【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

グランプリはもう来月。環境調査を始めよう!

はじめに

夏並みの暑さから冬並みの寒さ、また夏並みの暑さ。
ちょっと前まで乱高下していた気温もようやく落ち着きを見せ、
とうとう安心して衣替えできる気候になってきた秋の暮れ、
いかがお過ごしでしょうか。
分厚い布団にしたら寝苦しくて夜目覚め、薄い布団にしたら凍えて夜目覚め。
睡眠時間が破壊され続けていた僕も、
ようやっと枕を高くして眠ることができそうです。

みなさまお久しぶりです。
コラムをあまり読まない方や、最近始めた方には初めまして。
3ヶ月ぶりにコラムを執筆させていただきます、「てらたか」です。
前回のコラムで「何度も自己紹介しているため
自己紹介のネタも少なくなってきた」という話をしましたが、
3ヶ月も期間を開けたおかげでみなさまも僕のことを忘れていると思いますので
ちょっとした自己紹介をさせていただきますと、

  • 夢限少女杯はスケジュール調整ができないため知り合いを応援する側。
  • 夢限少女杯のポイント集計期間=今季ポイント集計期間だと勘違いしていた。
  • 3ヶ月もコラム執筆をサボっているうちにコラム執筆1周年がとっくに過ぎていた。
  • 新弾関連のコラムを書く際、毎回正確な発売日が分からず商品ページを確認しに行く。イベント関連コラムも同様。
  • 上記のように曜日感覚や日付感覚がふわふわなので、もちろん特定の日付に対して因縁なんてあるはずもない。7月7日とか。

といったような感じです。
カードゲームについて全然自己紹介していない気がしますけど、
とりあえず僕と7月7日には何の関連性もないんだな、
とだけ覚えておいていただければ大丈夫です。

「REUNION DIVA」発売後、注目の新デッキは?

さて、前置きはこのぐらいにして、本題に移りましょう。
今日のテーマはといえばズバリ、『「REUNION DIVA」が現在の環境に与えている影響とは?』になります。

「REUNION DIVA」が発売してから、早いものでそろそろ3週間が経過します(もちろん発売日については今確認しました。延期してたのか……)。
夢限少女杯のラストスパート期間にグランプリの調整期間も合わさり、今のウィクロスセレモニーは安定して勝ち上がるのが特に難しい時期。
裏を返せば、この時期に勝ちあがっているようなデッキは、可能性に大きな期待が持てるデッキであるともいえるでしょう。

そんな現環境。「REUNION DIVA」の新規ルリグ、あるいは新規シグニやピースがどれくらい環境に関わっているのかは、大会に参加するなら当然気になるところ。
果たして「REUNION DIVA」のカードたちは苛烈な現在のメタゲームで戦えているのか?
注目デッキ、注目カードと共に確認してみましょう!

白青黒サシェ
(10月17日開催セレモニー・バトロコ川崎駅前 優勝・hyakkoさん)

まず注目すべきは、《白夜の使者 サシェ・モティエ》センターの新たな白軸デッキの台頭でしょう。

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サシェ特有の強みとして、「センタールリグである《白夜の使者 サシェ・モティエ》やクラフトレゾナが防御効果・点数要求効果を両方とも持っているため、他ルリグなら攻撃用あるいは防御用のカードを採用したい箇所に、柔軟にアドバンテージ獲得のカードを採用できる」という点があります。

手札破壊に対抗するための《みこみこ☆きらっきら》や安定度を上げる《スーパー・ヘルエスタセイバー》
《白羅星姫 フルムーン》と絡めれば実質全面防御として機能する《マキナリペア》、点数を詰める手段を広げるための《みこみこ☆ずばしゃーん》《ウルトラスーパーヒーローズ》
ルリグ自体が防御面を作ってくれるターンはシグニで耐性を作る必要性も薄いため、メインデッキも《凶魔姫 エレシュキガル》入りや大量の除去シグニを採用する余地があるなど、従来の白軸デッキとは似て非なる戦い方でメタゲームに入り込んでいます。

素直にシグニで要求を繰り返す相手に対しては滅法強く、環境に合わせてアドバンテージ獲得方法を吟味することで幅広い構築を生み出せるデッキです。
今後も環境でよく見かけることになるのではないでしょうか。

白青黒リメンバ
(10月15日開催夢幻CS・193名駅太閤店 優勝・おうかさん)

もう一つ、大きく目立っているのが《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》メインのデッキでしょう。

WXDi-P11-078 WXDi-P11-050 WXDi-P11-051

発売前には「3種類のカードを公開領域にそろえなければいけない」「パワーは高いが耐性を何も持っていない」など結構ネガティブ寄りな意見も散見された《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》ですが、いざ蓋を開けてみれば、各地で活躍が見られるようになりました。
耐性なんてなくてもパワー15000は従来のデッキでは除去に一苦労するラインですし、蘇生するシグニや「サーバント回収」「パワーマイナス」の2つのアタックトリガーを状況に応じて使い分けられるため柔軟性もかなり高かった、というのが実際のところ。
《聖天姫 エクシア》《幻水姫 シィラ》かはたまた《コードアンシエンツ ファラリス》《羅星姫 ミュウ//メモリア》なのか。
相手に合わせて何度も蘇生させることによってゲーム展開を自分側に傾けることができます。

とはいえ、「2種類の融合の儀と本体をそろえる」という部分についてはやはりネックになっているため、何度もトラッシュからシグニを積み込めるノヴァ、デッキを回転させてパーツを手札に引き込めるリメンバといった、供給力の高めな白ルリグメインの構築が現段階では主流となっているようです。

《融合の儀 ウムル//メモリア》との相性のよさから《羅星 アンチラ》が採用される、場をより硬くするための蘇生先として《聖将 バチョウ》が評価されるなど、カード同士による相性補完がより光るのも《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》軸のデッキの特徴といえるでしょう。

ビートダウンデッキに対しての強力な封じ込め能力を持っているサシェ、高パワーライン、かつ何度も《聖天姫 エクシア》《幻水姫 シィラ》などを蘇生させて点数要求を妨害する《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》軸デッキ。
前弾と比べ、こういった白ルリグたちがより目立つようになったという点が、「REUNION DIVA」が現時点で環境に与えている最大の影響なのではないかと思います。

これから活躍しそうなカード、あるいは従来のデッキを強化するカードたち

サシェからの抑圧、高パワーラインの暴力に加え前弾から流行が続くリメンバなども込みで、少しずつ苦しい立場へと追いやられているのが他色センターのビートダウン。
とはいえ、それらのデッキもただ黙って見ているわけではありません。
特に、これまで環境最先端を走り続けていたデウスの勢いなんかは、まだ衰えてはいないといえます。

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例えばこれらのシグニなんて、非常に高いカードパワーを持っています。
赤1エナでパワー10000までバニッシュできる《幻怪姫 エクス//メモリア》は、これまでどうしてももの足りないことが多かった赤シグニの高レベル除去の事情を変える力があります。
そして《中装 デウス//メモリア》はその汎用性の高さゆえ、バニッシュ除去であるというシナジーの低ささえ無視して白軸のデッキに採用されるほどのカードパワー。
除去にかけるコストの効率化、除去範囲の拡大化。様々な手練手管を弄すことで、赤や黒のビートダウン、特にデウスやエクスは環境に生き残っています。
これから先、とうとうD・X・Mの隆盛に終止符が打たれるのか、それともこの先もまた別のアプローチで環境に居座り続けるのか。
ディーヴァグランプリ4thに向けて、深く注目していくべきポイントのひとつでしょう。

他方で、緑基盤のデッキにも転機が訪れました。

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これまで序盤の点数要求を2エナかかる《幻水 キュウセン》や条件達成が面倒な《幻水 オオミズゴケ》に頼らざるを得なかった緑ですが、1コストかつ難しい条件もなく打点になってくれる《翠将 バーバリアン》は革命的な存在となりました。
ランサーは、白軸で序盤を守る《聖天 アルテミス》《コードメイズ キョウシュウ》《聖将 チョウウン》といったシグニ群をすべて貫通できる優秀なダメージソース。
緑で他ルリグと差別化を図れる優秀なカードといえるでしょう。

また《幻怪姫 翠子//メモリア》も、緑の《聖天姫 エクシア》《幻獣 テングザル》とでも言うべき強力な新規カードです。
防御面数の追加を《幻怪姫 翠子//メモリア》に任せることでアシストを軽量の防御に寄せることができるため、《翠将 バーバリアン》による序盤のダメージソースの軽量化と合わせて、緑ルリグが全体的に抱えていた「リソースが足りない」という問題はかなり解消されました。

これらの追加のおかげで、早速セレモニーでメルが入賞を果たしたり、ちらほらとバンやママを見かけるようになったりなど、そこかしこで萌芽が出ています。
果たして、環境で増え続ける白軸のデッキをなぎ倒す勢力になってくれるのかどうか。
これから先に期待がかかるところです。


青メインのデッキは、主要ギミックである手札破壊が《羅菌 アメーバ》に対策されてしまう影響から、少し数を減らしそうな印象を受けます。

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とはいえ、《蒼英姫 リメンバ//メモリア》という強力なダメージソースを獲得したあや、長期戦においてリソース獲得とダメージソースの生成を続けられるアロス・ピルルクの登場など、様々な選択肢が生まれているのも確かです。
手札破壊系の構築は、そのわかりやすい強力さのおかげでデッキ構築のノウハウがかなり蓄積されています。
メタが手札破壊を重視しているか軽視しているかという波を読み切りながら使っていきたいところです。

まとめ

前弾でも、環境序盤からリメンバがどかんと入ってきてそのインパクトに圧倒されつつ、環境中盤が過ぎるとミルルンの優勝報告がじわじわと増えてくるといった変遷が見られました。
最新弾「REUNION DIVA」環境も、現時点では白軸がどかんと入ってきている状況とはいえ、他デッキが登場・また強化される余地は十分に残されていると見ています。
すでに開拓されはじめたサシェや《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》軸のデッキ、緑軸のデッキの改良の余地を探してみるもよし。
新たなデッキタイプを見つけに行くもよし。

夢限少女杯、ディーヴァグランプリ4th。来たる戦いに備え、バッチリ研究を続けてゆきましょう!

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