【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

カオスな夏がやってきた!ディーヴァグランプリ6th環境予想

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
講師を努めますからばこと申します。よろしくお願いします。

8月19日(土)に大阪・堺で、「ディーヴァグランプリ6th」が開催されます。
今回はグランプリに向け、新環境の展望を予想してみたいと思います。
「フェゾーネ DIVA with 電音部」のカードも登場し、さらに混沌とするディーヴァセレクション。
果たしてどんなデッキ、どんなルリグが抜け出してくるでしょうか?

1時間目:カオス!カオス!カオス!

「環境がカオスすぎて、わかりません!」
意気揚々と授業を始めましたが、現環境を一言で表すならば、これが本音です。

WXDi-P14-005

「フェゾーネ DIVA with 電音部」の環境は、新ピース《カオス!chaos!混沌!》の登場で、文字通りカオスになりました。
トラッシュからシグニ3枚の回収と、相手のシグニ2体のパワーを10000マイナスするモードも強力ですが、注目すべきは3つ目の効果でしょう。
対戦相手のデッキを10枚削りながら、次の対戦相手のメインフェイズとアタックフェイズ中、対戦相手のトラッシュのカードが対戦相手の効果によって、ほかの領域に移動しなくなります。
トラッシュからエナやデッキに置く、戻すカードもありますが、特に「トラッシュから手札に加える」「トラッシュから場に出す」の2種を封じることができます。

この「トラッシュ封じ」が、環境にとんでもない影響を与えました。

「フェゾーネ DIVA with 電音部」が登場する直前のセレモニーで活躍していたルリグを挙げると、主に以下になります。

WXDi-P12-007 WXDi-P12-008 WXDi-P13-010 WXDi-P12-010

《残黒の巫女 タマヨリヒメ》の中には《未知の巫女 マユ》にグロウするタイプも含まれます。
で、花代さんとみこみこで多く採用されていたピースが《Instigate》になります。《ディソナンス》も人気ですね。

WXDi-P13-002 WXDi-P12-004

もうお分かりでしょう。
これらは皆「トラッシュを利用して戦うデッキ」で、軒並み《カオス!chaos!混沌!》が直撃します。
《カオス!chaos!混沌!》を使われた次のターンは、《Instigate》《残黒の巫女 タマヨリヒメ》のエクシード、《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》の出現時能力が封じられるわけです。展開を大きく阻害されますし、タイミングが悪ければ、そのままゲームエンドにつながります。
《カオス!chaos!混沌!》が使われたターンをしのげば良いですが、ディーヴァセレクションはターン数の短いゲームです。
1ターンが重くのしかかるゲーム性において、「1ターンストップ」が致命的なのは言わずもがなでしょう。

この環境では、《カオス!chaos!混沌!》が使われることを想定して、デッキ構築をしなければいけません。
特にディーヴァグランプリなど多くのバトルを積み重ねる大会では、自ずと遭遇率が上がります。《カオス!chaos!混沌!》の効果がトラッシュ封じに加え、優秀な手札補充と除去を持っていることも、それに拍車をかけているでしょう。

《カオス!chaos!混沌!》の存在が、デッキ選択・構築に大きな影響を与えています。
アカデミーのほかの先生方も、ディーヴァグランプリで使うデッキで、かつてないほどに頭を悩ませているようです。

2時間目:「フェゾーネルリグ」の活躍はいかに?

《カオス!chaos!混沌!》が目を引きますが、「フェゾーネ DIVA with 電音部」で登場したセンタールリグにも注目しています。

1人目は《盛夏の成果 アン=サード》です。

WXDi-P14-008

とうとう水着で登場したアン。オールスター時代の堅牢な防御は、ディーセレでも健在です。

起動能力で自分のシグニ1体に【シャドウ(レベル3以上)】を付与できます。
《幻怪姫 翠子//メモリア》《翠美姫 アン//ディソナ》《翠美姫 コンテンポラ》など、おなじみの緑シグニたちを採用。盤面をガチガチに固めながら戦っていきます。
攻めもなかなかに強力です。アシストルリグでの除去はもちろん、《翠将 バーバリアン》《反響》もあります。ルリグデッキによっては《轟砲 WOLF//フェゾーネ》《UNKNOWN MEMORY》を採用することもできるので、攻防のバランスが取れたデッキになるでしょう。
エナからの回収が多く、トラッシュにさほど依存しないので、《カオス!chaos!混沌!》の影響を受けにくいのも追い風です。

2人目は《憧憬へ前進 アキノ》率いる「電音部」デッキです。

WXDi-P14-071

ピース《ちゅーにんぐあっぷ!》が非常に強力です。トラッシュから「電音部」シグニを3体場に出し、すべてのシグニに【シャドウ】を与えます。
トラッシュを経由するため《カオス!chaos!混沌!》の影響を受けはしますが、それを差し引いても全面【シャドウ】は頭一つ抜けて強力。対処方法がなければ、完全に相手の攻めをシャットアウトできるでしょう。

WXDi-P14-070

ドリームチームピースですらないので、ほかの優秀なドリームチームピースと併用できる点も、デッキのパワー上昇につながっています。
メインデッキを見ると、序盤は《電音部 犬吠埼紫杏》《電音部 白金煌》での除去ができますし、レベル3以降は《憧憬へ前進 アキノ》《電音部 茅野ふたば》で、手札やエナをしっかり増やせます。《電音部 桜乃美々兎》のダブルクラッシュや、《電音部 鳳凰火凛》らの手札破壊などもあり、全体的に高スペックにまとまっている印象です。

WXDi-P14-083 WXDi-P14-077

「電音部」主体でデッキを組む必要があるため、ほかのデッキより取れる戦術の範囲は狭いですが、それでもなかなかの地力がある印象です。
実際、「フェゾーネ DIVA with 電音部」発売翌日のセレモニーでも優勝実績があり、私の中で期待値は非常に高くなっています。

アンもアキノも、特に防御面で優秀なルリグです。
【シャドウ】はなかなか突破できないため、ディソナ時代の標準とされていた「3面要求プラスアルファ」とも渡り合える可能性があります。加えて、守りが優秀でありながら、《フェゾーネマジック・烈火》《フェゾーネマジック・ブラック》で、一定の火力を持っているのも強みです。
フェゾーネ勢はどれほど活躍するのでしょうか。ルリグ分布にも期待です。

3時間目:シグニの守りとどう向き合う?

2時間目で紹介した《盛夏の成果 アン=サード》《憧憬へ前進 アキノ》は、防御面に優れたルリグです。
ディソナ勢は攻撃力が非常に高いデッキでしたが、各種緑シグニや電音部の【シャドウ】は、それらを正面から受けられる可能性を秘めています。「3面要求プラスアルファ」も一筋縄ではいきません。
それを仮定して、活躍が期待されるルリグを2人紹介します。

まずはディソナ勢を代表し、《コード・ピルルク・極》です。

WXDi-P13-008

《コード・ピルルク・極》はほかのディソナデッキと比べ、《カオス!chaos!混沌!》の影響をそこまで受けません。
ピースは《デス・ビーム・ディーヴァ》《不穏☆FU☆ON!》、メインデッキは《EXTRA》《コードハート セイヴ//ディソナ》など、ドローを軸に攻めていくことが多いためです。《コード・ピルルク・極》の自動能力も、《カオス!chaos!混沌!》で無効になりませんしね。(スペルの使用手順におけるチェックゾーンへの移動はカードの効果ではなく、ルールによる移動なためです)

攻めの手段も非常に多様です。
純粋な火力は《開園の合図》《幻獣神 LOVIT//ディソナ》が、【シャドウ】や高パワーには《翠魔姫 バン//ディソナ》が、そして《EXTRA》の手札破壊によるルリグアタックもあります。
「フェゾーネ DIVA with 電音部」では、新たなピース《CONNECTスピニング》の採用も考えられます。

WXDi-P14-002

エナ破壊とライフクロスのクラッシュという、これまでの《コード・ピルルク・極》に足りない攻め手を用意してくれます。
新弾発売後のセレモニーでは、《CONNECTスピニング》を採用した《コード・ピルルク・極》や、似た構築の《みこみこ☆さんさんまぜまぜ》が入賞していました。

1時間目で紹介したディソナルリグたちも、《カオス!chaos!混沌!》でトラッシュ利用が制約されたとはいえ、パワーそのものは一切落ちていません。
デッキの方向性が「トラッシュ利用」から変わるだけで、《炎妖舞 花代・惨》《ナナシ 其ノ参ノ禍》も、まだまだ現役でしょう。
ディソナ勢がどのように新環境にアジャストしてくるかも注目です。

もう1人は《奏月の巫女 タマヨリヒメ》です。

WXDi-D08-004

「盤面のシグニの防御力が高ければ、ルリグで攻めればいいじゃない」という考え方です。
《聖天姫 エクシア》《コードハート リメンバ//メモリア》など、おなじみの白シグニで盤面を作りながら、ルリグアタックでどんどん攻めていけます。
ディソナ勢が《カオス!chaos!混沌!》で動きづらくなったことで、これらの白シグニが相対的に突破されにくくなった点も追い風です。ルリグアタックに特化し、《聖美 ガクブチ》《聖将姫 コウメイ》の採用もありかもしれません。
攻めがルリグで完結していることから、ピースやアシストルリグの幅が広いのもタマのメリットです。タマ自身が《カオス!chaos!混沌!》を採用したっていいですしね。
《聖将姫 コウメイ》を採用すれば、ほかの白ルリグもルリグアタック戦略が取れます。《白夜の使者 サシェ・モティエ》《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》あたりも面白そうです。

守りだ守りだと言っていたら、忘れたころに赤ルリグに襲われるまでがワンセット。
伝統の《頂点へ一歩 ヒラナ》から、最新の《炎泳華 遊月・燦》まで、彼女たちは、いつでもあなたのライフクロスをねらっています。

WXDi-D03-004 WXDi-P14-006

……本当に勢力図が予想しづらい、講師泣かせな環境です。

終わりに:混沌を制するのは誰か?

この記事を書いている8月4日時点では、まだまだディソナ勢が強力な印象です。
とはいえ少しずつですが、勢力図が塗り替わる気配を感じます。
明日からの3連休のセレモニーの結果は、ディーヴァグランプリを占う大きな試金石となるでしょう。
どんなデッキが上がってくるか。そしてまだ見ぬデッキが生まれてくるか。楽しみに結果を待ちたいと思います。

文字通りカオスなディーヴァセレクション。
混沌を制するデッキを生み出すのは、あなたかもしれません。
8月19日のディーヴァセレクション6thに向けて、しっかりと研ぎ澄ませていきましょう!

タカラトミーモール