【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

ディーセレ環境学ディソナ編!勝利のカギは○○○!

みなさんこんにちは。
ウィクロスアカデミー環境研究学部、ディーヴァ環境学科のシロネコです。
季節はすっかり夏になりまして、きたるフェゾーネ×電音部に向けてみなさんのモチベーションもますます熱くなっていることでしょう。
そこで今回は、現環境のまとめとして6月のウィクロスセレモニーからディーセレの上位入賞ルリグを紹介するとともに、なぜ上位入賞が「安定」しているのかを深堀りしていきたいと思います。
来シーズンにおいても役に立つ考え方になりますので、デッキ構築をしたい方も、上位デッキからデッキ選択をする方も是非参考にしていただければと思います。

では、やっていきましょう!

(※入賞数は6月1日から6月25日までに開催されたウィクロスセレモニーの各大会3位までのルリグの数です)

耐久?追加ターン?二択の玄人残黒タマ(入賞数17)

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はじめにご紹介するのは《残黒の巫女 タマヨリヒメ》
コストは重いながらも毎ターントラッシュによる除去ができ、エクシード4の起動能力による圧倒的な盤面の再現性が非常に高いルリグです。
強さのポイントは相手に《未知の巫女 マユ》の選択肢を常に考えさせられる点です。
《未知の巫女 マユ》《未知の邂逅》によってグロウできエナと手札をすべてトラッシュに置く代わりに追加ターンを得られる強力なルリグです。

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まず前提として、《未知の巫女 マユ》への対策として有効なのは以下の3点です。

《未知の巫女 マユ》にグロウされる前の決着を目指す
《未知の巫女 マユ》にグロウできないようにリソースを縛り続ける
《未知の巫女 マユ》の追加ターンを耐え切る

そして、現環境においては攻撃力の高いデッキが多いので《未知の巫女 マユ》にグロウされる前の決着を基本は目指します。
そうなった時に裏目として存在するのが、相手のタマが《未知の邂逅》を採用していなかった時のパターンです。
《未知の巫女 マユ》へのグロウ前の決着を実現するには相当なリソース消費を序盤に行なう必要があります。
普段より多く手札破壊やエナ破壊をしながらライフクロスを削っていかなければなりません。
そうして無理をしてリソースやピースを使った結果、相手が防御の強いタイプだった時は受け切られてそのまま負けになってしまいます。
このようにタマ側には構築時点で真っ直ぐマユで戦うか、耐久力を高めた構築にするかを選ぶ権利があります。
この環境に合わせた変化できる柔軟さが、強さの秘訣と言えるでしょう。

6月3日 トレカライフ優勝:ネインさん

センター:タマ アシスト:エルドラ、マキナ

現環境でもっとも入賞の多いタイプのマユです。
《エルドラ!オンステージ!》で手札リソースを確保しながら軽量で防御をしていき、《未知の巫女 マユ》へのグロウを目指していきます。
リソースを縛ってくる相手にも《UNKNOWN MEMORY》のエナチャージ&ドローで安定して《未知の巫女 マユ》へのグロウを実現しています。
さらにアシストに《マキナウィングスラッシュ》を採用することで《小砲 バクチク//ディソナ》を何度も使いまわせます。
そうして毎ターンしっかりとライフクロスを削っていくことで、4ターン目に確実に《未知の巫女 マユ》でゲームを終わらせにいけるようになっています。
現環境では攻撃的なデッキが多く防御面についてはもろい部分がありますが、グロウさえできてしまえばそのまま押し切れてしまうゲームもあるため、多くの入賞を生み出しています。

6月2日 トイスかんの 2位:カーニバル†G†さん

センター:タマ アシスト:エクス、みこみこ

多くの結果を残す《未知の巫女 マユ》の影に隠れて活躍する耐久型のタマです。
《残黒の巫女 タマヨリヒメ》のもう一つの強みとして、エナのディソナカードがすべて黒になるというものがあります。
これは《エクスクロスファイア》《コードアート ララ・ルー//ディソナ》が多くのデッキに採用されている現環境において、エナ破壊を受けないという点で明確なアドバンテージといえます。
エナ破壊さえよけてしまえば防御も確実に使い切ることができ、《黒点の記憶》と合わせて確実にこちらの想定したターンを動けます。
手札破壊対策には《みこみこ☆きらっきら》が採用されており、エクシード4が使えない序盤を支えてくれます。
また、レベル2の《みこみこ☆ばしーん》は同じ青アシストである《マドカ//クラップ》と異なり、グロウコストを支払ったタイミングで2点防御を確約してくれます。
どのデッキにも採用されている《幻獣神 LOVIT//ディソナ》の影響を受けることなく防御ができる環境にマッチしたアシストルリグです。
かなり堅実なデッキですが、《未知の巫女 マユ》の存在によって、相手の意表をつけるようになっているのが非常におもしろいポイントだなと感じています。

驚異の再現性&自由度!マイナスのスペシャリストナナシ(入賞数19)

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続いてご紹介するのは《ナナシ 其ノ参ノ禍》
黒らしいデッキ破壊とマイナス効果を巧みに使いこなすルリグとなっています。
特筆すべきは、パートナーシグニの《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》との相性。
合わせて使うことでシグニバニッシュ・デッキ破壊・シグニのトラッシュからの場出しという、ほかのルリグからすれば喉から手が出るほど欲しい要素をすべて持っている点です。
さらに恐ろしい点として、ナナシはこの要素をレベル3ルリグとメインデッキの4枚のたったの計5枚で獲得できているのです。
これだけ少ない種類のルリグとシグニに優秀なカードが寄っていると、多くの恩恵が受けられます。

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今回はその中でも以下の2つの恩恵について解説していきます。

・対戦中のプレイにブレが出にくい。
・デッキの自由度が上がる。

対戦中のプレイにブレが出にくい

《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》がすべてのディソナシグニにアクセスしながらデッキ破壊・バニッシュを行なうため、《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》さえキープしておけばほかのカードは多少雑に扱ってもミスになりにくいのが大きいです。
現環境はエナ破壊・手札破壊がどこからともなく襲い掛かってくる過酷な世界のため、選択肢が増えていくとミスも増えてしまいます。
4~5ターンで決着するディーセレでは1つのミスが負けに繋がってしまうことも少なくないので、ミスをしにくいのは非常に大きな要素です。
プレイもわかりやすく、安定感もあることが多くの上位入賞を生み出している要因の一つと考えられます。

デッキの自由度が上がる

ナナシはルリグデッキ、メインデッキの計52枚のうちセンタールリグ4枚、メインデッキの《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》の4枚、《サーバント #》の4枚を除いた40枚が自由枠となります。
40枚分の自由枠があると「なんでも」できます。
手札破壊に寄せてもいいですし、耐久に寄せてもいいですし、バニッシュ主体のルリグではありますがエナ破壊も狙っていくのもいいでしょう。
さらに言うと上の2要素くらいは入れても問題なく動いてしまうと思います。
加えて、相手にデッキタイプを読みにくくさせることもできるので、相手のミスを誘うこともできます。
そして今回はデッキの自由度を活かした2つのタイプのデッキを紹介します。

6月25日 カードショップ彩々鹿児島店 優勝:ろこさん

センター:ナナシ アシスト:LION、エクス

高パワーのシグニと《黒点の記憶》を活かした耐久タイプのデッキになります。
序盤のダメージは《エクスゲイザー》《ブラック・オーラ》に任せて、《小装 デウス//ディソナ》《コードアンチ サルノテ//ディソナ》で盤面の強度を確保しながらこちらのダメージを抑えていきます。
この序盤の盤面の再現性を上げるために、《MC.LION-DIG》《コードアンチ ホーキ//ディソナ》が採用されていて、《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》が出せない序盤の安定感を意識しています。
中盤以降は《黒点の記憶》と大型防御の《MC.LION-DISRESPECT》を活かして耐えながら5ターン目での勝利を目指すタイプのデッキとなっています。
さらに《幻水姫 アキノ//ディソナ》が採用されており、バニッシュを手札に戻す効果に置き換える効果でエナを制限する戦略も取れます。
1枚しか採用されていませんが、《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》がいるので採用枚数以上にゲームに絡んでくるタイミングは多いです。
流行の手札破壊に対してもアシストルリグ、ピースを適切に使うことができれば、攻めや盤面形成に困るタイミングは少なくなるようになっています。
防御面に関しても《黒点の記憶》のルリグバリアが効果的に活きますので、攻防の両面でかなり立ち回りやすくなっています。

6月18日 トレカショップKCC 優勝:カノさん

センター:ナナシ アシスト:マドカ、メル

こちらは手札破壊に特化した形です。
《不穏☆FU☆ON!》を序盤から使用し相手にガードをさせないように立ち回り、デッキ破壊によるリフレッシュと合わせてライフレースを優位に進めます。
盤面の強度は高くはないですが、手札破壊を積極的に行なうことで相手の手札の質を落とし、相手のダメージ要求が減らせるとともに盤面の強度を下げられるので最終的な1点を争う競り合いに勝ちやすい構成になっています。
序盤からライフレースを早めておくと、相手も手札破壊デッキだった場合や単純にサーバントが引けなかった際にこちらが負ける前に決着を狙えます。
勝ちを拾いやすいので、序盤からの手札破壊の恩恵は大きいです。

どちらも流行の手札破壊について、要素を取り入れて対策をしていることが優勝につながっていると考えられます。

破壊と破壊と破壊!無限の勝ち筋花代(入賞数20)

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最後にご紹介するのは《炎妖舞 花代・惨》
ライフクラッシュという唯一無二の効果を持ちながら、アサシンやダブルクラッシュといった搦め手も持つ攻撃特化のルリグです。
このルリグの強さは間違いなく「どこからでも勝ちうる」攻撃力にあります。
ルリグ自身がライフクラッシュを持っているので序盤の攻めさえうまくいっていれば、ほかのルリグより1ターン早くゲームに勝ちにいけます。
ほかのデッキは少なくとも4ターンはゲームしなければいけないところをうまくいけば3ターンでゲームを終わらせることもできてしまうので、サーバントが引けないゲームやダメージを抑えるライフバーストがめくれなかったゲームも勝てる可能性があります。
これが結果を出している秘訣で、ほかのデッキではいわゆる「負け試合」となってしまうような展開も花代は「勝ち試合」にすることができてしまうのです。
そして次に紹介する花代デッキがこの「負け」を「勝ち」にする特性を現状最大限生かした構成になっているので紹介していきます。

6月3日 マジッカーズハイパーアリーナ 2位:S’terraさん

センター:花代 アシスト:エルドラ、マキナ

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特に《Instigate》が凶悪で、デッキ破壊をしながら花代の欠点ともいえる攻めの部分をサポートすることでほかの環境ルリグと比較したときの不安定感を改善しています。
これによって手札破壊を受けていても花代の理想とする盤面を形成できます。
花代側はあらゆる策を用いてひたすら妨害をしてきますが、相手側の妨害をものともせず突撃して勝利をつかむその流れはまさに「無限の勝ち筋」と呼ぶにふさわしいです。
ちなみに20の入賞のうち、半分以上はこの形の花代でした。次の環境でも活躍しそうなので、対策は必須だと思います。

TOP3デッキの共通点は再現性の意識

上位入賞したルリグの代表的なリストを紹介してきましたが、明確な共通点がありました。
それは「再現性の確保」です。
どのデッキにも多かれ少なかれシグニをトラッシュから回収したり盤面に出す効果を持ったカードが採用されています。
ディーセレは4~5ターンという短いやり取りで行なうゲームなので、1ターンも無駄にできません。
そのため、時折訪れる引きなどがかみ合わない現象、いわゆる「下振れ」の機会を回収などで最小限に抑えられるデッキが結果を出していることがわかります。
ライフバーストの有無などが勝敗を分けてしまうディーヴァセレクションだからこそ、こういった再現性の部分に細心の注意を払ってデッキを作れたらいいなと思います。

おわりに

いかがだったでしょうか。
今回は上位ルリグがなぜ結果を出せているのかについてお話ししてきました。
キーワードは「再現性」です。
環境デッキの強みを理解することは、自分のデッキの成長にもつながると考えていますので、環境デッキを使う方も、そうでない方にも参考になっていれば幸いです。
それでは次回の講義「宇宙最強セレクターと学ぶ惑星の神秘」でお会いしましょう。

ではでは~。

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