【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

オール・キー・ディーセレのこのデッキがすごいアカデミー!各フォーマットの~Brilliant deck~紹介

♪キーンコーンカーンコ ブチッ……


やぁ、ブリリア~ント!!(挨拶)
「しみずき」だ!!

さぁ、今週もブリリアントを語る金曜日がやってきたぜっ!!
普段はこのウィクロスアカデミーで講師をやってる。
でも、世間は夏休み!授業なんてやってらんねぇよな?

まぁ、今この記事を読んでる中で本当に夏休みがある奴なんてのは、
それこそダイヤモンド並みに貴重だけどな!!
ハッハー

え? 「ブリリアント(Brilliant)」の意味がわからないって?
仕方ねえ、一瞬だけスラングの授業としゃれこむぜ!!
「Brilliant」は本来「輝かしい」を意味する単語だが、
誉め言葉としてイギリス英語でよく使われてる。
いわゆるスラングってやつだ。
ニュアンスとしては「Great」が近いぜ。
(COOLとかHOTとかありきたりのスラングを使いたくなくて、
この記事のためにせっせと調べたぜ)

今回は直近のセレモニーで入賞を果たしたデッキの中でも、
個人的にブリリアントを感じた、
「Brilliant deck」(命名、しみずき)を紹介するぜ!!
簡潔に言うと、これまではバーストちゃんが、
そして最近「からばこ」氏が執筆した「このデッキがすごい!」
しみずきver.だ!!

セレクターの諸兄らはデッキのどんなところにブリリアントを感じる?
俺はデッキとしての「真新しさ」に……かな?

いわゆるテンプレート、テンプレ構築と言われるまでに
昇華したデッキタイプは確かに強い。
多くのセレクターに使用されることで、さらに磨きがかかって洗練されていく。

そんな完成されたデッキを押しのけ入賞までこぎつけた、
セレクターの創意工夫が詰まった新気鋭のデッキたち。
数多の環境デッキたちに揉まれ、
磨かれたデッキはまさにブリリアントな宝石だ!!!


……と、いうことで。

本文に入る前にクールダウンして、恒例の自己紹介を簡単に。

  • 第1弾「サーブドセレクター」から競技思考で『ウィクロス』をプレイ
  • 「夢限少女杯」出場を目指して、SPSランキング全力疾走中!!
  • 普段はこんなキャラじゃないです(多分)

オールスター

華代・爾彩炎
(8月7日開催セレモニー・ホビーステーション秋葉原本店3位・たろるさん)

ディーヴァセレクションというフォーマットが始まってから1年半以上が経過しました。
カードプールの拡張とともに、大量のコインを獲得できる《発進!WIXOSSロボ》や、《烈情の割裂》と合わせて対戦相手のエナを強烈に制限できる《GO TO the TOP!》《デス・ビーム・ディーヴァ》など、下環境でも十二分に強いといえるピースが増えてきました。

これまでもルリグ3面デッキはしばしば目にしていましたが、ピースを使うために色だけ合わせた、シンボルのような扱いがほとんどでした。
しかし、この花代デッキはアシストルリグもしっかりとグロウし、その性能を十二分に発揮します。

このデッキにおけるアシストルリグの活躍は以下の3点。
順に解説していきましょう。
(もっとあったらゴメンナサイ……)

  1. リフレッシュダメージによる打点加速
  2. エクシードコストの増加によるキーのパワーアップ
  3. リミットの増加
1.リフレッシュダメージによる打点加速

「PRISMATIC DIVA」にて登場した《ウリス・スケアー》《ウリス・アフリクト》はどちらも4枚の山札を削ることができます。
ここにドリームピースである《ウルトラスーパーヒーローズ》が加わることで、合計18枚もの山札をひっくり返せます。
これにより現実的なラインでリフレッシュによるダメージを狙えるようになっています。

WXDi-P08-003

現在のオールスター環境においてリフレッシュによるダメージが狙える点は非常に大きいです。
理由としてはキーの《繚乱する花束 アルフォウVSハイティ》によるライフクラッシュ枚数を無視して1点分のダメージをねじ込めるからです。
このデッキには他にも相手ターン中にライフクロスをクラッシュできる《謳金時代》が採用されており、ライフバーストなどで《時雨の調 ゆきめ》破棄ターンに大量打点を与えることに失敗した場合でも保険になってくれます。

数は減ってきていますが、ライフクロス操作してくる相手にもリフレッシュダメージは非常に有効です。
現在では《天佑神助》を採用し《音階の右律 トオン》を埋めてくるアンデッキが増えていますし、《超罠 ミミック》による山札操作から《リーサル・ブラック》によって《色欲の魔人 アスモデ》を連鎖させるウリスデッキも一定数存在します。
これらの耐久プランを崩壊させることができるのは大きなメリットです。

この点は、《華代・爾彩焔》のゲーム1能力や《謳金時代》のライフクラッシュ効果と組み合わせることで、強力なライフバーストを持ったライフクロスの上から回復を重ねて目的のライフクロスを守る、いわゆる「かぶせ」の動きにも対応しています。

WX19-005

2.エクシードコストの増加によるキーのパワーアップ

アシストルリグが2レベルまでグロウすることで使えるエクシードが2枚増えます。
これにより、キーによる強力なエクシード効果を使用できる回数が増える点は想像以上に強力です。

このデッキでは、前のめりなデッキコンセプトと相性の良い《対極の選択 タマVSウリス》が採用されています。
そのためルリグアタックによる得点も狙いやすくなっているだけでなく、2種のエクシードによって状況に応じた防御が取れるようになっています。
一度エナを絞ったあとの、バウンスによるエナを与えない除去もやられる側からすると非常に厄介です。

WXK11-006

3.リミットの増加

最後はおまけ程度ですが、さりげなくリミットが増えることで、2止めルリグの元祖《轟炎 花代・爾改》と同じくリミット6で戦うことができます。
《暴食の暴君 トウタク》を主軸に闘うこのデッキでは、出現時の能力を十全に活かせる点がかみ合っていますね。

この点はほかの2止めデッキでも活かすことができそうです。
例えば《簒奪の花嫁 アルフォウ》のリミットが7になれば《魔鳩の飼育 ゴージアウト》を2面立てながら3面並べることが可能になります。

総じてアシストルリグの強みを活かしたまさにブリリアントなデッキと言えるでしょう。
僕自身もこのデッキによって創作意欲が溢れてきました。
いつの日か僕も新機軸の止めデッキを紹介できれば幸いです。

キーセレクション

メル=ヴェスパー
(8月14日開催セレモニー・ホビーステーション名駅2号店2位・エンゲルさん)

前弾「CONFLATED DIVA」のリリースによって、キーセレクションに参戦しているルリグのから新たな5人のセンタールリグが登場しました。
この5人のルリグはこれより6枚以上のコインが使用可能になり、デッキ構築の幅がグンと広がりました。

一気に5体ものルリグにアップデートが入ったこともあり、現在のキーセレクションの環境は非常に混沌としています。
環境を読み切るのは不可能といっていいほどです。

そんな環境ですが、夢限と糾う者の2つのデッキタイプは頭一つ抜けているといっていいでしょう。
夢限は《レイラ=クレジット》を無理なく採用できるおかげで、ディーセレクション産の強力なエナ破壊カードを搭載したデッキに対して強く出られますし、《アロス&コードピルルク KEY》によって強みを潰されてしまうデッキも少なくはありません。

糾う者はどんなルリグからでもグロウできるというカスタマイズ性の高さがウリで、ディーセレのセンタールリグの追加による強化をしっかりと享受してデッキパワーを底上げしています。

WXK03-003B WXK09-001

今回紹介するメルは、そんな夢限と糾う者に対して非常に強く立ち回れるデッキに仕上げられています。

夢限に対しては、《メル=チアーズ》のゲーム1能力がかなり効きます。
起動能力を1ターン封じられることで、コインの獲得ができず、裏返るのが遅れるばかりか、相手のリミットをコピーできないため、1ターンの間リミット2で過ごすことになってしまいます。
もはや1ターン欠損と言っても過言ではないこの事象は、メル側にゲームの天秤を大きく傾けてくれます。

糾う者に対しては、アーツの《自縄自縛》が非常に有効です。
その理由としては、糾う者のグロウ時効果で宣言されるランキング不動の1位であるところの《弩書 ザ・ロウ》に対して、3面防御2面除去という驚異のスペックに化けるためです。
だからと言って《自縄自縛》を嫌って《弩書 ザ・ロウ》を出さないとなると、それはそれで盤面の構築がおぼつかなくなってしまいます。
特に糾う者は、エースシグニである《紡槍 アークエナジェ》を可能な盤面に維持したいデッキなので、《弩書 ザ・ロウ》の回収無しではデッキのスペックを十全に発揮できません。
このメルデッキでは《永遠の鍵 タマヨリヒメ》によって再利用することもできるため、《弩書 ザ・ロウ》に対してかなりの睨みを効かせることができます。

コインの兼ね合いで諦めるケースもあったベルセルクも獲得コイン数が増えたことで、無理なく組み込めるようになっています。
高いパワーと各種耐性も付けられるデッキタイプで、有利に出られる対面も一定数存在するため、今後も活躍が期待できそうです。

全国的に大会の開催数の少ないキーセレクションですが、個人的にはメチャクチャ研究しがいのある面白いフォーマットだと思っています。もっと流行って欲しいですね。

WDK12-001

ディーヴァセレクション

黒白青デウス
(8月21日開催セレモニー・トレカショップKCC3位・あんしゃさん)

登場から依然として環境上位の座に君臨し続ける、誰もが認めるトップディーヴァのデウス。
リメンバや《幻怪 コックリサン》の登場により、その座が揺らぐかと思われましたが、白色を取り入れることにより、見事に環境に適応することに成功しました。
なかでも《コードメイズ ユキ//メモリア》の存在が大きく、苦手とする《コードハート リメンバ//メモリア》《幻怪 コックリサン》によって耐性を持ったシグニも簡単に処理することができるようになりました。

このデッキは黒青白の3色構成で、アシストルリグとピースの構成は、ディーヴァグランプリ3rdで準優勝を果たしたhyakko選手のデッキと同じですが、シグニデッキに大きな変化が見られます。
特筆すべきは白のレベル3シグニです。hyakko選手のデッキだ《聖天姫 エクシア》《幻水姫 シイラ》だったところが、《コードハート リメンバ//メモリア》《聖天姫 アークゲイン》と、まったく別のパッケージになっています。
この点は環境に対する考え方が表れていておもしろいですね。

WXDi-P06-031 WXDi-P01-033

ほかにも先述した《コードメイズ ユキ//メモリア》に加えて、《凶魔姫 エレシュキガル》を採用することで、《聖天姫 エクシア》などの堅牢な白シグニによる布陣を切り崩しやすくなっています。

デウスの構築のカスタマイズ性の高さを感じられる構築でした。

終わりに

次回はあなたのデッキが紹介されるかも?
ぜひ大会に参加して、皆さんのとっておきのデッキレシピを教えてください!
と、「バーストちゃん」のこのデッキがすごいおななじみ?のセリフで締めさせていただきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
また次回の講義でお会いしましょう。

タカラトミーモール