【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

スタートダッシュで差をつけよう!フェゾーネ環境活躍カード解説!

みなさんこんにちは、今週もウィクロスアカデミーのお時間がやってきました。
担当講師のウィクロス環境研究学部のシロネコです。

ついに新弾「フェゾーネ DIVA with 電音部」が発売し新環境が開幕しました。
強力なカードが多数収録されておりさっそく発売翌日のウィクロスセレモニーから多くのカードが採用されていました。
私自身もさまざまな新カードを試してデッキ構築や環境への考え方が変えていかなければと強く感じました。
ということで今回は、私が対戦を通して特に強かった新カード&これから評価をあげていくであろう旧弾カードの解説をしていきます。
すでに実際に対戦した方はもちろん、これからデッキを組んで対戦に臨む方にも参考になる内容となっていますので是非最後まで見ていってください。

それではやっていきましょう!

フェゾーネ DIVA with 電音部 編

1.《カオス!chaos!混沌!》

WXDi-P14-005

個人的に新弾カードの中で一番影響力のある1枚です。
シグニ回収・パワーマイナス・デッキ破壊3つの効果のうちから2つ選べるカードになっていますが、特に凶悪な効果が3つ目のデッキ破壊のテキストです。
ただ10枚デッキを破壊するだけであればたいした話ではなかったのですが、追加で対戦相手のメインフェイズとアタックフェイズにトラッシュのカードがほかの領域に移動しなくなる効果が付いてきます。
これによって今までの構築の考え方が一気に変わることになりました。変化として大きなポイントは「トラッシュ回収効果」をまとめてとがめられる点です。
ディーヴァセレクションの講義をするたびに言っているような気がしますが、まずディーセレは3~5ターンのやり取りのゲームです。
そのため1ターンの弱い動きが致命傷になりかねないため、手札破壊対策も兼ねた再現性担保の《ディソナンス》《蒼黒GAIA》《ネバー・サレンダー》などが多く採用されていました。
それらの回収札を1ターン封じることができるということは、再現性を大きく崩すことにつながるのでゲームの流れを一気に変えることができます。
さらにデッキを10枚破壊する効果とそのほかのデッキ破壊を組み合わせることで1ターンは《カオス!chaos!混沌!》の効果でトラッシュ回収を封じ、次の1ターンはリフレッシュによって回収の質を落とすなんてことも狙えます。
少なくともトラッシュ回収のみで盤面形成を狙うデッキ構成は控えるべきでしょう。
ちなみに私が使ったなかでは青ルリグの《アロス・ピルルク kl》に採用し、手札破壊をしたうえでトラッシュ回収を縛る動きが特に強かったです。
後述する《コードハート Mデム》のスペル使用時のデッキ破壊効果と合わせてリフレッシュも安定して狙えたので、手札破壊で有利にゲームを進めたい方におすすめです。

2.《盛夏の成果 アン=サード》

WXDi-P14-008

発売前講義でも紹介させていただきましたが、実際に使ってその強さを再認識したので再度ピックアップしました。
強力なポイントはやはり「メインフェイズ開始時」のシグニ回収効果です。
理由としては、攻撃を受けた際のライフバーストの内容やドローなどを見たうえで回収できるからです。
回収効果が絶対に無駄になりませんし、使わずにエナを温存する選択肢なども取れるのでとにかく安定感がすさまじいです。
加えて、エナからの回収になるので《カオス!chaos!混沌!》のトラッシュ回収妨害も受けず、環境における立ち位置もよさそうです。
レベル3に対するシャドウ付与も見た目以上に強力で、パワーの高い上級シグニに付与して除去されにくくするのはもちろんのこと、下級シグニに耐性のある《コードメイズ キョウシュウ》《翠美 ウゴクエ//ディソナ》に付与することで簡単に除去されがちな下級シグニの耐久力を格段に上げることができます。
緑ルリグが環境で活躍することはあまり多くなかった印象でしたが、強力な新システム・フェゾーネマジックで除去しながらシグニの耐久力で勝負ができるようになったため、ついに日の目を浴びる時が来そうだなと今から楽しみです。

3.《ママ♥お片付け》

WXDi-P14-033

コストは重めですがリフレッシュを回避しながらライフクロスを1点回復できるアシストです。
重要なポイントは2つ。1つは相手のターン中にリフレッシュ回避ができる点です。
《カオス!chaos!混沌!》のデッキ破壊&トラッシュ縛り下でも相手ターン中にグロウすることでトラッシュをデッキに戻すことができるので、エナをしっかり用意できればデッキ破壊をダメージレースの計算に入れているデッキに対して強く出られます。
もう1つはライフバーストが埋まる可能性がある点。
ライフ回復ができるアシストでライフバーストを埋める可能性のあるカードは今までもありましたが、トラッシュを戻してライフを回復をするアシストは初です。
トラッシュをデッキに戻してからライフ回復をすることでエナや手札に非ライフバーストカードを固めておいてライフバーストがライフに埋まる可能性を上げることができます。
デッキ破壊のケアをしながらライフバーストが埋まれば相手のデッキによっては3点分の防御ができる可能性があるカードなので、新環境においてどこかで出番がありそうだなと感じています。

4.《羅輝石 レイ//フェゾーネ》

WXDi-P14-044

共通した色のルリグが2種以上必要になりますが、青のシグニでありながらパワーの制限なく相手のシグニをデッキの下に送ることができるシグニです。
効果自体は非常に強力ですがコストが重く設定されている点、ルリグを3色採用することが発動条件のタイプのドリームピースが使えない点、パワーが10000で低めと、癖のあるシグニのためうまく向き合う必要があります。
試した中で一番強力だったのはこちらの消費リソースを削減しながら相手のリソースをしっかりと奪った上から《羅輝石 レイ//フェゾーネ》のデッキ下送り除去を活かしていく形でした。
こちらの消費リソースを抑えながらリソース奪取をする手段として宝石軸にすることで《羅石 レイ//メモリア》《羅石 ホープダイヤ//ディソナ》での手札破壊や《羅石 ヘソナイト》のエナ破壊を狙っていきました。
相手はライフを取ろうとするとリソースを失っていくので、相手はリソース縛りか盤面を除去せずにロングゲームをする択を選ばなければなりません。
相手の動きを見てからこちらも《羅輝石 レイ//フェゾーネ》の使用頻度や盤面形成を考えられるのが強力でした。
また《羅輝石 レイ//フェゾーネ》自身も宝石シグニで《羅石 レイ//メモリア》のパワー上昇効果の恩恵を受けられるため、パワーの問題も改善しました。
ピース選択については、共通色ルリグを採用することで効果を発揮する《UNKNOWN MEMORY》でリソースを補充しながら序盤の除去を安定させました。
また青ルリグ2種で固めれば《サマーライブブルーズ》も使えるため手札を補充しながらデッキ下送りができ、《羅輝石 レイ//フェゾーネ》と好相性です。
使う前は縛りのある使いにくいシグニという印象でしたが、しっかりと考えて使えばリソースを制限し続けることができる強力なシグニでした。

5.《ちゅーにんぐあっぷ!》

WXDi-P14-070

新弾で登場した電音部専用ピースで、トラッシュから3枚電音部シグニを盤面に出すことに加えて、シャドウを付与するというこれでもかという要素を盛りこんだピースです。
下級シグニにもシャドウが付与されるため、ランサーなどを持たないデッキに対しては盤面強度を気にする必要なく攻める電音部シグニを出しながら防御もできます。
3エナという少し重いコストも《電音部 茅野ふたば》《電音部 安倍=シャクジ=摩耶》といったエナチャージをできるシグニがそろっているためそれほど気になりません。
そしてもう1つ強力なポイントは「ドリームピースでない」点です。
優秀な効果を持ちながらドリームピースまで採用できるので他の追随を許さない圧倒的パワーのピース構成を実現できます。
新弾ドリームピースのなかだと《スプラッシュフィールド》が使用コストも軽く、序盤に使用して安定した動きを狙いながらシグニバリアで守ったり、ルリグバリアを得ながら除去をしたりと小回りが利いて好相性です。
新弾カードの中では特に対策が必要なうちの1枚であり、ランサーができるシグニや《コードアート LION//フェゾーネ》といったシグニの効果を対象にとることなく無効にするカードを採用する必要があるでしょう。

旧弾 編

続いて旧弾からいくつかカードをピックアップしてカードを紹介します。

前弾まではディソナ中心の環境でした、新弾はディソナでなくとも活躍できるカードが増えていきます。旧弾カードにもしっかりと注目していきましょう。

1.《でじたるあーや!III》

WXDi-P07-010

個人的に大注目のルリグです。
従来のあやは《聖将姫 ゆきめ//メモリア》などを活用したトラッシュと手札破壊を継続してロングゲームで勝ちにいく形が主流でしたが、環境の高速化や手札破壊をされてもしっかりと要求してくる環境になってしまったことでめっきり見なくなっていました。
しかし今弾からのあやは新しいコインの使い道として《羅菌姫 ナナシ//フェゾーネ》が加わりました。
あやはせっかくのコインをうまく活用できるシグニが少なく、除去などに回せたらすごく強くなるなと思っていたのですが、ようやく来てくれました。
これによりあやの得意な手札破壊で相手の盤面の質を落としながらパワーの低いシグニを《羅菌姫 ナナシ//フェゾーネ》で除去していくというシンプルながら強力な動きを少ないリソースで行うことができます。
そして《羅菌姫 ナナシ//フェゾーネ》が入るということは黒が入るということなので、《カオス!chaos!混沌!》を入れることができます。
手札破壊に加えてデッキ破壊・トラッシュ縛り・パワーマイナスが加わった今までにないアグレッシブな動きができること間違いなしです。
今までは青白ベースのゆっくりコントロールしていくあやでしたが新しい武器を手にした形のあやが環境に現れそうで今から期待が高まっています。

2.《羅婚石 ダイヤブライド》

WXDi-P05-036

《コードアート ララ・ルー//フェゾーネ》の登場により赤単色構成のデッキに注目が集まっています。
赤単色構築を組む以上は《羅婚石 ダイヤブライド》を見逃すことはできません。
赤単色であれば相手が盤面のどのシグニを選んでもエナ破壊をすることができるので相手に簡単に除去させずに有利にゲームを進めていきます。
新ルリグの《炎泳華 遊月・燦》とも相性がよく、出現時は相手のライフクロスをトラッシュに送り実質的なエナ破壊が行えるほか、フェゾーネマジックやアサシン付与も除去能力のない《羅婚石 ダイヤブライド》と相性がいいです。
赤単色のメリットはこれだけではなく、現在採用率の高いアシストである《エクスクロスファイア》のエナ破壊を受けることがないのが、安定して勝ちに行くうえでとても重要な要素となっています。
対してこちらは赤単色のため《エクスエコー》を活用しながら一方的に《エクスクロスファイア》を押し付けることができます。
そのほかにも《紅魔 ヘラ》など赤単色で強力なシグニたちもまた見ることになりそうですね。

3.《コードハート Mデム》

WXDi-P05-043

スペルを発動したときに効果を発揮するシグニの中で個人的に一番活躍しそうなシグニです。
主な活躍は《アロス・ピルルク kl》デッキと《熱狂の閻魔 ウリス》デッキです。
《RANDOM BAD 》など手札破壊をするスペルを入れながらデッキ破壊をするデッキと相性がいいので、ピルルクとウリスで見る機会があるかなと考えています。
手札破壊スペルを入れて《コードハート Mデム》を入れたデッキは今までもありましたが、相手が手札をすべて使ってターンを返してくると無駄に手札破壊スペルを使ってスペルを使用しなければならない弱点がありました。
ですが、フェゾーネマジックがその問題を解決してくれています。
また、ピルルクとウリスの共通点として相手のシグニをマイナスするものの、パワーの高いシグニを処理しにくいというものがありますが、リソースを使わずに3000or6000のパワーマイナスを振ることができるため、今一歩足りないマイナス値を補強してくれるのもうれしいポイントでしょう。

終わりに

いかがだったでしょうか。電音部をはじめとした新しい使いがいのある効果のカードがたくさん登場しました。みなさんもぜひ新しいカードをたくさん試して環境に新しい風を吹かせましょう。
本日の講義はここまで。次回は「ウィクロスでわかる世界の地質」でお会いしましょう。

それでは~。

タカラトミーモール