【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「CONCORD DIVA」のセンタールリグのデッキレシピを紹介!
西暦2023年。
ディーヴァセレクションが急激に発達し、「ディソナ」と呼ばれるカードをすべてのセレクターが所有する世界となっていた。
この「ディソナ」によって、ディーセレは数年前とは比べ物にならないほど奥深いフォーマットとなっていたのだ――。
ということでアカデミーのお時間となりました。
結構ギリギリな気がします、今回の講師担当ウルシハです。
よろしくお願いします。
「CONCORD DIVA」発売1週間前となり、
目玉であった《未知の巫女 マユ》も含めた全6ルリグが勢揃いしたということで、今回のアカデミーは「DISSONANCE DIVA」のときにも行なったそれぞれのデッキ紹介になります。
登場からまたたく間に勢力図を塗り替えたディソナ組の後発ルリグということもあり、いやが応にも期待が高まってしまいます。
そんな彼女らがどのような強みを持っていて、どうデッキを組めばよいのか。
私とシロネコ講師の2人で解説していきますので、どうぞお付き合いください!
その加虐心は暴風雨と共に
《狂奏の巫女 リメンバ・テンペスト》はドローとエナ課税によってリソース方面に秀でた能力になっています。
特にドロー能力はメインフェイズ開始時という珍しいタイミングで、そのターンに使える手札をすぐ増やせるのが注目ですね。
パートナーシグニである《羅星姫 サデスタル//ディソナ》はリメンバの長所をそのまま伸ばすだけでなく、サーバントの回収もできるため、長期戦向きの性能と言えるでしょう。
じゃあデッキは防御力の高いシグニやリソースを伸ばせるシグニを多く入れてロングゲームしよう!……となる気持ちはおおいにわかりますが、今回はちょっと考え方を変えてみます。
と言うのも長期戦するにあたって、リソース勝負については《狂奏の巫女 リメンバ・テンペスト》と《羅星姫 サデスタル//ディソナ》で大部分を賄えます。
戦術→相手に合わせて攻めるか守るかはリソースと相談!
防御系シグニの代表格である《聖天姫 エクシア》《幻水姫 シィラ》はディソナではないため、ディソナであることを強く要求してくる《狂奏の巫女 リメンバ・テンペスト》とは噛み合いがよくありません。
ならばむしろ、リソース合戦にならない速攻系を相手にすることを想定したとき、ダメージレースに負けないようこちらも火力を出せる構築にするほうがより広く対応できるのでは、と考えてできたのが今回のデッキレシピになります。
速い相手にはこちらも同じだけのスピードを、遅い相手には《羅星姫 サデスタル//ディソナ》を維持してリソースでの優位を、と相手に合わせて立ち回りをスイッチできるのがおもしろいポイントですね。(解説:ウルシハ)
エナは全部焼き討ちじゃい!ガード不能御大将ヒラナ
《王手の一歩 ヒラナ》は攻撃力に全振りした超攻撃型ルリグです。
特に手札をすべて失う代わりにエナ破壊+ガード不能という攻めにすべてを捧げたエクシード能力がとてつもないパワーを誇っており、この効果をどう活かすかがヒラナデッキを組むうえで最も重要なポイントになります。
使い方は大きく分けて2つあり、グロウしたターンにすぐに使用するか、最終ターンの詰めに使用するかです。
すぐに使用する場合は、それまでに手札をしっかり温存しておき、相手のエナをなるべく多く破壊+ガード不能効果で1点を無理やり詰めていき、残りの攻めはピースを利用してシグニを補充していく形になります。
対して最後の詰めに使いたい場合は、ガード不能のルリグアタックで試合を終わらせられるようなピースやアシストの構成を考える必要があります。
小難しい言い方をしましたが、すぐ使うのであればエナ破壊を活かし、最後に使うのであればルリグアタックを活かす、
というようなイメージを持つとわかりやすいと思います。
パートナーシグニは《紅天姫 テッペン//ディソナ》。
手札が1枚以下でエナチャージをしてくれる効果のため、エクシード能力を使ったあとに活躍してくれます。
3エナと少々重くはありますがアサシンで攻めることもできるので、詰めのシーンでは必ず絡んできます。
戦術→エナ破壊を徹底して早期決着を目指す!
今回はグロウ時エクシード能力即使用のパターンをご紹介。
アシストに《エルドラ!オンステージ!》を採用して手札を潤沢にしたらレベル3にグロウして、バニッシュによって貯まった相手のエナをできる限り破壊しましょう。
ガード不能と合わせて攻めたあとは《ネバー・サレンダー》や《Instigate》で手札・盤面を補充。
リフレッシュなども絡めながらエナ破壊も継続して相手の防御を最小限にさせましょう。
先攻であれば、3ターン目にすべてのエナを破壊し切れれば相手の防御アシストを1度も使わせることなく勝つこともできます。
後攻だったとしても、相手にコストの重い防御を使用させないくらいは簡単にできてしまうので、ハマればとんとん拍子で勝ててしまうこともあります。(解説:シロネコ)
相手を永久凍土送り!? スペル×凍結ピルルク
《コード・ピルルク・極》はディソナルリグ唯一スペルのスペシャリストです。
毎ターントラッシュのスペルを使用して手札破壊、盤面除去、リソース回収などその時々で適切なスペルを使用してゲームを有利に進めることができます。
エクシード能力はスペルを使えば使うほど相手のシグニのパワーを下げられる能力で、うまく活用することで2~3点分のダメージを見込める非常に強力な効果となっています。
そんなピルルクの能力を活かすために留意する点は「エナコストの工面」になります。
スペルをトラッシュから使えることは相当に強力な武器となり得ますが、コストはその都度支払わなければならないため、闇雲に使い続けているとあっという間にエナがなくなってしまいます。
特にエクシード能力を使用したターンには多くのスペルを使用したいので、それまでにエナを増やしておくか、節約しながら戦う必要があります。
逆を言えばそれ以外は特に弱点も少ないルリグであるため、エナの管理さえ気をつければ問題なく戦えるでしょう。
パートナールリグは《コードハート セイヴ//ディソナ》。
出現時効果でスペルを手札に加えられる効果に加えて、スペルを使っているターンはアタックフェイズ開始時ドローかエナチャージを選ぶこともできます。
不足しがちなエナを補充するのはもちろん手札破壊などをされていた時は手札を増やすのにも一役買ってくれます。
戦術→凍結スペルで相手のリソースを根こそぎ奪取!
今回は強化された凍結ギミックと組み合わせたデッキを紹介。
《DEEP FREEZE》をルリグ効果も合わせて連打し、相手のルリグのアップを制限しながら相手の凍結したシグニを《コードメイズ オオカソ//ディソナ》や《蒼将 ソウイ//ディソナ》でデッキ下やトラッシュに送ったり《蒼美 ふたせ//ディソナ》でエナを与えることなくダメージを与えていき、相手の動きを縛っていきます。
〆は《デス・ビーム・ディーヴァ》のエナ破壊効果を絡めて、防御アシストを十分に吐かせることなくゲームを終わらせることが理想です。
手札破壊とエナ縛りを同時に行うことができるので、自然と相手の盤面も弱体化していくためエクシード能力も有効活用できること間違いなしでしょう。(解説:シロネコ)
パワーがあれば全部解決!
《散散 緑姫》は毎アタックフェイズごとにリソースを増やす能力と、シグニのパワーを上げる能力2つの合計3つの能力を持っています。
エナと手札で選べるリソース獲得も魅力的ですが、注目したいのはパワー増加能力。
常時+5000されるのは特に防御面で優秀で、レベル1がパワー8000、レベル2がパワー13000ともなればやすやすとは除去されないラインになります。
そしてエクシード能力は規格外となる、次の相手のターン終了時まで全体+10000。
レベル1ですらレベル3並のパワーとなり、レベル3に至っては20000を超えることでバトルやパワーマイナスでの除去は非常に難しいと言えるでしょう。
このように防御に秀でた《散散 緑姫》ですが、ウィクロスは攻めもできなければ勝てないゲーム……。
では攻めの部分はどうするのか、そこで登場するのがパートナーシグニ《幻獣神 ウルフレンド//ディソナ》です。
ただアタックするだけでも5000以下バニッシュとなり、パワーがあればあるだけ攻撃力が増していく、まさしく相棒と呼べるシグニ。
そして除去能力が目立ちますが、よく見ると「パワー30000以上で相手から能力を得られない」とあります。
おや? そういえばほかにも同じような耐性を得られるシグニがいたような……。
マリアージュ。
ということで完成したのがこちらのデッキレシピになります。コンセプトとしては、ガンガン攻めて防御なんかさせずに勝とうぜという感じで。
戦術→耐性シグニで防御させないことを意識しよう!
デッキの大部分を地獣とウェポンでまとめることで、《サシェ・アンジュレーション》《ウリス・マッド》《カウントダウン・ヒールズ》といったクラス指定の回収カードを使いやすくしてあります。
意識したいのは、相手の防御を予想して耐性のあるシグニを出し続けることですね。
耐性が途切れてしまうとそのタイミングで防御を使われてしまい、大きくロスをしてしまいます。
回収効果のあるルリグとピースで理想盤面を作り続けてパワーで押しきってしまいましょう。(解説:ウルシハ)
全部堕として差し上げますわぁ
《ナナシ 其ノ参ノ禍》はとてもシンプル。
パワーマイナスとデッキ破壊。
パートナーシグニである《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》もそのコンセプトはまったく同じです。
リフレッシュ戦術はいつの時代も強力で、例えば《羅菌 オリゼル//ディソナ》はどのディソナルリグから飛んできてもおかしくありません。
しかしゲームスピードが速いデッキでリフレッシュを狙うとなると《ウリス・スケアー》《ウルトラスーパーヒーローズ》などデッキの枠を大きく割かないと安定しませんでした。
ですが《ナナシ 其ノ参ノ禍》は自身と、何より《羅菌姫 ヘドニム//ディソナ》の高い盤面形成力によって非常に少ないスロットでリフレッシュを戦術に組み込むことができ、加えてどちらもが火力を持ち合わせているため、シグニでのダメージとリフレッシュをスムーズに行うことができます。
そのため他の戦術を取り入れやすく、そこでデッキとしての個性がでるのかなと思います。
戦略→攻撃的な手札破壊はタイミングが肝心
今回はより攻撃的かつシンプルに手札破壊を取り入れました。
ただ、雑に手札破壊するのではなく、《アグレッシブな夜》で1回、《蒼黒GAIA》と《幻水 イシガメ//ディソナ》などを組み合わせて1回。
計2回サーバントを奪うことをコンセプトとしています。
継続的な手札破壊は難しいので、1ターンの間にまとめて使ってしまいましょう。(解説:ウルシハ)
追加ターンのその先は未知の世界
ついに登場したディソナ編の主役とも言える《未知の巫女 マユ》。
ドリームピース《未知の邂逅》の効果でのみグロウすることができる、今までにない特殊なルリグです。
その効果はもちろん強力、で従来のマユ同様の最強効果である追加ターンを得ることができ、出現時にはシグニ効果をすべて消すことができる《リセット・メモリア》のような一面も持っており、《聖天姫 エクシア》や《翠魔姫 バン//ディソナ》の影響を一時的ではありますが軽減することができます。
さらにリミットも7に設定されており、2つのアシストルリグをグロウしきることによって、レベル3を3体立てられるようになります。
当たり前ですが、盤面にレベル1~2が出てこないことは相当なダメージカットにつながります。
もう一つ強みとして挙げたいのが「メインフェイズ中にグロウ」ができる点です。
レベル3ルリグのエクシード能力をはじめとした強力な起動能力を使ってからグロウできるので、マユにグロウするターンの攻撃力は絶大です。
デッキを作る際はこの点は見逃せないですね。
そんな強力無比な《未知の巫女 マユ》ですが、反面「クセがすごい」です。
おっとり系の(僕好みの)優しそうな見た目に反し、クセポイントが多いので重要な点をいくつか解説します。
まずはグロウするための条件。エナと手札をすべてトラッシュに置き、それが合計5枚以上ならグロウが可能なのですが、このコストがなかなかに捻出しづらいです。
昨今は目の前からは手札破壊、振り向けばエナ破壊とどこからともなくリソース破壊が飛んでくる世界になってしまいました。
そのため、こちらの攻撃や防御をこなしながら、グロウのための5コストを用意することはある程度の工夫が必要です。
このリソースの工面については、最悪グロウできずに負けてしまう可能性があるので一番気をつかうべきポイントだと考えています。
また、盤面以外のすべてのリソースを失った状態でグロウをしなければならないというところも使いどころを難しくしています。
続いて追加ターンの仕様について。
《未知の巫女 マユ》は追加ターンを始める際に盤面のシグニを1体にしなければいけません。
これによって次の相手のターンは少なくとも2点分はノーコストで攻撃されてしまうことになります。
さらに、出現時で発動してしまう都合上、早めにグロウして高いリミットで戦い、ここぞというタイミングで追加ターンを取るというような戦術も取りにくいです。
そのほかにも4ターン目以降でないと使用できない点など実戦で苦労するであろうポイントがいくつかありますが、大きくはこの2点がマユのクセとして挙げられます。
まとめると、マユデッキを作るときに気をつけるべきポイントは
・高いリミットや追加ターンといった強みをしっかりと活かすためのカード採用
・盤面以外すべてのリソースを失ったあとにどう戦うか
という2点が大切になります。
戦略→耐久シグニ盤面で凌ぎ一気に逆転を狙おう!
ルリグにグロウするうえでエナと手札が合計5枚かかってしまう都合上、防御にあまりコストを割いている余裕はありません。
そこで今回は高いパワーを持ったシグニたちに序盤を支えてもらい、コストをかけずにライフを守ってもらう必要があります。序盤は《小装 デウス//ディソナ》と《羅星 ノヴァ//ディソナ》を中心に盤面を固め、極力ライフクロスを失わないよう立ち回ります
。中盤以降はアシストルリグになるべく早くグロウすることでレベル3を2体、レベル2を1体というような盤面を目指します。
ここまでに相手のライフをうまく削れていればそのまま追加ターンで押し切ってもいいですし、こちらのライフをしっかりと守れているようであればグロウして追加ターンを終えた最後の高いリミットで詰めてもいいです。
前述のレベル3起動能力を活かすために今回は《残黒の巫女 タマヨリヒメ》からグロウをします。ターン1のトラッシュ効果はもちろん、エクシード能力で盤面のシグニを整えてからのグロウができるため相性はバッチリです。
また、このターンにドローで引いたカードをすべてピースのコストにできるため、それまでに手札がなくなっていたとしてもエナが3枚あればマユのグロウまでありつけるのも大きなポイントと言えます。
もう1枚のピースは《UNKNOWN MEMORY》を採用。
《未知の巫女 マユ》はグロウすると白と黒を持つため、アシストルリグにも白または黒ルリグを採用することでグロウ後に効果を2つ使用できます。序盤から使うことも視野に入れたい時は《残黒の巫女 タマヨリヒメ》であれば黒アシストを採用もありです。
マユはグロウ後のリソース確保も課題の一つなので、ダメージソース確保とリソース確保が同時に行えるこのピースは非常に相性がよいと言えます。
序盤から使うことも視野に入れたい時は《残黒の巫女 タマヨリヒメ》であれば黒アシストを採用もありです。
(解説:シロネコ)
本日のアカデミーの内容は以上となります。
デッキ組んでいるときに「このルリグ何でもできるやん」となって非常に難産でした。
ディソナルリグは自身とパートナーシグニでほぼ完結してるぶん、いい意味で自由度が高くて困ってしまいます。
話は変わりますが「CONCORD DIVA」発売からなんと1週間後に「ディーヴァグランプリ5th」が
名古屋で開催されます! 早すぎ!
環境もまったく定まらないなかでの開催ということで、
短い期間でどれだけ研究が進むのか楽しみな反面恐ろしさもありますね、私も参加する側ですので……。
それではまた、次回のアカデミーでお会いしましょう!