【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「ディーヴァグランプリ2nd」後の環境考察
劇中最強級【デウス・エクス・マキナ】を打倒セヨ!!
キーンコーンカーンコーン♪
みなさまごきげんよう、ウィクロスアカデミーのお時間です。
今回の講師を担当します、「しみずき」です。
まずは簡単に自己紹介を。
- 第1弾「サーブドセレクター」から競技思考でウィクロスをプレイ
- 公認・公式大会での実績多数
- 推しルリグは「花代」!! 祝センタールリグ化!! 「ディーヴァグランプリ3rd」は絶対に「花代」で出ます!!
今回の講義テーマは“「ディーヴァグランプリ2nd」の結果を踏まえた、
今後の環境予想”です。
大盛況のうちに幕を閉じた、「ディーヴァグランプリ2nd」
僕も友人と調整を重ねた新機軸のデッキで臨みました。
結果は2-2で予選敗退、己の未熟さを痛感する結果となりました。
……無念。
とは言え、大会に向けた調整によって多くのノウハウが蓄積されました。
そのアウトプットも含めて、今後の環境考察を行なっていきます。
タイトルにもありますが、今後の環境の中心となるのは、
チーム【エクス】です。
このデッキタイプに勝てるか否かが、
一線級の試合で戦ううえでの条件になってきます。
約半年もの間【エクス】を使い込んできた僕が、
打倒【エクス】の方法を伝授させていただきます!!
実践の中でやられてキツかった要素の言語化なので、
そこそこ信頼してもらって大丈夫です。
世はまさに「TAKE A CHANCE DIVA」!!(※「TAKE A CHANCE DIVA」を知らない人はアニメ「WIXOSS DIVA (A)LIVE」11話を見てね)
【デウス・エクス・マキナ】に勝利してクラスAに昇格したい方は、
ぜひとも本コラムを読んでいって下さい。
大会の結果やルリグ分布の解析は、
「からばこ」氏の素晴らしい記事があります。
まずはソチラを読んでいただけると、
より今回の内容の理解が深まると思います。
僕は環境考察の部分を
《コードイート セアブラマシマシ》でお届けしていきます。
では早速いってみましょう!!
本日の時間割は以下の通り。
1時間目:どうして【エクス】は強いのか
2時間目:どうすれば【エクス】に勝てるのか
3時間目:【エクス】に勝ちうるデッキタイプ紹介
4時間目:まとめ
1時間目:どうして【エクス】は強いのか
冒頭にも記載したとおり、「CONFLETED DIVA」環境の中心となるのは【エクス】だと考えています。
これは先の大舞台だった「ディーヴァグランプリ2nd」の結果からも裏打ちされています。
まずはサンプルレシピを見ながら、【エクス】のココが強い!!を解説していきます。
ディーヴァグランプリ2nd優勝デッキ
【メインデッキ】 カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
凶天姫 タマ//メモリア (WXDi-P06-040) |
3 | ★ | 4 |
幻獣神 サラブレッド (WXDi-P07-042) |
3 | ★ | 1 |
コードアート ララ・ルー//メモリア (WXDi-P06-057) |
2 | ★ | 2 |
コードライド トラックミキサ (WXDi-P03-057) |
1 | ★ | 3 |
幻竜 遊月//メモリア (WXDi-P08-057) |
1 | ★ | 2 |
羅星 ベレニケ (WXDi-P07-087) |
1 | ★ | 4 |
サーバント # (WXDi-P00-091) |
1 | ★ | 4 |
幻獣神 バッファロー (WXDi-P02-039) |
3 | – | 2 |
紅将姫 キントキ (WXDi-P04-034) |
3 | – | 3 |
紅将姫 ノブナガ (WXDi-P01-036) |
3 | – | 2 |
コードアンシエンツ スチームパンク (WXDi-P04-042) |
3 | – | 1 |
幻獣 テングザル (WXDi-P03-060) |
2 | – | 3 |
紅将 ランスロット (WXDi-D07-015) |
2 | – | 4 |
凶魔 バフォメット (WXDi-D07-014) |
1 | – | 4 |
幻獣 バーファ (WXDi-P05-055) |
1 | – | 1 |
ディーヴァグランプリ2nd第4位デッキ
【メインデッキ】 カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
幻獣神 サラブレッド (WXDi-P07-042) |
3 | ★ | 2 |
羅輝石 アレキサンドライト (WXDi-P04-035) |
3 | ★ | 2 |
紅魔 モラクス (WXDi-P04-058) |
2 | ★ | 4 |
幻竜 遊月//メモリア (WXDi-P08-057) |
1 | ★ | 1 |
羅星 フォルナックス (WXDi-P07-061) |
1 | ★ | 1 |
コードライド トラックミキサ (WXDi-P03-057) |
1 | ★ | 4 |
世紀末の爆走 (WXDi-P05-060) |
– | ★ | 2 |
サーバント # (WXDi-P07-021) |
1 | ★ | 4 |
轟炎 フレイスロ団長 (WXDi-P09-040) |
3 | – | 1 |
紅将姫 キントキ (WXDi-P04-034) |
3 | – | 4 |
コードアンシエンツ スチームパンク (WXDi-P04-042) |
3 | – | 1 |
幻黒竜 ティラノ (WXDi-P06-083) |
2 | – | 2 |
紅将 ナベノツナ (WXDi-P05-056) |
2 | – | 4 |
紅魔 ヘラ (WXDi-P00-052) |
2 | – | 3 |
コードアクセル ヒャッハー (WXDi-P05-034) |
1 | – | 3 |
コード2434 葉加瀬冬雪 (WXDi-P00-074) |
1 | – | 2 |
【エクス】の強さの屋台骨は「圧倒的なダメージレース性能」だと考えています。
いかにして相手より先に8ダメージを与えるかを競う『ウィクロス』において、より勝利に直結した性能を有しています。これらを順に解説していきましょう。
まずは、《TRIGGER OF VICTORY》や《轟炎 フレイスロ団長》のライフクロスクラッシュ効果、《DEATH DECK》によるリフレッシュダメージなどの追加打点の存在でしょう。
序盤から積極的にライフクロスを攻めていける点と相まって、ほかのデッキと比較して1ターン程度の早期決着を狙うことができます。
また、攻め方に多様性があるのも【エクス】の魅力です。
《エクス・スリー》のゲーム1能力や《紅将姫 キントキ》によるアサシン、ソウルによるアタック時バニッシュ、《DEATH DECK》や《コードアンシエンツ スチームパンク》のパワーマイナスなど多岐に渡ります。
攻め方が一辺倒にならないことで、《聖天姫 エクシア》や《聖天姫 アークゲイン》、《聖魔 サキュ》などのシグニによる防御手段をかいくぐることができます。
ほかにも、《エクス・スリー》が3点分の要求を有していることから、何でもいいのでシグニさえ引いてくれば要求ができてしまいます。
また、要所では《マキナスマッシュ》や《TRIGGER OF VICTORY》、《DEATH DECK》によって必要なシグニを回収することができるので、点数要求の安定感は高いです。
これにより、手札破壊デッキ相手には序盤から手札をなげうって攻めることで、相手の持ち味を腐らせることができます。
相手のデッキが手札破壊にポテンシャルを注いでいればいるだけ、この戦法は効果てきめん。
【エクス】側は、上から引いてきたシグニと随時回収したシグニで攻め手を緩めることなく戦っていけます。
これらのことから、僕の認識では【原子デウス】や【白あや】に対しても安定して勝ち越せると思っています。
極めつけは、相手の防御アシストを貫通しうる手段を多数搭載している点です。
《幻獣 テングザル》は《マドカ//クラップ》をはじめとするダウン系統のアシストを、《コードアート ララルー//メモリア》は《マキナバインド》などの効果付与系を、《幻獣姫 サラブレッド》で全面13000以上にすることで使用頻度の高い《マキナスマッシュ》を、それぞれ貫通することができます。
また、《紅将姫 キントキ》や《紅将 ナベノツナ》、《幻竜 遊月//メモリア》によるエナ破壊によって、そもそも防御アシストの使用を封じれるケースもあります。
これらはすべてシグニによるアクションなので、《TRIGGER OF VICTORY》や《DEATH DECK》、《マキナスマッシュ》を使って欲しい場面でのピンポイント回収が可能です。
この防御貫通の安定感が【エクス】の強みの一端を担っています。
似たような戦法が可能な【デウス】との大きな差別点に、《DEATH DECK》で回収できるシグニの色があります。
上に挙げたシグニは基本的に赤色のため、【デウス】が使う《DEATH DECK》では回収ができません。
例えば【原子デウス】相手に、手札をゼロにされた状態からでも、《DEATH DECK》によるリフレッシュダメージを与えつつ、《幻獣神 バッファロー》+《幻獣 テングザル》によるダウン耐性の盤面を構築する。といった芸当は【エクス】にしかできない訳ですね。
この防御貫通性能と《TRIGGER OF VICTORY》をはじめとする追加打点は、相乗効果を生みます。防ぎようのない追加打点によって、ライフクロスをフィニッシュ圏内まで押し込み、残った防御アシストを貫通することで、強引に勝利を掴むことができてしまいます。
このゴリ押し存在も【エクス】の強さの一柱です。
ここまでの解説で、いかに【エクス】の攻撃性能が高いかが再認識できたと思います。
さらに《マキナスマッシュ》と《デウスシールド》による最大防御面数の4面です。なんと防御も現環境では最多クラスです。
高い攻撃性能×高い防御性能
ディーヴァセレクションというゲームで、これらが組み合わさると何が起こるでしょうか?
僕は運によってゲームが左右されにくくなると考えています。
相手のLBで多少こちらの打点が止まったところで、追加打点や防御アシストを貫通することでカバーが効きます。
こちらのLBが弱かったり、サーバントが引けずガードができなくても、先に倒しきれてしまうなら問題になりません。
むしろコチラの有効LBが発動する、ガードが1回できるなどの事象が起こるだけで、1ターンゲームが延びたなんて状況はザラに発生します。
多少の運ではビクともせず、少しの運でも味方につければ絶望的な差を生み出せる。
この点は、並みの攻撃力や、少ない防御面数では起こり難い事象です。【エクス】のデッキパワーがなせる業ですね。
長くなりましたが、まとめます。
- 追加打点が強い
- 攻めの安定性が高い
- ↑のおかげで手札破壊デッキにも強い
- 防御アシスト貫通手段が豊富
- 回収札のお陰で↑の安定運用が可能
- 防御面数も環境最多レベル
- デッキパワーがすごい!!
ここまでで、単純な殴り合い、すなわちダメージレースの勝負において【エクス】は現環境最強といってよいでしょう。
劇中最強級のトップディーヴァの名に恥じない、アニメ原作通りのポジションとなりました。
2時間目:どうすれば【エクス】に勝てるのか
前項で【エクス】が強いことは十分に伝わったと思います。
「CONFLATED DIVA」環境で勝ち上がるには、【エクス】に対して勝利の算段を立てておくことが必須になります。
とは言え、【エクス】と同じダメージレースの土俵で戦っている以上は、基本的に不利を背負うことになります。
そのため、何かしら【エクス】を打倒しうる“エッセンス”をデッキに搭載する必要があります。
本項ではその“エッセンス”を解説していきます。
まず【エクス】と戦うための大前提として、“早期決着を狙う”必要があります。
遅くても先攻5ターン目には決着できる程度の速度が必須になります。そのうえで僕が考える【エクス】に勝つための“エッセンス”が3つあります。
- エナを与えない
- エナと手札の両方を奪う
- 【エクス】よりも速い
3つの“エッセンス”の部分だけを聞くと、手札を奪えてエナも与えずに戦う、【白あや】は【エクス】に有利なのでは? という疑問がわくと思います。
その問いの答えに、大前提の“早期決着が狙える”の部分が効いてきます。
話がちょっと変わりますが、防御アシストを使わないでいい状態で、ゲームが1ターン延びると何が起こるでしょうか?
答えは簡単。ターン初めのドロー分の2リソースが増えます。(厳密には攻めの機会も増えているので、それだけではありませんが)
【白あや】はリソース奪取性能は現行デッキの中でも最高峰ですが、その代償としてダメージレース性能は低い、すなわち“遅い”デッキです。
その“遅さ””ゆえに、与えたターン数の積み重ねで、【エクス】がフィニッシュに必要なリソースを揃えてしまう。
もしくは、運よくトップで引いてきた《紅将 ランスロット》などでコスパよく攻められると、【エクス】側の勝利条件が緩くなってしまいます。
この構図が対【エクス】で“早期決着”が求められる理由です。
早期決着を狙うことで、【エクス】側に防御でリソースを使わせ、のびのびと戦わせないことが、勝利への大前提になります。
この大前提を踏まえたうえで、先ほど紹介した3つの“エッセンス”を搭載しているデッキを紹介していきましょう。
3時間目:【エクス】に勝ちうるデッキタイプ紹介
それでは、【エクス】に勝ちうるデッキタイプをリストを見ながら紹介していきましょう。それぞれ「ディーヴァグランプリ2nd」のTOP16以上のデッキタイプになります。
①エナを与えない
【エクス】はそもそものエナを生み出すことが苦手なデッキタイプです。
そのうえで、4面防御に加えて、《DEATH DECK》などのエナ消費の激しいルリグデッキの構成をしています。
また、ソウルやゲーム1能力によって3面分の要求はエナ消費無しで行なうことができますが、その他は《紅将姫 キントキ》のアサシンなど、これまたエナ消費の激しいアクションが多いです。
【エクス】が十分なポテンシャルを発揮するには、ある程度のエナが必要になってきます。
そのため、【エクス】側のエナを絞ってやればやるほど、その動きは窮屈になっていきます。これがエナを与えないメリットになります。
ひとえにエナを与えないといっても複数のアプローチが存在します。その一つが今回の【タマ】を代表とした白軸のバウンス(手札に戻す)ギミックです。
ディーヴァグランプリ2nd TOP8デッキ
【メインデッキ】 カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
コードハート Pンライト (WXDi-P03-036) |
3 | ★ | 3 |
コードハート リメンバ//メモリア (WXDi-P06-031) |
3 | ★ | 4 |
幻水姫 シィラ (WXDi-P06-033) |
3 | ★ | 2 |
聖天姫 エクシア (WXDi-P04-032) |
3 | ★ | 2 |
コードメイズ ルヴダビ (WXDi-P05-049) |
2 | ★ | 4 |
幻怪 ドーナ//メモリア (WXDi-P09-051) |
1 | ★ | 1 |
サーバント # (WXDi-D01-020) |
1 | ★ | 4 |
コードアンシエンツ オシリス (WXDi-P06-032) |
3 | – | 2 |
聖魔姫 オロチマル (WXDi-P09-037) |
3 | – | 3 |
聖英 タンゴカード (WXDi-P08-052) |
2 | – | 2 |
幻水 アキノ//メモリア (WXDi-P08-051) |
1 | – | 4 |
小装 ヤエコリ (WXDi-P05-045) |
1 | – | 4 |
聖将 チョウウン (WXDi-P01-046) |
1 | – | 4 |
ミラクル・ドロー (WXDi-P03-054) |
– | – | 1 |
《聖英 タンゴカード》や《聖魔姫 オロチマル》、《ホワイトヘブン》などのエナを与えない除去でライフクロスを攻めることで、バニッシュによる除去と比較して相手に与えるエナを絞ることができます。
さらにはルリグアタックも余計なエナを与えずライフクロスを攻められる手段です。
これらの攻め方を一貫することで、相手に与えるエナを極限まで少なくすることができます。
そして、白単デッキを語るうえで外せないシグニが存在します。
それが、《コードハート リメンバ//メモリア》です。相手のエナを絞った状態のこのシグニは非常に強力。
サーバントによるガードや起動効果といった、さまざまな行為にエナの課税を行えます。
ただでさえ苦しかった相手のエナ家計を火の車にすることができます。
特にソウル付与やゲーム1など攻めのアクションに【起】のアイコンがくっついている【エクス】には非常に刺さります。
ほかにも《コードハート リメンバ//メモリア》は妨害だけでなく、フィニッシャーの役割を担うこともできます。
ギリギリのエナで防御アシストを使わせたうえで、ガードにもエナを要求できるので、サーバントは持っているのにエナが足りないがために決着というケースははザラに発生します。
総括すると、エナを与えない除去に加えて、相性のよい《コードハート リメンバ//メモリア》による実質エナ奪取により、極限までエナを与えずに戦えるのが白単デッキの強みになります。
このデッキには採用されていませんが、《オーバー・パシュート》や《burning curiosity》などを追加で採用すると序盤の要求速度も向上します。
打倒【エクス】に必要な“エナを与えず速やかに倒す”という条件を満たせるわけですね。
ルリグによる連続アタックを持ち味とする【タマ】に対し、【エクス】はサーバントの供給が苦手という点も、強く出られる要因になっています。
対【エクス】という構図で解説してきましたが、【エクス】にしか強くないという訳ではありません。
エナの自炊ができないデッキ全般に対して、有利に立ち回れるといって良いでしょう。緑を採用していない【原子デウス】などにも強く出られます。
また、センタールリグも【タマ】に限った話ではなく、【アキノ】や【ゆかゆか】などさまざまな選択肢が存在します。白軸のデッキの今後の発展と活躍に期待がかかります。
②エナと手札の両方を奪う
それが簡単に両立できたら苦労しないって話ですが、対【エクス】に限っては、意外と実現できてしまいます。
【エクス】は基本的にエナも手札も増やす術が少ないデッキのため、手札破壊とエナ破壊を両方をちょっとずつ行なってやることで、結構効いてきます。
特に手札は【エクス】の2ターン目が終わった辺りで、1~2枚程度まで減っていることが多いです。
このタイミングの全手札破壊は、そこまで手札破壊に特化したデッキでなくても十分に狙えます。
(アシストに《デウスリカバリ》が採用されていると、この限りではないですが)
手札が0枚になることで、ルリグアタックによる追加打点が見込め、エナを絞ることで、防御アシストの防御面数の低下や、攻め手が緩慢になることが期待できます。総じてダメージレースをひっくり返す要因なので、【エクス】に競り勝つためのアプローチとしては理にかなっていると考えています。
ディーヴァグランプリ2nd 準優勝デッキ
【メインデッキ】 カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
蒼天姫 ブリュンヒルデ (WXDi-P07-043) |
3 | ★ | 3 |
蒼天 カイニス (WXDi-P07-072) |
2 | ★ | 3 |
コードイート クリームソーダ (WXDi-P09-065) |
1 | ★ | 4 |
羅植 ヒヤシンス (WXDi-P07-071) |
1 | ★ | 3 |
FAILURE (WXDi-P08-068) |
– | ★ | 3 |
サーバント # (WXDi-D02-28) |
1 | ★ | 4 |
幻水歌姫 ダイホウイカ (WXDi-P08-043) |
3 | – | 4 |
大幻蟲 アロス・ピルルク//メモリア (WXDi-P07-044) |
3 | – | 4 |
大罠 ハニトラ (WXDi-P07-076) |
3 | – | 1 |
羅星姫 タマゴ//メモリア (WXDi-P08-042) |
3 | – | 2 |
蒼将 ブルーノ (WXDi-P04-066) |
2 | – | 3 |
蒼魔 スキュラ (WXDi-P07-069) |
1 | – | 2 |
蒼魔 マノミン (WXDi-P05-061) |
1 | – | 4 |
幻獣 バーファ (WXDi-P05-055) |
1 | – | 1 |
【あや】は“遅い”せいで【エクス】に不利と語りましたが、この【青単あや】は違います。
持ち前の手札破壊性能は据え置きで、《タマゴ=ビーティング》や《サマーライブブルーズ》、《FAILURE》によって序盤の火力が補強されています。
終盤も《幻水歌姫 ダイホウイカ》や《大幻蟲 アロスピルルク//メモリア》によって、しっかりと“早期決着”を狙える構築となっています。
一見するとエナ破壊がないように見えますが、《タマゴ=ビーティング》や《サマーライブブルーズ》と《マドカ//ブレイク》により、4体ものシグニをデッキバウンスできるので、合計4エナ分を奪っています。
これには【エクス】側も非常に苦しい戦いを強いられることが予想されますね。
【エクス】よりも速い
最後に紹介するのが、“早期決着”の極論。
これまでの、【エクス】とのダメージレースにしがみつけるだけの速度を有しつつも、各種妨害により【エクス】側の攻め手を緩めたり、防御手段を弱体化させることで最終的に競り勝つパターンとは一線を画します。
【エクス】は「圧倒的ダメージレース性能」を誇ると語りましたが、それは攻めの安定感や、最大4面の防御面数などの“総合力”に優れているということです。
これは4~5ターン内の攻防のなかで真価を発揮します。
であれば、【エクス】が想定していない速度域である、3ターン程度の決着を前提としたデッキなら安定して勝利できるのではないでしょうか?
それを実現したのが、いわゆる【ダッシュヒラナ】というデッキタイプです。
ディーヴァグランプリ2nd TOP16デッキ
【メインデッキ】 カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
羅婚石 ダイヤブライド (WXDi-P05-036) |
3 | ★ | 4 |
幻竜 遊月//メモリア (WXDi-P08-057) |
1 | ★ | 4 |
羅星 フォルナックス (WXDi-P07-061) |
1 | ★ | 4 |
幻竜 クエレペ (WXDi-P04-055) |
1 | ★ | 4 |
サーバント # (WXDi-D03-020) |
1 | ★ | 4 |
轟炎 フレイスロ団長 (WXDi-P09-040) |
3 | – | 2 |
大装 ハルバード (WXDi-P08-041) |
3 | – | 4 |
紅将姫 ノブナガ (WXDi-P01-036) |
3 | – | 2 |
紅将 ランスロット (WXDi-D03-013) |
2 | – | 3 |
紅魔 ヘラ (WXDi-P00-052) |
2 | – | 3 |
小装 ローメイル (WXDi-D03-012) |
1 | – | 4 |
永劫の影響 (WXDi-P03-063) |
– | – | 2 |
まず、簡単に【ダッシュヒラナ】の概要をおさらいしましょう。
《頂点へ一歩 ヒラナ》のゲーム1能力+《タマ・おーら》+《一覇一絡》。
これら3つの効果を組み合わせることで、1度のルリグアタックで4ダメージを狙えます。
ここに、シグニによる点数要求も加えると、1ターンで7点以上もの打点を生み出すことができます。
さらに《紅将姫 ノブナガ》や《大装 ハルバート》、《轟炎 フレイスロ団長》による打点の追加や、《みこみこ☆ずばしゃーん》でサーバントを奪取することで決定力の底上げもできます。
1ターンの最大ダメージは9点に到達し、防御アシストをフル動員してもサーバントがないと5~6ダメージを受ける結果となります。
この驚異的なまでの破壊力を武器に、相手より先にショットを決めるのが【ダッシュヒラナ】というデッキです。
最速で3ターン目にフィニッシュを狙える圧倒的速度が、【ダッシュヒラナ】を【エクス】に対して有利たらしめています。
【エクス】側にとって、先攻3ターン目にフィニッシュするというのはほぼ不可能といっていいでしょう。
そもそも先攻をとる+1回もサーバントでガードされない+有効LBが1枚もないで、ようやくワンチャンあるレベルです。まぁ、現実的ではないですね。
また、実は【ダッシュヒラナ】もエナを絞ることができるデッキタイプです。
ちょっと話がずれますが、このゲームにおける最大のエナの供給源って何でしょうか?
毎ターンのエナチャージ? バニッシュされるシグニ?
それもありますが、最終的に大量のエナを生み出してくれるのはライフクロスです。
ライフクロスを割って追い詰めれば追い詰めただけ、相手に大量のエナを与える結果になります。
裏を返せば、1ターンの間になるべく多くのライフクロスをたたき割ったうえでフィニッシュまで持っていければ、相手に与えるエナは最小限になります。
【エクス】の大型防御アシストが《デウスシールド》ほぼ一択となっていることから、2エナ以下の状態でアタックに入ると、1面しか止めることができません。
《紅将姫 ノブナガ》であれば、《マキナスマッシュ》も貫通して、ダブルクラッシュを叩き込めます。
そのため、サーバントがない状況であれば、ライフクロス7枚からでも詰め切れる破壊力を秘めています。
とは言え【ダッシュヒラナ】側はそんな博打をする必要もありません。
《みこみこ☆がっちゃん》や《タマ・おおごえ》のような、エナを与えない除去でライフクロスを小突いてから、《幻竜 遊月//メモリア》によるエナ破壊で2エナに調整することで安定して勝利を収めることができます。
【エクス】のピース構成のトレンドが、《TRIGGER OF VICTORY》+《DEATH DECK》であるうちはかなり有利に戦っていけるでしょう。
4時間目:まとめ
お疲れさまでした~。
ここまでで、なんとなく【エクス】に対する勝利のヒントが伝わっていれば幸いです。
おさらいすると、打倒【エクス】のエッセンスは以下の通りです。
※大前提:”早期決着”が狙える
①エナを与えない
②エナと手札の両方を奪う
③【エクス】よりも速い
ほかにも、メインでは紹介しませんでしたが、パワーラインの見直しはどのデッキでもできる【エクス】対策です。
レベル1でパワー7000になれるシグニや、レベル2のパワー8000以上のシグニを複数面で立ててやれば、【エクス】側は処理に困ります。
《マキナウィングスラッシュ》や《デウスドライブ》で数回は処理されてしまいますが……。
だからと言って全体のパワーラインを意識しないままでは、いつまで経っても《小装ローメイル》や《紅将 ランスロット》にコスパよく要求されてしまいます。
パワーラインを意識したシグニを根気よく複数体ならべ続けることで、じわじわとダメージレースを鈍化させることができます。
1~2点のダメージが勝敗を分けるのはディーセレにおいては周知の事実。
いま一度、能力重視からパワー重視のシグニ採用へと切り替えてみてはいかがでしょうか?
また、今回は登場しませんでしたが、【原子デウス】や【白あや】がまったく活躍できない訳ではありません。
メタゲームは移り変わるものです。【ダッシュヒラナ】が台頭して【エクス】が減ってくるトレンドになれば、安定してガードを行なえるこれらのルリグが再び輝くでしょう。そもそもの自力も高いですしね。
今の『ウィクロス』は素晴らしいバランス調整により、すべてのデッキに勝ちうる完璧なデッキは存在しません。
セレクターはその時々の環境を見定めて、勝利の期待値が最大となるような構築を模索し続ける必要があります。
僕はこの点が非常におもしろく、ディーセレクションの大きな魅力だと感じています。
7月に発売の「PRISMATIC DIVA」では、僕待望の「花代」が登場します。
推しルリグの最適解を見つけられるよう、今後もディーセレの研究を続けていきます。
ということで今回の講義は以上になります。
おもしろかった!!ためになった!!と感じていただけた方は、ぜひともTwitterで“RT”と“いいね”をお願いします!!
拡散力isパワーということを学びました。自分の記事をより多くのセレクターに読んでいただきたいので、ナニトゾよろしくお願いします!!
講師の「しみずき」さん、素晴らしい講義をありがとうございました!
ウィクロスチャンネルではディーヴァグランプリ2ndの決勝戦「青単色あや」VS「チームエクス」の解説動画をアップしてますので、ぜひそちらも合わせて本コラムを読むとバトルが強くなるかも!?
解説動画はコチラ