッキでも青エナとして機能しますし、ライフバーストも優秀です。

WXDi-P11-066 WX24-P1-045

青アーツ《フローズン・ギア》のリコレクト4は、手札を3枚捨てれば貫通可能です。
対ピルルクで3枚抱えるのは難しいかもしれませんが、採用率が高いアーツなので、青エナを見かけたら「手札3枚」を意識しましょう。

WX24-P1-006

3ルリグとも対策方法が微妙に異なり、「どれかを対策すると他へのガードが下がる」難しい環境です。
そしてもちろん、花代やウリスなども一定の人気、結果があるルリグです。「RECOLLECT SELECTOR」で登場した5ルリグについては、デッキの動きや対策方法を今一度予習しておくといいですね。

WX24-P1-012 WX24-P1-015

2023年勢力の現在地

ひとくくりに「2023年勢力」とさせていただきましたが、「ディソナ」「フェゾーネ」「ブルアカ」「三派閥(解放・闘争・防衛)」などです。昨年を中心に登場したカード群で、アーツが登場する前、メタゲームの中心として活躍しました。特に「ディソナ」「防衛派」は記憶に新しいですね。これらのカードは、現在どのような立ち位置にあるのでしょうか。

ディソナ・フェゾーネ

まずはディソナ・フェゾーネから。アシストルリグとアーツを併用する「MIXスタイル」での構築が模索されているようです。
ゲーム1に該当する「エクシード4」を持つルリグたち。センタールリグのみだとエクシードが足りないため、使いたければアシストルリグを採用することが必須となります。特にディソナ勢は《不穏☆FU☆ON!》《Instigate》といったハイスペックなディソナピースも多数あるため、やはりチーム構成が主流でしょう。

注目のルリグは以下の2人です。

WXDi-P12-008 WXDi-P12-007

《みこみこ☆さんさんまぜまぜ》は、ディソナであり「きゅるきゅる〜ん☆」でもあります。アシストルリグにゆかゆか、まほまほを置き、チームシグニ《羅菌 M・ジョーギ》をディソナ勢にタッチさせた構築が見られるようです。クセの強いまほまほのアシストルリグに代わり、使いやすい防御アーツを採用しています。
《炎妖舞 花代・惨》はエクシード4のライフクラッシュと、《CONNECTスピニング》《GO TO the TOP!》で6エナを焼く構築を散見します。アシストルリグには《煌々!!ガブリエラ》を採用し、防御とさらなるエナ破壊を狙っている様子。アーツ組は《ミラクル・チャージング》《スリップ・ストップ》がなければ、何もできぬまま吹き飛ばされそうですね。センタールリグを《炎泳華 遊月・燦》にした構築も見かけました。

ブルーアーカイブ

続いてはブルアカ。センタールリグのみの構築「selectorスタイル」が試されているようです。
キーカードはこちら《物語の起動》《クロノス報道部》などのピースを使わずに絆を結べます。

WXDi-CP02-103

《猫塚ヒビキ》を筆頭に、絆能力を得ずとも優秀なシグニが多くいるブルアカ勢。
《白洲アズサ[intulit mortem]》などブルアカルリグではもちろんのこと、「夢限」などブルアカ以外のセンタールリグで構築したデッキも健在です。ゲームの人気もあり、ブルアカデッキの勢力はまだまだ大きいでしょう。

三派閥

最後に三派閥。解放派、闘争派、防衛派についてです。
どれも一定の勢力があり、解放派、防衛派のパワーは健在です。アーツ環境になったからといって、何らかのカードが規制されたわけではありませんからね。
解放派は《幻竜 遊月//THE DOOR》で、センタールリグと異なる色のエナコストの支払いをとがめられます。防衛派は《ひらけ!ゲート!》とエクシード4の存在から、引き続き従来の構築が好まれているようです。

WXDi-P15-060 WXDi-P15-003

そして個人的に楽しみなのが闘争派。《闘争者カーニバル #T#》のselectorスタイルに注目しています。
何度か対戦機会があったのですが、《羅星姫 フラドウズ//THE DOOR》が緑子の《幻獣神 オサコ》を彷彿とさせるんですよね。闘争派は下級帯も優秀で、黒の闘争派を使えばデッキ破壊なども可能です。三派閥からもまだ見ぬ構築が飛び出してくるかもしれませんね。

他にも、チーム「夢限少女」や《扉の俯瞰者 ウトゥルス》など直近で登場した勢力から、にじさんじや電音部、従来のルリグや「2止め」など、さまざまなデッキに可能性があります。
ナンバーワンルリグ賞もあり、アーツの登場でこれまでになかったデッキが花開く可能性は十二分。果たしてどんなデッキが飛び出してくるんでしょうか。

おわりに

今回のGPの上位8人は「夢限少女杯2024」の参加権利を手にすることができます。
今シーズンの権利獲得チャンスは、現時点では今回を含めて4回のみ。熾烈なバトルがいよいよ幕を開けますね。
出場を目指す皆様の活躍を、心よりお祈りしております。私もがんばります。

会場では本戦と合わせて、さまざまなサイドイベントが開催されます。
バトルラッシュやクイックトーナメントの参加賞は超豪華! 10周年《サーバント #》や、タマ版の《オーバー・パシュート》を始めとした5月WP優勝景品、あの「エクスチェンジセレクター」などが、勝敗に関わらず手に入ります。

ホビーステーションさんによる物販も開催。品ぞろえは豪華なこと間違いなし!
本戦に出場しなくても、1日『ウィクロス』で遊べるイベントです。『ウィクロス』を始めたばかりの方も、ぜひ会場にお越しくださいね。
開催は明後日、5月26日(日)です。
詳細はこちらのページをご覧ください!

それではまた、次回の更新でお会いしましょう。

タカラトミーモール