【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー環境激動のディソナ祭! 勝ち上がったデッキやいかに?
はじめに
夢限少女杯テキストカバレージぶりとなるでしょうか。
公式の大型大会あるところ僕のコラムあり(※そんな気がするだけです)。
今回のコラムの執筆を務めさせていただく“てらたか”と申します。
プレイヤーとして、もしくはコミュニティ所属としてディソナ祭に参加したみなさま。
あるいは都合が付かずに参加を見送りつつも動向に注目し、
また知り合いの勝利を祈っていたたくさんのセレクターのみなさま。
本当にお疲れ様でした!
ガチにもカジュアルにも対応した久しぶりのイベントでしたので、
各々が違った楽しみ方をされたのではないかと思います。
僕はライター陣の1人である”ウルズ”さんに加え、交流のあるもう1人と共にチーム戦に参加。
個人成績はいまいち奮わないながら仲間に大きく助けられ、
なんとかチーム5勝1敗で賞品のプレイマット獲得ラインに滑り込むことができました。
さて、デッキの色制限ルールの撤廃に加えディソナという新たなくくりが登場し、
過去一レベルで大きく環境が動くなかで開催された今回のディソナ祭チーム戦。
これを分析してみれば、今後のデッキ構築やメタゲームの推測にかなり役立つはずです。
このコラムで一緒に、本大会で”勝ち残った”デッキの傾向を見ていきましょう!
高カードパワーで大活躍。
一番はやっぱりディソナルリグ組!
本大会でなんといっても外せないのは、
最新弾「DISSONANCE DIVA」で登場して一気にトップメタへと上り詰めたディソナルリグたちですね。
優勝チームにはみこみこと黒タマ、準優勝チームにはみこみこと花代。
そこから下のチームも花代にみこみこにメルにと、
世は大ディソナルリグ時代と言わんばかりの大流行だったと言えます。
オポネントの差で公式ツイッターでのレシピ掲載こそされませんでしたが、5勝1敗ラインにはしっかりとユキの姿もありました。
つまり、ディソナは登場したばかりの新勢力でありながら、ユキ・花代・みこみこ・メル・黒タマの全ルリグが5勝1敗以上のプレイマット獲得圏内に存在していたことになるわけです!
上位チームのうちほとんどが「ディソナルリグ最低2名使用+その他ルリグ1名使用」というチーム編成だったとくれば、今回のディソナ祭で”新弾と向き合う”ことがどれほど重要だったかが分かるでしょう。
その強さの秘訣――いや、”秘訣”と言うほど隠されてはいないので素直に”理由”と書きましょう――理由は、やはりディソナでデッキを固めることによって生まれるデッキパワーの高さにあります。
攻めれば《小砲 バクチク//ディソナ》や《幻獣 ワウルフ//ディソナ》といったこれまでよりコストパフォーマンスの良い序盤火力。
リソースが欲しいならば《羅植 アイビー//ディソナ》や《羅星姫 タマゴ//ディソナ》といった使いやすいリソース獲得カード。
守れば《中装 ギロチン//ディソナ》《羅星 ノヴァ//ディソナ》などの手軽な高パワーラインのシグニたち。
カードプールがまだ少ないためデッキの拡張性が少々低めという弱点こそありますが、それを補って余りある性能のカード群は、ディソナルリグたちの活躍する原動力になっています。
キーセレクションまでに存在していた「限定条件」というルールが、僕は結構好きでした。
限定条件があるカードは基本的に『そのルリグでしかできないこと』をやってくれて、それがルリグの特徴を色濃く出すことに繋がるからです。
実質的な半限定条件の復活ともいえるパートナーシグニがいることも、今回ディソナルリグが山のように増えた理由のひとつになったのかなと思います。
ルリグとパートナーシグニを見れば、そのルリグが得意としていることが分かる。
これまでのディーヴァセレクションの時より、デッキを組む際の方針はかなり固めやすかったのではないでしょうか。
総じて、デッキパワーがこれまでより高く、ルリグとパートナーシグニという分かりやすい指標のおかげでデッキの最終形もイメージしやすい。
これだけの条件が揃っているのですから、ディソナルリグ組が大きな流行を見せたのも納得というものです。
参加者全体というくくりで見ても、過半数のプレイヤーがディソナルリグを使用していたというデータが出ています。
ディソナルリグ以外の人気所、はたしてどこらへん?
5勝1敗以上のラインにいた9チーム、
合わせて27人のうち18人がディソナルリグを使用ルリグに選択した今大会。
これは非常に大きな数字といえますが、
逆に1/3ほどのプレイヤーはディソナルリグを選択しなかったということでもあります。
いくらディソナルリグが強かったといえど、
これまでのルリグ全てがあっさりディソナに屈してしまったわけではありません。
上位に残った、ディソナ以外のルリグを見てみましょう。
特に有力候補として選ばれたのが、前回ウルシハさんのコラムでも注目デッキとして挙げられていたサシェです。
白-青黒型、白-赤青型合わせて3名が5勝1敗以上のラインに残るなど、大きな活躍を見せました。
僕のチームが4勝1敗で迎えた最終戦の対戦チームにも白-赤青型のサシェを使用しているプレイヤーがいましたので、上位卓にも結構残っていたのではないかと思います。
ディソナ組の序盤火力の最大値が《小砲 バクチク//ディソナ》であることから《聖将 トキユキ》や《羅星 リンクス》などが点数を守る役割を果たしやすく、白-赤青型は《エクスエコー》の手札コストとして追加採用された《聖紅魔 オリアス》も序盤をしのぐ壁として働いてくれます。
フルパワーの《舞イ踊リ色紬》によって攻撃力が、赤が入ったことによってエナのロック力が上がったサシェ。
元々持っていた対ビートダウン性能はディソナ環境においても健在だったようで、そこかしこで相手にアタック制限をかける《白羅星姫 フルムーン》の姿が見られたようです。
サシェに続く形で、リメンバが5勝1敗以上のラインに2名。
こちらは《羅原姫 H2O》を採用した原子軸風のものとディソナシグニを採用した《黒点の記憶》使用のものがそれぞれ1つずつでした。
ディーヴァグランプリ4thでは優勝、夢限少女杯でも準優勝で、かつ使用率最多でもあった”前環境の覇者ルリグ”リメンバ。
その安定感の高さはやはり魅力的であり、カードパワーが一段階引き上げられたディソナ環境でも十分使用に耐えうるルリグであったということでしょう。
その安定性の高さからディソナ組のカードプールさえ取り込んだこのルリグは、今後も様々な場所で活躍を目にすることになりそうです。
前環境から活躍を続けていたサシェとリメンバ。
この2つの白ルリグを筆頭に、以下5勝1敗ラインに1名いたルリグとして、ヒラナ、デウス、ウムル……と続きます。
デウスは相も変わらず原子デウスで、無理のない《ゼノ・クラスタ》の採用やどのシグニを引いても点数要求が作れる安定感など、リソース搾取への対応力の高さを武器にこの環境でもうまくトップメタたちと渡り合っているようです。
2021年の秋に誕生し、それから1年半。いまだ環境で戦い続ける原子デウスが一体どこまで突き進めるのかも、興味深いポイントのひとつですね。
一過性では終わらない! にじさんじ DIVA
さて、ディソナルリグが大きな活躍を見せ、旧弾からもちらほら戦えるルリグは上にいて、
特に色制限ルールが撤廃された恩恵はサシェが強く受けた……という所まではいいですが、
ちょっとここまでの情報では物足りない部分があります。
昨年末、大量に新規カードが出て強化されたはずのにじさんじのルリグたち。
なんだか話を聞きませんが、まさか、新弾発売からたったの数週間で完全に姿を消してしまったのでしょうか?
いやいやそんなまさか。おまたせ、待った?
ディソナルリグが27人中18人、リメンバ3人サシェ2人、ヒラナデウスウムル1人ずつで、ここまで出てきた5勝1敗以上ラインのプレイヤー数は合計26人。残る1人が使用していたルリグこそが、にじさんじコラボルリグのアンジュです。
バーチャルのシグニの中でも強力な攻撃性能を持つ《コード2434 西園チグサ》と、ルリグアタックによるダメージ加速が行えるアンジュの相性は抜群。WIXOSSにじさんじライバー最強決定戦では圧倒的な優勝率を誇ったアンジュは、にじさんじ限定の縛りを抜け出して通常環境に殴り込みを掛けてきました。
全体で見ても使用率第9位となかなかの数です。
相手の防御能力を十全に機能させず、またのゲーム1能力を通しやすくするためのや《幻竜歌姫 オロチ》といったエナ破壊。
《ウルトラスーパーヒーローズ》と《ウリス・スケアー》《ウリス・アフリクト》などを絡めたリフレッシュによる点数加速。
そして《コード2434 西園チグサ》によって追加されるルリグアタック。
あらゆる手段で攻撃を積み上げてゆくこのルリグは、まさに”アグロ”や”速攻”と呼ばれるようなジャンルのデッキとして高いポテンシャルを持っていると言えるでしょう。
にじさんじについて深く考えてみると、パワー5000になりながらレベル1シャドウを得られる《コード2434 空星きらめ》、パワー7000以上を比較的達成しやすい《コード2434 町田ちま》《コード2434 朝日南アカネ》《コード2434 海妹四葉》といった面々は、流行中のディソナの《小砲 バクチク//ディソナ》や《幻獣 ワウルフ//ディソナ》に強く出ることができます。
コラボライバーと好きなタイミングでコラボしていくことでリソースの少ないタイミングでも動き出していけるのも、手札破壊やエナ破壊が増えた環境では心強いところ。
にじさんじだって、カードパワーは一級品。
今後の環境次第でいくらでも活躍が見込める、まだまだアツいカードプールです。
まとめ
本大会の”勝ち上がったデッキ”を見てきましたが、大まかな傾向としては「ディソナルリグ大躍進、それでもこれまでの環境でトップメタにいたルリグは戦うことができるであろう」といったところでしょうか。
ある意味で、今後のメタゲームの動向を「躍進したディソナ組とどう向き合うか?」という形に
決定付けた大会とも取れます。
《小砲 バクチク//ディソナ》の効かない下級シグニが多くなるようデッキを調整する。
上位入賞したリメンバのように自身もディソナのカードを採用してディソナ組のカードパワーに立ち向かう。
素直に自分もディソナルリグを使ってみる。
向き合い方はさまざまですが、
「ディソナと向き合わずに大会で勝ち上がる」のが不可能ということだけは確かになりました。
ディーヴァセレクションの環境は今、大きく潮目が変わっている最中。
ディソナのカードパワーを上手く使いこなせれば、
メタゲームを次に大きく動かすのはそこのあなたになるかもしれません。