【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー“DIVAGP6th使用者ゼロ”ルリグでウィクロスセレモニー優勝目指してみた
はじめに
キーンコーンカーンコーン♪
みなさまごきげんよう、ウィクロスアカデミーのお時間です。
今回の講師を担当します、「しみずき」です。
いまだに多くのセレクターの網膜に焼き付いている「ディソナ編」のカードパワーの輝き。
フェゾーネの夏の日差しを浴びてなお、燦然と光り輝いています。
しかし、輝きが強ければ強いほど、生じる影も色濃くなります。
環境で大活躍するディソナルリグの裏には、カードパワーに押しつぶされた数多のルリグ達が存在します。
しかし、そんなルリグたちにも大舞台での活躍の機会が残されているのがウィクロスのよいところ。
みなさまご存じ、「ディーヴァグランプリ」におけるルリグNo.1賞の存在です。
自身が「推し」のNo.1になれるこのシステムの存在によって、“ほぼ”すべてのルリグが使用され、構築はアップデートされていきます。
そう、“ほぼ”すべてのルリグは……。
というわけで今回は、ディーヴァグランプリ6thで使用者が0人だったルリグにスポットを当て、ウィクロスセレモニーでの優勝を試みる企画をやっていきたいと思います。
ルリグに輝かしい光を当てるための計画は以下の通り。
- 1時間目:誰に光を当てるのか?
- 2時間目:どうやって輝かせるのか?
- 3時間目:デッキ紹介
- 4時間目:ウィクロスセレモニー優勝目指してみた
- HR:伝えたいこと
1時間目:誰に光を当てるのか?
まずは、「ディーヴァグランプリ6th」で使用者が0人だった迷える子羊を紹介します。
「グズ子」「マドカ」「エクス」「バン」の4人です。
確かに「グズ子」以外のセンタールリグには、それぞれ《炎妖舞 花代・惨》《みこみこ☆さんさんまぜまぜ》《メル=椿姫》or《盛夏の成果 アン=サード》と言った強力なライバルが存在します。
スペックだけ見るのであれば、残当と言えるのかもしれません。
さて、今回は時間的に4ルリグ全部をセレモニーに持ち込むのは不可能だったので、対象を1人に絞る必要があります。
そこでセレモニーの結果を遡ってみて、もっとも入賞が古いルリグを取り上げることにしました。(参照元:WIXOSSBOX様)
グズ子:2023年8月 優勝
エクス:2023年1月 優勝
マドカ:2022年12月 準優勝
バン:2022年9月 4位
という事で、対象は「バン」に決定しました。
2時間目:どうやって輝かせるのか?
「バン」には《タタカイススム バン》と《キセキオコス バン》の2種類のセンタールリグが存在しますが、今回は《タタカイススム バン》に焦点を当てたいと思います。
※理由は個人的に好きだからです。
最初の課題として、方向性の似ている《メル=椿姫》《盛夏の成果 アン=サード》の2ルリグと差別化をしてやる必要があります。
特に《盛夏の成果 アン=サード》はディソナ縛りがないうえに、盤面強度で戦うコンセプトにした際も強力なライバルとして立ちはだかってきます。
それぞれのルリグを比較するために、まずはルリグたちの強みを書き出してみました。
《タタカイススム バン》の強み
- 毎ターンの1エナ増やしながらのランサー付与
《メル=椿姫》の強み
- エクシード4による、防御面数アップ
- Sランサー付与によるフィニッシュ性能の高さ
- パンプがあることによる、13000以上のシグニに対しての性能
- 《コードオーダー ズットモ//ディソナ》によるノーコスランサー付与
《盛夏の成果 アン=サード》の強み
- メインフェイズ開始前のエナ回収のお陰で、盤面の再現性が高い
- シャドウ[レベル3]付与によって、盤面の弱い所もカバーできる
- フェゾーネマジックによって、2面分はコスパ良く除去ができる
3ルリグの強みを吟味した結果、《タタカイススム バン》であることを活かすなら「1エナ増やしながらランサーによる要求ができる」という攻めのコスパで勝負するしかないと感じました。
また、《タタカイススム バン》の効果を3回以上は発動させないと、フェゾーネマジックで2点分はコスパ良く攻められる《盛夏の成果 アン=サード》にいろいろな要素で劣ってしまいます。
そこで5ターン以上のゲームレンジを目指せるような構築にしたいです。
ということで、往年の緑シグニたちの中でも、エナ消費は激しいものの高い盤面強度を誇るシグニを活かして5ターン目を目指す構築としました。
3時間目:デッキ紹介
こうして完成したデッキレシピがこちら
センター:バン アシスト:ドーナ、マキナ
ルリグデッキの解説
初期の「うちゅうのはじまり」のルリグを使用したことのあるセレクターの方は、ご存じだと思いますが、最速でセンタールリグのゲーム1能力を使用したいので、アシストルリグは3ターン目のメインフェイズまでにグロウを終えておきたいです。
そのため、どのルリグを選択するかは、非常に重要かつ難しい課題となります。
片側は《マキナリペア》の噛み合いが非常に良く、《マキナウィングスラッシュ》も文句なしの性能なので、マキナで確定。
もう片方は、通常ピース枠に継戦能力を底上げしてくれる《スーパー・ヘルエスタセイバー》を採用したかったので、白色のルリグから選択することにしました。
なかでも、後述する《コードメイズ シンフォーズ》と相性の良く、サーチ効果で後続の確保も期待できる《ドーナ『輝いてる!』》の性能をかってドーナを採用しました。
ドリームピース枠には《ハピネス・フロート》を選択。
《タタカイススム バン》の毎ターンランサー付与とは喰い合わせが悪く、若干美しくないのですが、色の兼ね合いや《メル・インビジブル》の流行を考えて呑み込みました。
メインデッキの解説
本デッキのエースは《羅植姫 ラベンダー》《翠将姫 ヒデヨシ》の2種です。
どちらも、マイナーなシグニながら現環境にシッカリ刺さっていると考えています。
《羅植姫 ラベンダー》は、実質3エナで除去耐性を有しています。
現環境で猛威を振るっている《翠魔姫 バン//ディソナ》に対して強く、横に配置した《翠美姫 アン//ディソナ》を守ったりできます。
同様の運用方法で注目されている《羅原姫 H2O》と違い、自身のターン中に除去されてもエナさえ払えば下に置いたシグニが場に残ります。
パワー12000のシグニを除去したあとに、条件を達成した《翠魔姫 バン//ディソナ》などが下から出てくるので、相手からしたら非常に厄介です。
《コードメイズ ペイラビ//ディソナ》のような能力を消してくるシグニには滅法弱いのですが、最近は採用率が下がってきているのも追い風です。
《翠将姫 ヒデヨシ》は、相手のターン中に任意でシグニの効果を牽制できる珍しい効果を有しています。ルリグによる除去でも下敷き2枚で耐えることができるので、大量の下敷きを有したこのシグニの上から、複数の点数要求を行うのは非常に困難です。
大量のエナを活かして、これらのシグニで盤面を固めてやることで、5ターン目を目指しましょう。
また、序盤戦を支えてくれるのが《コードメイズ シンフォーズ》です。
昨今の環境ではレベル2でパワー8000以上のシグニはあまり採用されない傾向にあるので、刺さってくれれば疑似的な防御として働いてくれます。
仮にバニッシュされたとしても《ドーナ『輝いてる!』》の効果で再度繰り出すこともできる2段構えの構成になっています。
先攻限定ですが、0エナで3面防御という上振れムーブを有しているのは一つの強みです。うまく決まれば今後の試合展開がグッと楽になります。
そのほか、《幻怪姫 翠子//メモリア》の攻撃不能面に《コードメイズ シンフォーズ》を配置しておくと、このシグニも除去しないと、アタックに反応して反復横跳びしてきます。
相手の除去の手間を増やすことができる点も噛み合っています。
ほかにも大量のエナをバックボーンに《翠美姫 コンテンポラ》を強く使えるので、生半可な手札破壊は意にも介さない点は強力です。
……ということで割と戦えそうな構築になったのではないでしょうか?
4時間目:ウィクロスセレモニー優勝目指してみた
完成したバンデッキを握りしめて地元静岡の「WIXOSS CEREMONY」に参加してきました。
静岡 バンブーパディー様 セレモニー(参加者:11名)
C方式 スイスドロー5回戦
1回戦:《炎泳華 遊月・燦》 先攻 ○
2回戦:《炎妖舞 花代・惨》 後攻 ○
3回戦:《盛夏の成果 アン=サード》 先攻 ○
4回戦:《ナナシ 其ノ参ノ踊》 先攻 ○
5回戦:《コード・ピルルク・極》 先攻 ×
4-1は3名で、オポネント差で2位でした……惜しい!!
運に助けられた試合もありましたが、なかなかに戦えたなと言う印象でした。
特に《翠将姫 ヒデヨシ》は大活躍で、蓋としての性能は目を見張るものがありました。
この点はほかのデッキでも活かせる要素だと感じました。
HR:伝えたいこと
さて、ここまで普段とは毛色の違うコラムを書かせていただきましたが、今回の講義で僕が伝えたいのは以下の3点になります。
- どんなルリグでも創意工夫すればある程度は勝たせてあげられる
- その創意工夫の過程で新たな気付きがある
- デッキを考えるのは楽しい!!
自信過剰かもしれませんが、今回取り上げなかった「エクス」「マドカ」「グズ子」をテーマにしていても、ある程度の勝率を叩き出せるデッキを作り出せていた自信があります。
根拠としては、僕自身が「ディーヴァグランプリ6th」後の環境をしっかりと把握しており、その環境に刺さる要素は何か、活きる要素は何かをノウハウとして知っているからです。
今回であれば《翠将姫 ヒデヨシ》や《羅植姫 ラベンダー》の存在です。
そこに、今回テーマにした《タタカイススム バン》の性能がマッチしていたので、これらのシグニをうまく使えるように構築しました。
「環境に刺さる要素」×「ルリグが持つ性能」
このマッチングさえできてしまえば、どのセンタールリグであってもセレモニー入賞を十分に狙っていけるデッキが構築できると考えています。
また、デッキを考えるうえでの創意工夫や反省は後の糧になります。
今回、《コードメイズ シンフォーズ》と《ドーナ『輝いてる!』》の防御パッケージを採用してみました。
先攻を取って刺さった時は非常に強力な反面、刺さるタイミングなのに《コードメイズ シンフォーズ》を持てていなかったり、当たり前ながら後攻の時は防御性能がガタ落ちするなどの課題も多く見つかりました。
この反省から、エクシードを利用できるほかのルリグで扱う場合には、ピース枠に《グリーン・ビッグス》を採用し、《グズ子~サドネス~》を採用することで、後攻であっても3面防御として機能させやすくなったり、山札に残っていれば確実に繰り出せるので手札状況に依存しなくなるなどの新たな気づきがありました。
最後に、僕は普段デッキは相当シビアに詰めるのですが、今回はかなり気楽に、やりたいことを詰め込んだ構築にしてみました。いやぁ、メッチャ楽しかったですね。
普段はガチ目にウィクロスに取り組んでいるセレクターのみなさまも、たまには自分の「推し」ルリグで勝つために創意工夫してみてはいかがでしょうか? 新たな気づきがあるやもしれませんよ?
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!!