【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー【ディーセレ超攻略】白熱のディーヴァグランプリ2nd!ルリグ分布と入賞デッキを徹底紹介!!
今回は多くのデッキレシピを掲載している
ウィクロス攻略サイト「WIXOSSBOX」を運営されている「からばこ」さんが
5月14日(土)に名古屋で開催された「ウィクロスディーヴァグランプリ2nd」を徹底紹介!
はじめに
今回担当します「からばこ」です。
今回は5月14日(土)に名古屋で開催された
「ウィクロスディーヴァグランプリ2nd」の振り返り記事になります。
本戦の参加者約200人や
決勝トーナメントへと進出した16人のルリグ分布を分析したり、
ベスト4のプレイヤーのデッキ紹介やインタビューなど、
盛りだくさんの内容でお届けします。
しっかりガッツリ、それでいて分かりやすくお伝えできるよう、
いつも以上に気合いを入れて書かせていただきます。
本日の時間割はこちらです。
1時間目:ルリグ分布とベスト16を分析
2時間目:ベスト4のデッキ紹介&プレイヤーの言葉
3時間目:ベスト8のサンガデッキに注目!
となります。最後までお付き合いください。
と、授業の前に私の簡単な自己紹介を。
- デッキまとめサイト「WIXOSSBOX」の管理人
- 文章を書くお仕事をしています。インタビューはおまかせ!
- 好きなルリグはコード・ピルルク、サシェ、まほまほ
です。プレイヤーというよりもはや記者ですね。
それでは早速本題へ参りましょう。
1時間目:ルリグ分布とベスト16を分析
まずは全体の振り返りから。
全参加者の使用ルリグ197人と、ベスト16に残ったルリグの分布は以下の通りになります。
本戦参加者の使用ルリグ割合
ベスト16
- エクス…4人
アシストはデウス、マキナのチームエクス…4人 - デウス…3人
アシストはマドカ、マキナの《羅原姫 H2O》軸…3人 - タマ…3人
アシストはアキノ、LIONの【白単タマ】…1人
アシストはLION、あやの【白白青】…1人
アシストはピルルク、リルの【白青赤】…1人 - あや…2人
アシストはノヴァ、マドカの《聖将姫 ゆきめ//メモリア》軸【青青白】…1人
アシストはタマゴ、マドカの【青単】…1人 - カーニバル…2人
アシストはメル、タマゴの【青赤緑】…2人 - ヒラナ…1人
アシストはタマ、みこみこの《頂点へ一歩ヒラナ 》《一覇一絡》型…1人 - サンガ…1人
アシストはムジカ、マドカのチームサンガ…1人
まずは予選使用率上位5ルリグを見ていきましょう。
25人が使用したヒラナのうちアシストタマ・みこみこの構成、通称【ダッシュヒラナ】は16人と、今回の一番人気でした。しかしベスト16(決勝トーナメント)に残ったのは1人という結果に。攻めるタイミングの見極めや1エナ、手札1枚の重みなど、勝ち続けるには相当な練度が必要になるデッキのようです。
そして前回のグランプリから人気で、これまでのセレモニーでも多く入賞しているデウスとエクスも、引き続き高い使用率です。参加者全員を見てもエクスは13人中12人がチーム、デウスは23人中11人が【原子デウス】、6人が【緑原子デウス】を使っています。デウスとエクスはベスト16でも約半分を占めており、ディーヴァセレクション(ディーセレ)の競技シーンを象徴するルリグと言えますね。
続いてのタマですが、白ルリグを2人以上の採用した構成は予選17人中7人。ほかは【白黒緑】【白青緑】【白緑赤】など構成はさまざまです。ちなみにベスト16の3人が使うタマは、異なるデッキタイプを使用しています。
使用率上位5番目のあやは人気の【青青白】と【青単】が1人ずつ上位進出。【青青白】はあや全体を見ても11人中8人が使用しており、こちらもすっかりおなじみのデッキとなりました。
決勝トーナメントには、使用率上位5ルリグを除くと、カーニバルとサンガが勝ち残りました。カーニバルは《カーニバル -TI-》の起動能力と《大幻蟲 アロス・ピルルク//メモリア》のシナジーを中心としたデッキ。サンガは《VOGUE3-EX サンガ》をセンターに据えたチーム構成です。
さて、予選の分布やベスト16の顔ぶれは、順当という印象です。
アカデミーでは過去にもディーセレの環境分析を行なっていますが、「WELCOME BACK DIVA ~Lostorage~」環境と「SPREAD DIVA」環境から、上位勢に大きな変化はありません。DXMのデウス・エクス、ルリグアタックのヒラナ・タマ、青系コントロールからはあや、といったところです。
前回のグランプリから今年始めごろまでは【原子デウス】と、それに対抗する【チームデウス】【チームエクス】が環境を席巻していました。
一方で《聖将姫 ゆきめ//メモリア》でリソースを削って戦う【青白あや】などが注目され始めたり、ルリグアタックで一気に詰める【ダッシュヒラナ】の最適化が進んだり……、と環境がさまざまな方向へ進んでいくなかで、今回のグランプリが開催されました。
また、使用者数が6番手以降のルリグの人数は団子状態で、誰と当たってもおかしくない環境でもあります。197人の参加者のうち、使用率6位以下のデッキを選択した人は108名。その割合は53%にもなります。「1つのデッキタイプが分布の半数以上を締める」ことが非常に少ないのも、『ウィクロス』ならではの特徴でしょう。
セレモニー以上に長丁場となるグランプリでは、「環境で人気のルリグを対策しながら、多くのルリグにもしっかり勝てる」デッキが求められます。「自分のルリグでこう戦いたい」という戦略を決めたうえで、「【原子デウス】対策は?」「【ダッシュヒラナ】どうする?」と整えていきましょう。
2時間目:ベスト4のデッキとプレイヤーの言葉
そんなグランプリを制した上位4人のデッキと、勝ち抜いた選手の言葉を紹介していきます。
試合直後・閉会式直後の生の声を聞いてきました!
優勝:コーヒー選手(チームエクス)
今大会のトップディーヴァはエクスでした。ベスト16に残った4人のエクスの中で唯一アシストルリグが異なり、主流の《デウスドライブ》《デウスシールド》、《マキナウィングスラッシュ》《マキナスマッシュ》ではなく、《デウスリカバリ》《マキナリペア》を採用しています。
火力よりもリソース重視したアシスト構成で、後半まで粘り強く戦えるのがポイント。ピースは《DEATH DECK》《TRIGGER OF VICTORY》が採用されており、コーヒー選手が「手札が無くとも、エナを起点に行動を起こせるデッキだと認識している」と語るように、エナが貯まればトラッシュから攻め手を拾えます。
注目したいのは4枚採用の《凶天姫 タマ//メモリア》でしょう。ゲーム中盤ではパワー13000かつ【シャドウ】を持った堅牢な壁となりつつ、《エクス・スリー》が付与するソウルでアタッカーにもなります。決勝戦の【青単あや】戦でも、《凶天姫 タマ//メモリア》2枚と《羅星 ベレニケ》を並べ、立て直す姿が見られました。
火力と防御、戦線復帰のバランスが整ったエクスで、予選から9戦全勝での優勝です。
コーヒー選手は4月30日時点でSPSランキング2位の強豪プレイヤー。セレモニーでもエクスを使い続け、腕を磨き続けています。「ライフバーストやサーバントの有無など運の要素もあるが、細かいところを詰めば詰めるほど、結果につながると信じている。その奥深さを楽しんでほしい」と、大会を振り返っています。
私はコーヒー選手と活動エリアが非常に近く、セレモニーやウィクロスパーティーなどで何度も対戦したり、遊んだりしています。彼はどちらかといえば普段は物静かなタイプ。だからこそ、優勝が決まった瞬間に「勝ったッッッ!!」と雄叫びを上げていた姿が、グッと胸に来ました。
あんな声は初めて聞いたなあ……。おめでとう!
準優勝:ボンズ選手(青単あや)
準優勝はあや。主流の【青白あや】ではなく、【青単あや】での入賞です。
決勝戦の模様はスクリーンで流されていましたが、オープンの瞬間に会場は「青単!?」「青白じゃないの?」とざわつきました。注目のデッキです。
構築のスタート地点は《幻水歌姫 ダイホウイカ》。【青白あや】はリソースを削るほうに重点を置いていますが、ボンズさんが使用する【青単あや】は《幻水歌姫 ダイホウイカ》や《FAILURE》などのパワーマイナスを重視した、攻め気の強い構築です。パワーマイナスが多い一方、ルリグデッキには《マドカ//ブレイク》や《サマーライブブルーズ》など、エナを与えない除去もそろっています。青らしく《蒼将 ブルーノ》《蒼魔 マノミン》などでの手札破壊も豊富で、攻めとリソース奪取を両立したデッキになっています。あやのコインは《大幻蟲 アロス・ピルルク//メモリア》に充てるようです。
決勝戦では序盤にペースを握り、コーヒー選手を一気に土俵際まで追い詰めていました。ですがその後の《凶天姫 タマ//メモリア》が中心の盤面でペースを奪われることに。ボンズ選手も自身のツイッターで「思考が歪んだ」と振り返っています。「決勝トーナメントに上がれればという気持ちで来たので自分でもびっくりだが、優勝を逃したのは悔しい」と、直後に語ってくださりました。大勢のプレイヤーに見つめられながら臨む最後の大舞台の緊張感たるや……。
ボンズ選手は学生時代の同級生5人と、Youtubeチャンネル「食堂2F」を運営しており、ウィクロスの対戦動画や開封動画などをアップしています。この大会についても動画でたくさん語られていますので、ぜひご覧ください。メンバーとの和気あいあいっぷりが素敵ですね。
3位:とっくー選手(原子デウス)
「【原子デウス】は今のディーセレより1段階、2段階上がった攻撃性能や手札破壊の性能を持っている」。3位に入賞したとっくー選手の言葉です。高いパワー、除去耐性、手札破壊、強力なライフバースト……。《羅原姫 H2O》を軸に据えた【原子デウス】は、ディーセレの競技シーンを語るうえで外すことはできないデッキ。前評判通り、見事3位入賞です。
今回の構築では《羅菌姫 アミノサン》を意識した《コードアンシエンツ イオナ//メモリア》がポイント。《羅菌姫 アミノサン》のほかにも《メル=チアーズ》のアクセなどを意識した採用となっています。最新弾からは《羅原 Fe》も採用され、【原子デウス】も日々構築のアップデートが進行中。これからもまだまだ、大型大会で見かけることになるデッキでしょう。
とっくー選手はディーセレでさまざまなデッキを使っており、今回も【ダッシュヒラナ】と最後まで迷ったとのこと。【原子デウス】を「ウィクロスは明確な最強ルリグがいるというよりは、多くのルリグが参戦するゲーム。そんなたくさんのデッキに絶対に負けない自身があるデッキ」と信じ、勝ち残りました。「今日の選択は間違っていなかった」と、盾を手に満足そうな表情でした。
ディーセレのデッキ選択については真剣そうに語ってくれましたが、「オールスターではエンターテインメント!」と笑顔。ずっとエクストラターンを続けたり、相手のアタックフェイズ中にゲームに勝利するなど、度肝を抜くデッキで楽しんでいる様子です。次こその優勝と、新たなデッキの誕生に期待したいですね。
4位:タケ選手(エクス)
4位はチームエクスです。
ルリグデッキこそ《デウスドライブ》《デウスシールド》、《マキナウィングスラッシュ》《マキナスマッシュ》のスタンダードな型ですが、注目はメインデッキ。《コードアクセル ヒャッハー》《世紀末の爆走》など、多くのエクスには見られないカードが採用されています。
「まずは《コードライド トラックミキサ》を入れたくなって、下敷きを能動的に使えるなら……、《コードアクセル ヒャッハー》?」と、タケ選手は構築の起点を語ります。《コードライド トラックミキサ》を下にした《コードアクセル ヒャッハー》はレベル1でパワーが10000になり、アタック時にパワー8000以下のシグニをバニッシュできるようになるのがポイント。「パワーの高いシグニが出ても、レベル1や2の時に要求できるようにしたかった」と語りますが、実際は「あんまり出番がなかった。《紅魔 ヘラ》が強かったな……」と苦笑いでした。
そんなタケ選手にとってエクスは「一番愛着のある、手になじんだデッキ」です。構築済みデッキの発売以降ずっと使っており、ほかのデッキを試しても最終的にはエクスに戻ってくるそうです。「構築は自分のやりたいように作る。一番強いデッキよりも、一番愛着の湧いた、一番使っているルリグで行く。ディーセレはずっとエクスになるんじゃないかなと」、デッキに温かい眼差しを向けていました。
上位入賞の皆様、改めて本当におめでとうございます。
3時間目:ベスト8のサンガに注目!
というわけで3時間目。筆者も皆様も気になっている、“あの”デッキの主にインタビューして参りました。
本大会唯一の使用者にしてベスト8、サンガデッキのご紹介です。
このデッキは《VOGUE3-EX サンガ》をセンターにした、チームDIAGRAMのデッキです。
センターこそ緑ですが、全体的に青いカードが多く採用されており、手札破壊に重きを置いた構築です。チーム構成のため《ドライ=ランリョウオー》がデッキ破壊もでき、加えて《コードアンシエンツ ファラリス》《羅原 まほまほ//メモリア》も採用されています。レベル2のアシストルリグは《ムジカ//ストンピング》《マドカ//ブレイク》の、2面防御×2とバランスのよい構成。シグニの除去、手札破壊、デッキ破壊と、多方面から相手を攻めることができます。
本大会の予選で、筆者はこのサンガと対戦しました。辛くも勝利できましたが、盤面はもちろん、手札やデッキをも狙ってくる攻めにかなり戸惑いました。チームで使う《ドライ=ランリョウオー》の強さたるや……。印象深い対戦のひとつです。
ヤス選手がサンガを使ったきっかけは「UR版のイラストに一目惚れしたから」とのこと。そこから構築を始めたものの、「使っていた《VOGUE3-EX ムジカ》のように、アシストルリグで除去して攻める戦術を目指したら全然勝てなかった」。そこから戦い方を見直し、リソースを奪う現在のコンセプトにつながったようです。
ベスト16の分布が発表された際は「サンガが残っている……」と驚きの声が会場でも聞こえていました。ヤス選手にもそれは届いていたようで、「めちゃくちゃ嬉しいですね。今までは自分が驚く立場だったので」と笑顔を見せてくれました。
「環境を意識するのは必要だが、自分の好きなルリグをしっかり考えればちゃんと戦えるんだと証明できたのかな」と、今回の結果に胸を張っています。
「このデッキをもっと改良して、いつか優勝したいですね。デッキを考えるのも楽しいですから」と、これからについて語ってくれました。
今後の構築にも注目したいですね。
ホームルーム:次回グランプリは7月17日!
白熱のうちに幕を閉じたディーヴァグランプリ2nd。ですが閉会式では第3回の日程も発表され、まだまだディーヴァグランプリの熱は下がりそうにありません。
ディーヴァグランプリ3rdは7月17日。大阪・堺で開催予定です。
次回グランプリ開催日の前週、7月9日には「PRISMATIC DIVA」が発売され、リメンバ・花代・ミルルン・緑子・ハナレの5人がセンタールリグとして参戦。「アイドルランドプリパラ」とのコラボカードも多く収録されます。
新環境のスタート直後に君臨する新たなトップディーヴァは果たして!? 皆様の参戦をお待ちしております!
ちなみに筆者は2ndに出場し、まほまほデッキで3勝2敗でした。
1勝2敗に終わった1stからちょっぴり成長。目標の「5回戦まで残る」を達成できました。
ただ、3連勝からの2連敗は非常に悔しいところ。4戦目は勝ち急いだり、5戦目は負けを引きずってプレイが雑になったりと、精神面の弱さが出てしまいました。
デッキももちろん精神面も鍛え上げ、次回は決勝トーナメント出場ライン到達を目標に、自分なりに頑張っていきたいと思います。
それではまた次回のアカデミーで。
次のトップディーヴァは、あなたかもしれませんよ。