【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「PRISMATIC DIVA」曲者ぞろいのSRシグニ12種レビュー!!

キーンコーンカーンコーン♪

みなさまごきげんよう、ウィクロスアカデミーのお時間です。
今回の講師を担当します、「しみずき」です。

まずは恒例の自己紹介を簡単に。

  • 第1弾「サーブドセレクター」から競技思考で『ウィクロス』をプレイ
  • 公認・公式大会での実績多数
  • この世に絶対は無い!!

ホームルーム:長い言い訳と謝罪

えー、前回の「ウィクロスアカデミー」自己紹介にて「花代」のセンタールリグ化に歓喜し、「ディーヴァグランプリ3rd」にて”絶対”使うと豪語しました。

しかし、この世に絶対はありません。

人間の価値観は置かれた状況によって流動的に変化していくものです。
ときには自分の発言に対しても柔軟に対応を変えていくのが、現代を生きる社会人にとって必要な心構えなのではないかと僕は考えるわけです。

先日、僕の価値観を大きく変える一大イベントが発表されました。

そう、「夢限少女杯」です!!

優勝者はイラストレーター様の手によって、美少女になったうえでカードになれるという、「This is WIXOSS」と言わんばかりのアニメに即した演出を受けることができます。
それが自分の「相棒ルリグ」と一緒に描いて貰えるとなれば、いちファンとして「夢限少女」を目指さない訳にはいかないでしょう!!
また今回の招待枠制度は『ウィクロス』の「強さ」よりも、『ウィクロス』に対する「熱量」が重視されていると考えています。
であれば、厳しい条件をクリアした16人の参加者は、『ウィクロス』の修羅、ウィクロスモンスターの集まりと言っても過言ではないでしょう。
そんな過去最高レベルの「熱量」を持ったセレクターが集う大会です。会場が沸騰してもおかしくない激戦が繰り広げられるのは間違いありません。

その渦中に「競技思考で『ウィクロス』に取り組んでいる」と自称している僕がいないなんて、僕自身が許せません。
来たる「夢限少女杯」の招待枠を勝ち取るため、本気でSPSを集める必要が出てきました。
そして、「ディーヴァグランプリ」は上位入賞で大量のポイントを獲得できる極めて重要な大会です。
「好きなルリグの構築を仕上げて大会に臨む」という、当初予定していたスタンスは、誠に不本意ながら撤回せざるをえません。

えー、長々と語ってきましたが、結論を申しますと、花代は恐らく使いません!!
(次環境、赤デッキは相当キツいんですぅ……)

全世界100万人の花代ファンの皆様、期待を裏切る形となり大変申し訳ありませんでした!!
この場を借りてお詫び申し上げます。
また、私「しみずき」は「夢限少女杯」出場に向け、この4か月間は本気でSPSランキングを走ります。
出られるセレモニーは可能な限りすべて出ます。全国各地のセレクターの皆様……
「対戦、宜しくお願いします!!!!!!!!!」



さて、講義に戻りましょう。

今回のテーマは新弾発売前の恒例行事、SRシグニ全レビューになります。
僕なりに使い方を《試行錯誤》してきました。その成果をとくとご覧あれ。

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本日の時間割は以下の通り。

1時間目:「PRISMATIC DIVA」の所感
2時間目:「アイドルランド プリパラ」の話
3時間目:SRシグニレビュー
4時間目:総評

1時間目:「PRISMATIC DIVA」の所感

個別のレビューの前に、僕が「PRISMATIC DIVA」のリストを眺めてひとつ感じたコトをお話しします。
それは「DXM」最強時代に終止符が打たれるのでは?というものです。
「CONFLATED DIVA」環境は、DXMが最強のまま幕を閉じた。というのが僕の認識です。

「ディーヴァグランプリ2nd」で優勝を飾ったチームエクスをはじめ、コンスタントに上位入賞を果たす原子デウスにチームデウスなど、依然としてDXMが強かったというのはディーセレクションに取り組むセレクター諸兄らも、納得の事実でしょう。
出る杭というには、大きくそびえ立ち過ぎた感はありますが、それでもいつかは打たれる日が来ます。それが「PRISMATIC DIVA」発売日だったという訳です。

さてDXMを主語に置きましたが、「PRISMATIC DIVA」にはそれだけを狙い撃ちという訳ではなく、赤黒基盤でバニッシュを主体に攻めるデッキ全般にとって、向かい風となる有力なシグニが登場します。

それは《幻怪 コックリサン》襲来です。

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自身をトラッシュすることで、白シグニにバニッシュ耐性を付与することができます。
これまでも、《凶天姫 ヴァルキリー》《コードラビリンス ノートルダム》など、疑似的なバニッシュ耐性を有したシグニは存在していました。
しかし、メタゲームの中でその姿を見る機会は少なかったと思います。
結局、バニッシュ耐性”だけ”では、一線級で活躍するには少し厳しかったと思っています。

《幻怪 コックリサン》の強力な点は、そのバニッシュ耐性を「外付け」できる点にあります。
ここに《コードハート リメンバ//メモリア》《聖天姫 エクシア》《幻水姫 シィラ》を代表とする、ゲームの戦況を動かせる実践レベルのメタカードが組み合わさるとどうなるでしょう?
シグニの除去をバニッシュに頼っていたデッキは、メタカードによる妨害を余すことなく食らう破目になってしまいます。

それではここで、既存のDXMの除去方法を総ざらいしてみましょう。

アレ? 全部バニッシュじゃね???

そうなんです。アシストによる相手のターン中の除去だったり、パワーマイナスやアタックしたときなどのバリエーションこそありますが、基本的にDXMの除去方法は全部バニッシュなんです。
【アサシン】もありますが、それは《幻水姫 シィラ》の守備範囲。
そうなると《幻怪 コックリサン》+適切なメタカードの組み合わせによって、ゲームのテンポが著しく崩されてしまいます。
実質相手の《幻怪 コックリサン》が、1点分の拡張防御になっているようなものです。ディーセレクションでそんなことされれば敗北必至です。

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あとはさらっと登場した《聖天 アルテミス》も、しっかりバニッシュ主体のデッキには刺さりますよね。
こちらはパワーマイナスで対処できるぶんいくらかはマシですが、《マキナウィングスラッシュ》《デウスドライブ》《エクスゲイザー》とDXMの汎用的なアシストは完全にシャットアウトされてしまいます。

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さらに「PRISMATIC DIVA」には、上記のシグニたちと色の合致するセンタールリグ《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》が登場します。このリメンバが有するゲーム1能力もルリグ効果でゲームメイクを行なうDXMには効果抜群です。

《幻怪 コックリサン》《聖天 アルテミス》《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》を組み合わせたデッキが流行した暁には、既存のDXMは王者の座を明け渡すことになるのではないかと考えています。

2時間目:「アイドルランドプリパラ」の話

「PRISMATIC DIVA」の目玉に「アイドルランドプリパラ」とのコラボがあります。
本講義のレビュー対象のSRシグニにも<プリパラ>のカードが2種存在しますので、レビューの代わりとしてプリパラシグニの所感をお話していきます。

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<プリパラ>のシグニは各色の各レベル帯に1枚ずつ登場しました。3色選択するとサーバントと合わせて40枚ピッタリになるので、メインデッキは<プリパラ>統一が可能になっています。
性能面としては、ある程度<プリパラ>クラスで構築を固める必要がありますが、そのぶんカードパワーは高めに設定されています。
例えば《プリパラアイドル 黒須あろま》はわずか1エナで10000以下のシグニをバニッシュできますし、《プリパラアイドル 東堂シオン》は、トラッシュさえ肥えていれば、起動能力1回で《羅原姫 H2O》やダウン状態の《コードハート リメンバ//メモリア》まで溶かせるマイナス値を誇ります。

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《プリパラアイドル 真中らぁら》は出現時2エナでバウンスと使い勝手のいい除去能力を有しています。
トラッシュ送りに関しては成功したらラッキー位の気持ちでいましょう。
自身以外の<プリパラ>シグニをパンプする効果も、レベル2帯に12000ラインになれる《プリパラアイドル ドロシー・ウェスト》が存在するため、ほかのレベル3<プリパラ>シグニと並べてやることで堅牢な盤面を構築できます。《プリパラアイドル 真中らぁら》を複数体並べても自身はパンプできないのが少し惜しい点ですね。

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《プリパラアイドル 紫京院ひびき》は1体で2ドローできるのでレイのセンタールリグとの相性がよさそうです。
繰り返し効果を使われることを嫌って除去しようとすれば、今度は手札破壊をお見舞いできます。

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[専用のピース《み~んなではじめるアイドルライフ!》も、最大5リソースの確保や、バニッシュを状況に応じて選択できるので、ほかのドリームピースと比較しても遜色ない性能を有しています。

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個人的に注目しているのが、《プリパラアイドル ファルル》です。
パワー8000のデカい《蒼魔 マノミン》なので、既存の手札破壊デッキへ出張しているのをよく見かけそうです。
<プリパラ>のシグニが捨てられた時の凍結効果も輝くタイミングは多く存在するので、かなり実践級のカードではないでしょうか?

ほぼ<プリパラ>単で戦うも良し、タッチ<プリパラ>でハイスペックな部分を抽出するもよしと、十二分に戦っていけるカード群だと感じました。

3時間目:SRシグニレビュー

お待たせしました!!
今回の講義の本題に参りましょう。
「PRISMATIC DIVA」に登場するSRシグニで、残る10種のレビューになります。
基本的にディーセレクション視点のレビューになります。
僕のレビューでは恒例の5段階評価とともにレビューしていきます。過去2回のメモリーシグニのレビューとは異なるので、評価軸を以下のように変更しました。

★★★★★:強い!! 即戦力!!
★★★:使い方によっては輝く
★:手のひらが返る日を待っています

※2と4はその中間くらいのイメージ

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幻水姫 セイレーン
評価★★★★

アタックフェイズ開始時に4枚の手札があれば覚醒し、13000の高パワーと場を離れた時のバウンス能力を獲得します。
1~2面の点数要求を行なう際に、相手の除去アシストや除去LBに反応し残りの面を要求できるようになるのは非常に優秀です。
毎ターンの全面要求が難しいデッキでは、攻めの機会を最大限活かすことができます。

また、《凶魔 パイモン》《大装 ムラマサ》《大装 タマ//メモリア》などのアタック時に自分のシグニを盤面からどかすカードと一緒に並べれば、能動的にバウンス能力を使っていけます。
相手のパワーラインにもよりますが、《凶魔 パイモン》ならコスト後払いの置くだけ2面要求になるのでなかなかに強力です。

ほかにも、覚醒したこのシグニが除去されずにターンが帰ってくると、このシグニをエナチャージすることでもバウンスが可能になります。
相手のアタックフェイズ中に除去されれば、正面のシグニをバウンスすることで、防御面でも働きが期待できます。
アタックフェイズ中ならどちらのターンでも有効に活用できる反面、相手のメインフェイズ中に除去をもらってしまうのが一番悲しい展開ですね。
この点は、《明日へ前進 アキノ》《ドーナ SUN》などで相手ターン中に【シャドウ】付与してやることでカバーできます。

総じて強力なカードではあるのですが、ひとつネックが存在します。それは、手札破壊デッキと相対したときに、盤面を埋めた状態で4枚もの手札を維持するのが結構ムズかしそうという点です。

こればっかりは手札補充系のアシストやピースで補ってやるしかなさそうです。

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羅植姫 ユキ//メモリア
評価★★★★

キーセレクションのユキの「シード」と「開花」を彷彿とさせる効果になっています。
このシグニが生き残りさえすれば、毎ターン「種まき」ができるので、ロングゲームにはもってこいの能力です。
手札以外にリソースをプールできる点は非常に優秀で、永続的なパワーパンプも相まって手札破壊デッキに対して強く出られそうです。
それ以外のデッキに対しても、ありとあらゆるシグニが高パワーを引っ提げて疑似開花する点は相手からしてみれば非常に厄介。

パワー16000を超えたシグニは基本的にバトルによってバニッシュすることは不可能なので、驚異的な場持ちを発揮します。
また、裏のシグニを表にするだけなので、ライズシグニでも問題なく出てきます。除去耐性こそないものの、パワーが5000上昇した《羅原姫 H2O》《幻怪姫 タマモゼン》なんかは、ちょっとお引き取り願いたいですね。

レベル3シグニでなくとも、パワー8000以上のレベル2シグニを種まきできれば、パワー13000という除去され難いラインに到達できるので及第点と言えるでしょう。
ほかにも、開花タイミングがメインフェイズ開始時と《明日へ前進 アキノ》の自動能力と相性がよいです。(ちょっともったいない気もしますが……)
恩恵を受けるまでに1ターンのタイムラグがあるのと、強いシグニを埋められるかは運に依存する点がネックですが、かなり強力なシグニと言えるでしょう。

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蒼魔姫 リッチレーサー
評価★★★

このカードが手札から捨てられたときに誘発して、追加で1枚手札を捨てるとそのターンの終了時に復活できるというユニークな効果を有しています。
相手からの手札破壊にも反応しますが、これに関しては特にリターンもないので狙う必要はないでしょう。

このカードは自分のターン終了時に復活できたときに真価を発揮します。
とは言え、これを成功させるのはなかなかにシビア。
まずは別の効果でこのシグニを手札から捨てる必要がありますし、そのうえで追加の手札が必要になります。さらターン終了時に《蒼魔姫 リッチレーサー》が出てくるためのシグニゾーンが空いていなければ復活が失敗してしまいます。

相手が除去アシストを使いたいタイミングを狙うか、除去LBを踏んだときの保険にするなど、戦況を見極める目が問われる能力です。
《蒼天 ガギエル》のようなアタックしたときに手札を捨てられるシグニを要求にならない面に立てておけば、相手の除去アシストに対してあと出しできるので、多少は使いやすくなりますね。

ほかにも、毎ターンこのカードの効果を予約し続けることで、半ば強引に復活を狙うのも手です。
クラスが<悪魔>であるため、《DEVIL’S CARNIVAL》の効果で回収が効きます。
この点を活かして、ターン終了時に復活しなかった《蒼魔姫 リッチレーサー》を拾うことで、次のターンも使いまわすことができます。
リッチだけにリソース的にリッチなデッキにしかできない芸当ですが、成功すればディーセレクションにおいて貴重な拡張防御になってくれます。
悪魔軸ノヴァなどのなるべく長期戦に持ち込みたいデッキには搭載する価値がありそうです。

また、ある程度の専用構築が求められるシグニですので、復活成功時のリターンは大きく獲得したいところです。《聖天姫 エクシア》は自身が除去のヘイトを集めてくれる点、別のシグニがLBなどで除去されてしまっても、盤面を埋めた状態でターンを渡せるので、自動効果を活かしやすい点は好相性ですね。

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コードオーダー エルドラ//メモリア
評価★★★

前弾のSRで似たような効果を持っていた《コードオーダー メル//メモリア》も、一見すると運任せで使い難い印象でした。
しかし、n枚見て下に送る系のカードでデッキの順番を操作し、ドロー加速などで山札を掘り進め、そのゾーンに到達した状態で効果起動することで、高いコスパでの運用が実現できました。
この《コードオーダー エルドラ//メモリア》も類似の運用が可能です。
であれば、ランダム要素を排除したうえで、このシグニのメリットを享受することができます。
マイナス値は少し心もとないですが、アタックしたときという強力なタイミングで除去を行使できます。補助スペルである《INVESTIGATE》を使えばノーコスト10000マイナスという破格のアタッカーになってくれます。

また、自分のターン中も【シャドウ】が付いてくれるので、LBのケアも可能。
白軸のデッキなどはLBの大半をレベル3シグニが占めている構築が多く、その内容もアップ状態のシグニを除去するというものがほとんどです。
そのため、このシグニの下にレベル3のシグニを置くことができれば非常に心強いですね。

1試合毎にメチャクチャ頭を使うこと請け合いですが、山札の下に送ったカードの内容を全部覚えて、《コードオーダー メル//メモリア》《コードオーダー エルドラ//メモリア》の2枚看板でコスパよく攻めるデッキはおもしろそうですね。
短期記憶がニガテな僕は毎試合やらかしそうなので、環境に食い込まれると困ってしまいますが(笑)。

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羅星姫 アンドロメダ
評価★★★

相手のエナを1エナまで削れるシグニの中で汎用性が高いのが特徴。
これまではほぼ赤単構築にしないと使えなかった《紅将 ナベノツナ》やDXM専用機だった《紅将姫 キントキ》《コードアクセル ガルウィング》、スペルを必要とした《コードアート Rンニング》、そして自身のライフクロスが1枚以下という条件があった《幻竜姫 真・遊月//メモリア》などなど、専用構築を求められるカードばかりでした。

しかしこの《羅星姫 アンドロメダ》は、”レベル1シグニを置くだけ”という軽い条件で、1エナという領域まで切り込んでいけるようになりました。
《マドカ//クラップ》《メル・インビジブル》などの大型防御アシストの基礎エナは2ですので、1エナまでエナ破壊できる点は非常に大きな意味を持ちます。
レベル1シグニかつ、1体で2エナも破壊できる《幻竜 遊月//メモリア》との相性は言わずもがなです。
このカードの登場によって、白軸の基盤でエナを与えないように立ち回ったうえで、さらに負荷をかけるといった芸当ができるようになりました。

もう一つの効果であるパワー+10000の補正値もなかなかあなどれません。これはパワー13000が一つのラインとして存在することからも明らかです。
バニラなら15000、条件付きで7000になるシグニであれば17000と、そう簡単には突破できないパワーに到達します。
無理にレベル1シグニ2体を並べずとも、エナ破壊が不要なタイミングであれば、3+3+1の盤面でパワーパンプ効果を選択することで、堅牢な盤面を形成することも可能です。

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幻竜歌姫 オロチ
評価★★★★

ディーセレクションにおいて、アタックしたときにエナ破壊を行使できるシグニは珍しく、このシグニのほかには僕の認識違いでなければ、《紅将 ベディヴィエール》しかいません。
ライフクロスをクラッシュしたあとでエナ破壊ができるので、一度エナを削り取ってしまえば、常に少ないエナでの行動を相手に強要することができます。
単純に、レベル2の段階で一気呵成で攻めて、続く3ターン目に《幻竜 遊月//メモリア》《幻竜歌姫 オロチ》2体の盤面に。
アタックフェイズ開始時に4エナ削りながら、さらに攻撃を通せば2エナ破壊って考えるとメッチャ強くないですか?
そこに、《宇宙級母性》《遊月・レッドベリル》などのエナを与えない攻め方を組み合わせるとさらに強力。かなりの負荷を相手に掛けることができます。

今弾でセンタールリグとして参上した《参上 緑姫》とは、相性バツグンだと考えています。ゲーム1能力で早々に相手のエナと盤面を焼き払ってから、このシグニで攻め立てることで、終始エナを絞った状態を作ることができます。

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羅植姫 タナバタ
評価★★

アタックフェイズ開始時にエナを払って能力を発動させるカードと組み合わせたいところ。
ルリグ故に盤面を圧迫せず、毎ターン効果発動を狙える《至高へ飛翔 レイ》デッキでは、かなり便利に使えそうな印象を受けます。
《羅植姫 タナバタ》が除去効果を持っていない点も補完できています。
ほかにも《幻獣 緑子//メモリア》《幻水 オオミズゴケ》などは、色も合っているので使いやすそうです。
また、自分のターン中の使用前提になりますが、莫大なエナと引き換えにライフクラッシュという強力な出現時能力を持つ《DJ.LOVIT-CROSSFADE》とも好相性です。
“場を離れた時”のエナ加速も相まって、かなりのエナを工面してくれることでしょう。

この手の効果は、カードプールが広がるたびに評価を伸ばすタイプです。
今後のアタックフェイズにエナを消費するカードの登場に期待がかかります。

(ところで、このシグニなんか、怖くないですか???)
(「お前も…織姫と彦星にしてやろうかぁあああ!!」って言ってきそう)

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コードハート ピルルクW//メモリア
評価★★

デッキ内のスペル率はそこまで高くできないので、アタックフェイズ開始時の効果は基本的にはエナチャージの運用となるでしょう。
スペルの確保が難しいところではありますが、自身のリソース獲得能力も相まって、コンパクトに攻められます。
要求しない面にダウンするシグニを配置すれば、実質リソース消費1で1面除去が可能。
全面要求する場合にはダウンしたシグニをライズ元にすれば無駄がありません。
盤面に<美巧>のシグニが必要ですが、《遭遇》を採用すれば必要な時にエナゾーンから回収が効きます。

《コードアート Cヤンデリア》に効果付与することでトラッシュ送りにパワーアップすることができます。
先述した《幻怪 コックリサン》により、疑似的なバニッシュ耐性を有したシグニも1発で処理できるようになる点は、「PRISMATIC DIVA」環境では重要になってきます。

余談になりますが、<バーチャル>のシグニに除去効果を付与して《コード2434 シスター・クレア》で起こせば効率よく盤面処理ができると喜んでいたら、しっかり「ターン1」の表記があってガッカリしたのは僕だけではないと思いたいですね。

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羅星姫 ミュウ//メモリア
評価★★

出現時効果は《パラダイスうちゅう》を展開していれば、2枚目の《羅星姫 ミュウ//メモリア》や、《羅星姫 イクリプス》《羅星姫 ドラコ》など宇宙軸のエースシグニを回収できるので、戦線の維持に一役買ってくれます。
また、手札を火力に変換できる効果なので、白軸のようなエナを絞って来るデッキが流行するようなら割と便利に使っていけそうです。

何かの間違えでターンをまたいで生き残ってくれると、神コスパの除去札が爆誕します。
裏向きになっても下のカードはそのまま場に残ることから、《ナナシ 其ノ参ノ踊》のゲーム1能力との組み合わせはいい線いっているのではないでしょうか?

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コードラビリンス ムジカ//メモリア
評価★★★★

《幻怪 コックリサン》によって窮地に追い込まれつつあるDXMの救世主となりうる1枚です。
先述したとおり、黒のシグニでトラッシュ送りができる点は「PRISMATICDIVA」環境において非常に大きなメリットとなります。
トラッシュ送りによってエナを与えない点も、戦術の一つであるエナ破壊と噛み合っています。

アタックフェイズ中のパワーマイナス効果も《エクス・スリー》《デウス・スリー》のソウルとの相性は抜群で、除去のラインを1段階底上げしてくれます。
書いてあることは地味ですが、今後のDXMに間違いなく貢献してくれるでしょう。

アタック時の効果もいろいろと活躍の場面があります。
例えば、《コードラビリンス アト//メモリア》を山札に戻してやることでヒット率を上げることができますし、《プリパラアイドル 北条そふぃ》《プリパラアイドル 南みれぃ》を戻せば、《プリパラアイドル 真中らぁら》の出現時能力でトラッシュ送りにできる確率が向上します。

ほかにも、《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》のデッキで山札が残り少ない時に、欲しいシグニを戻すことで、次のターンに起動効果で回収できたりもしますね。

4時間目:総評

いかがでしたか?

「PRISMATIC DIVA」には前弾の《轟炎 フレイスロ団長》《聖魔姫 オロチマル》のような、わかりやすく強いカードは少ない印象を受けました。
《轟炎 フレイスロ団長》は、手札と引き換えにライフクロスをクラッシュ。
そのまま自身は【アサシン】として打点になれるというダメージレースの権化のような性能を有していました。
《聖魔姫 オロチマル》も、サーバントの供給という非常に重宝する効果に加えて、今まで白色のシグニに不足していたレベル3シグニの除去も担えるという、わかりやすく強力なシグニでした。

ここで勘違いしてほしくないのは、「PRISMATIC DIVA」SRシグニたちが決して弱いといっている訳ではありません。
ベクトルは違えど、各色ゲーム中にじわじわと効いてくる長期戦向きのカードがそろい踏みしています。
そのため、環境がゆっくりになればなるほどその強さが顕在化してくることでしょう。

そして本講義でもお話した通り、高速環境の代名詞であったDXMが向かい風を受けると予想しています。
ということは、今回紹介したシグニたちがより輝きやすい環境になるのではないでしょうか?
今後の環境の変遷には要注目です!!

と、いうことで今回の講義は以上になります。
おもしろかった!! ためになった!! と感じていただけた方は、ぜひともTwitterで「RT」と「いいね」をお願いします!!

拡散力isパワーということを学びました。自分の記事をより多くのセレクターに読んでいただきたいので、ナニトゾよろしくお願いします!!

タカラトミーモール